英語での転職相談｜エージェントを味方につける準備と、使えるフレーズ集

「自分の英語力は、転職市場でどのくらい評価されるんだろう？」

「英語を活かせるキャリアには、どんな選択肢があるのだろうか？」

「外資系への転職に興味があるけれど、何から準備すればいいか分からない…」

英語を活かした転職を考え始めたとき、そんな期待と同時に、数多くの疑問や不安が頭をよぎるのは、ごく自然なことです。一人で悩んでいても、なかなか答えは見つかりません。

そんな時、あなたのキャリアの現在地を客観的に分析し、進むべき道を照らしてくれるのが、プロのキャリアコンサルタントとの「転職相談」です。

この記事では、特に「英語」を軸にした転職相談を、何倍も有意義なものにするための、事前の準備から、面談当日に使える具体的な英語フレーズまで、分かりやすく解説していきます。

「英語での転職相談」は、どこでできる？

まず、英語力を活かしたキャリアについて、専門的なアドバイスが受けられる場所はどこでしょうか。

外資系・グローバル求人に強い「転職エージェント」が最適解

最も効果的で、具体的な求人紹介まで繋がるのが、**外資系企業や、グローバルなポジションの転職支援に強みを持つ「転職エージェント」**です。

これらのエージェントに在籍するキャリアコンサルタントは、多くの場合バイリンガルであり、あなたの英語力と専門スキルを正しく評価した上で、最適なキャリアプランを一緒に考え、非公開求人を含む具体的な選択肢を提示してくれます。

相談の前に。コンサルタントとの面談を、有意義にするための準備

貴重な面談の時間を最大限に活用するために、事前の準備が不可欠です。

① 自分のキャリアの「棚卸し」をしておく

これまでの職務経歴はもちろん、ご自身の**「強み（Can）」、「やりたいこと（Will）」、そして、「仕事に求める価値観（Values）」**を、自分なりに整理しておきましょう。これが、コンサルタントがあなたのキャリアプランを考える上での、最も重要な基礎情報となります。

②「英語力」を客観的に説明できるようにする

「英語ができます」という曖昧な表現ではなく、TOEICなどのスコアといった客観的な指標と、**「実務で、どんな場面で、どの程度使ってきたか」**という具体的なエピソードを、すぐに説明できるように準備しておきましょう。

③ 相談したいこと・質問リストを用意する

面談は、あなたがコンサルタントを「見極める」場でもあります。聞いておきたいことを事前にリストアップしておくことで、有意義な時間にすることができます。

＜質問リストの例＞

• 私の経歴と英語力は、現在の転職市場で、どのくらいの年収が期待できますか？
• 私のスキルセットに合う、具体的な職種や業界には、どのようなものがありますか？
• 今後、市場価値を高めるために、どのようなスキルを身につけるべきでしょうか？

【英語フレーズ集】キャリア相談で、自分のことを的確に伝える表現

キャリアコンサルタントとの面談が英語で行われる場合に備え、自分の状況や希望を的確に伝えるための、基本的なフレーズを覚えておきましょう。

キャリアの現状と、転職を考える理由を伝える

• I'm currently working as a [あなたの役職名] at [現在の会社名]. （現在、[現在の会社名]で、[あなたの役職名]として働いています。）
• I'm thinking of changing jobs because I'm looking for a new challenge. （新しい挑戦の機会を探しており、転職を考えています。）
• I'm hoping to find a role where I can make better use of my English skills. （自分の英語スキルをもっと活かせる仕事を見つけたいと考えています。）

自分の強みとスキルを説明する

• My main strength is my communication skill. （私の主な強みは、コミュニケーション能力です。）
• I have [年数] years of experience in [業界名/職種名]. （[業界名/職種名]で、[年数]年の経験があります。）
• I am proficient in [専門スキル名, e.g., digital marketing, project management]. （[専門スキル名]を得意としています。）

希望するキャリアや、仕事の条件を伝える

• I'm interested in a position in the [希望の業界名] industry. （[希望の業界名]業界でのポジションに興味があります。）
• In the long term, I would like to become a [目標とする役職名]. （長期的には、[目標とする役職名]になりたいと考えています。）
• In terms of salary, I am looking for around [希望年収] million yen per year. （給与に関しては、年間約[希望年収]万円を希望しております。）

自分の英語力について説明する

• My TOEIC score is [あなたのスコア]. （TOEICのスコアは、[あなたのスコア]点です。）
• In my current role, I use English to write emails and reports. （現在の仕事では、メールやレポートを作成する際に、英語を使用しています。）
• I am comfortable having meetings in English. （英語での会議にも、問題なく参加できます。）

転職相談を、単なる「求人紹介」で終わらせないために

正直に、オープンに話す

コンサルタントは、あなたの味方です。あなたの経歴やスキル、そして転職理由や不安に思っていることまで、正直に、オープンに話しましょう。正確な情報こそが、あなたにとって最適なマッチングを生み出します。

コンサルタントを「パートナー」と考える

「良い求人を紹介してほしい」と、ただ受け身で待つだけではいけません。あなた自身が、自分のキャリアの「主体」です。コンサルタントを、あなたのキャリアプラン実現のための、対等な「パートナー」と考え、積極的に対話し、信頼関係を築いていくことが重要です。

一度の面談で決めようとしない

もし、担当コンサルタントとの相性が合わないと感じたり、提案内容に納得がいかなかったりした場合は、遠慮する必要はありません。複数のエージェントに相談し、あなたが「この人になら、自分のキャリアを任せられる」と心から思えるパートナーを見つけることが、転職成功への第一歩です。

プロとの「英語での相談」が、あなたのキャリアを加速させる

「英語での転職相談」は、単に求人を見つけるための場ではありません。それは、あなたのキャリアを、プロの視点から客観的に見つめ直し、そして、これからのキャリアについて、英語で語るための、絶好のトレーニングの機会でもあります。

このプロセスを通じて、あなたは自身の市場価値への自信を深め、より明確なキャリアプランを描くことができるようになるでしょう。

まずは、気になるエージェントに登録し、キャリア相談の面談を申し込むことから、あなたの新しい挑戦を始めてみてはいかがでしょうか。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。