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【転職】履歴書の学歴、どこから書く?基本ルールと迷った時の対処法

岩下隼人
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転職活動で必ずと言っていいほど必要になる履歴書。その中でも「学歴」の欄をどこから書き始めれば良いのか、迷った経験はありませんか?「最終学歴だけで良いの?」「中学校から書くべき?」など、意外と判断に困るポイントです。

この記事では、転職時の履歴書における学歴欄の基本的な書き方のルールから、一般的な記載開始時期、そして状況に応じた判断のヒントなどを分かりやすく解説します。採用担当者にあなたの経歴を正しく、そしてスムーズに伝えるための参考にしてください。

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なぜ履歴書に学歴を記載するのか?企業が見ていること

まず、企業が履歴書の学歴欄から何を知ろうとしているのかを理解しておきましょう。

  • 基礎的な学習能力や知識レベルの把握: どのような教育課程を経てきたのか、どのような分野を学んできたのかといった情報から、応募者の基礎的な能力や素養を推測します。
  • 応募資格の確認: 募集要項で「大卒以上」「〇〇学部卒業」といった学歴条件が設定されている場合、それを満たしているかを確認します。
  • 経歴の一貫性や背景の理解: 学歴と職歴を合わせて見ることで、応募者のキャリアの一貫性や、どのような背景を持って現在のスキルや経験に至ったのかを理解しようとします。
  • 地頭の良さや真面目さの参考(一部企業): 難易度の高い学校を卒業している場合や、学業成績が優秀だった場合、それが地頭の良さや真面目さの指標の一つとして捉えられることもあります(ただし、学歴だけで判断されるわけではありません)。

履歴書の学歴、どこから書くのが一般的?

転職活動における履歴書の学歴欄について、「ここから書かなければならない」という法律上の厳密なルールは存在しません。しかし、一般的には「高等学校卒業」から記載するケースが多いと言えるでしょう。

新卒の就職活動とは異なり、転職の中途採用では、学歴よりも職歴(これまでの実務経験や実績)が重視される傾向にあります。そのため、学歴欄に多くのスペースを割くよりも、職歴を充実させる方が効果的であると考えられます。

ただし、状況によっては以下のような書き方も考慮されます。

  • 最終学歴が中学校卒業の場合: 当然ながら「中学校卒業」から記載します。
  • 職歴が少ない第二新卒などの場合: 職歴欄に記載する内容が少ないため、学歴欄を「中学校卒業」から、あるいは「高等学校入学」から記載してもスペース的に問題ない場合があります。
  • 職歴が非常に多いベテラン層の場合: 限られたスペースに職歴をしっかりと記載するために、学歴は「最終学歴の一つ前から(例:大学卒業であれば高等学校卒業から)」、あるいは場合によっては「最終学歴のみ」とすることもありますが、基本的には高校卒業から書くのが無難です。

ポイントは、履歴書全体のバランスと、採用担当者が見たい情報(=職歴)を優先することです。職歴をしっかりと書き込めるスペースを確保した上で、学歴の記載範囲を調整するのが良いでしょう。

履歴書「学歴欄」の基本的な書き方ルール

どこから書くかに関わらず、学歴欄を記入する際には以下の基本的なルールを守りましょう。

  1. 「学歴」と明記する: 学歴・職歴欄の1行目中央に「学歴」と記入し、その下の行から実際の学歴を書き始めます。
  2. 時系列で古い順に記載する: 小学校→中学校→高等学校→専門学校・短期大学・大学→大学院、というように、古いものから順に記載していきます。
  3. 入学・卒業年月を正確に記載する: 和暦(令和〇年)か西暦(20XX年)かは、履歴書全体(職歴欄や日付欄など)で統一します。どちらでも構いませんが、一貫性を持たせることが重要です。
  4. 学校名は正式名称で記載する:
    • 「〇〇高校」ではなく「〇〇県立△△高等学校」のように、都道府県名や「私立」「公立」なども含めて正式名称で記載します。
    • 大学の場合も、「〇〇大学」だけでなく、学部、学科、専攻(コース)名まで正確に記載しましょう。「〇〇大学 △△学部 □□学科 卒業」のように。
    • もし在学中に学校名が変更になった場合は、在学当時の学校名を記載し、カッコ書きで現在の学校名を併記するなどの方法があります。(例:「〇〇高等学校(現 △△高等学校) 卒業」)
  5. 「卒業」「修了」「中退」などを正確に使い分ける:
    • 高等学校、専門学校、短期大学、大学の場合は「卒業」と記載します。
    • 大学院の場合は、修士課程は「修了」、博士課程は「修了」または「単位取得後退学」「満期退学」など、状況に応じて正確に記載します。
    • 中途退学した場合は、「〇〇大学 △△学部 中途退学」と記載し、もし簡潔に理由を添えられるのであれば(例:「経済的事情のため」「進路変更のため」など)、付記しても良いでしょう。ただし、ネガティブな印象を与えないよう、理由は客観的に、かつ簡潔に記述するのが基本です。
  6. 現在在学中の場合は「卒業見込み」と記載する: 「〇〇大学 △△学部 卒業見込み」のように記載します。
  7. 学歴の最後に「以上」と記載する: 学歴を全て書き終えたら、その次の行の右端に「以上」と記入し、学歴の記載がここで終わりであることを示します。

迷った時の判断ポイントと具体例

「どこから書くべきか」で具体的に迷った場合の判断ポイントと、いくつかのケースにおける書き方の例をご紹介します。

最終学歴が大学卒業の場合

  • 一般的な書き方: 「〇〇高等学校 卒業」から書き始め、その後「〇〇大学 △△学部 □□学科 入学」「〇〇大学 △△学部 □□学科 卒業」と続けます。
  • 職歴が多くスペースが限られる場合: 高校卒業から記載するのが基本ですが、どうしても職歴を優先したい場合は、最終学歴である大学卒業とその一つ前の高校卒業のみとするか、あるいは企業の求める人物像や職種との関連性が薄い場合は、大学卒業のみとするケースも考えられなくはありません。しかし、一般的には高校卒業から書くのが丁寧な印象を与えます。

最終学歴が大学院修了の場合

  • 一般的な書き方: 「〇〇高等学校 卒業」から書き始め、大学の入学・卒業、そして大学院の修士課程・博士課程の入学・修了(または単位取得後退学など)を順に記載します。
    • 例:
      • 〇〇高等学校 卒業
      • 〇〇大学 △△学部 入学
      • 〇〇大学 △△学部 卒業
      • 〇〇大学院 △△研究科 修士課程 入学
      • 〇〇大学院 △△研究科 修士課程 修了
      • (博士課程に進んだ場合)〇〇大学院 △△研究科 博士課程 入学
      • (博士課程を修了した場合)〇〇大学院 △△研究科 博士課程 修了
  • 注意点: 大学院は「卒業」ではなく「修了」と記載します。

最終学歴が専門学校・短期大学卒業の場合

  • 一般的な書き方: 「〇〇高等学校 卒業」から書き始め、その後、専門学校や短期大学の入学・卒業を記載します。学科や専攻名も忘れずに記載しましょう。

最終学歴が高等学校卒業の場合

  • 一般的な書き方: 「〇〇中学校 卒業」から書き始めるか、「〇〇高等学校 入学」「〇〇高等学校 卒業」と記載します。職歴とのバランスを見て判断しましょう。

浪人・留年・休学・編入などがある場合

  • 浪人・留年: 履歴書に浪人や留年の事実をわざわざ記載する必要はありません。入学と卒業の年月を正しく記載すれば問題ありません。面接で空白期間について聞かれた際に、正直に説明できるようにしておきましょう。
  • 休学: 休学した場合は、その期間と理由(例:「病気療養のため」「海外留学のため」など)を簡潔に記載します。「〇〇大学 △△学部 休学(〇年〇月~〇年〇月 △△のため)」のように。復学した場合は、その旨も記載します。
  • 編入: 編入学した場合は、「〇〇大学 △△学部 編入学」と記載し、編入前の学校についても記載することが一般的です。

履歴書の学歴欄で「これはNG」なこと

  • 嘘の記載(学歴詐称): 絶対にやめましょう。発覚した場合、内定取り消しや懲戒解雇の原因となる可能性があります。
  • 学校名の略称: 「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」など、必ず正式名称で記載します。
  • 学部・学科名の省略: 特に大学以降は、どのような分野を専攻していたかを示す重要な情報ですので、省略せずに正確に記載しましょう。
  • 入学・卒業年月の間違い: 自分の経歴に関わる重要な情報ですので、間違いのないように何度も確認しましょう。不安な場合は、卒業証書などで確認します。
  • 和暦と西暦の混在: 履歴書全体で表記を統一します。

まとめ:正確性と丁寧さを心がけ、自信の持てる履歴書を

転職時の履歴書における学歴欄の書き方に、絶対的な「正解」はありません。しかし、一般的には「高等学校卒業」から記載し、学校名は正式名称で、入学・卒業年月を正確に記入することが基本とされています。

最も大切なのは、採用担当者にとって分かりやすく、あなたの経歴が正しく伝わるように、丁寧かつ正確に情報を記載することです。そして、学歴欄に過度にスペースを割くよりも、転職活動でより重視される「職歴」欄を充実させることを意識しましょう。

この記事で解説したポイントを参考に、あなたのこれまでの学びの道のりを的確に伝え、自信を持って提出できる履歴書を作成してください。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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