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外為事務への転職を徹底解説!仕事内容から成功のポイントまで

岩下隼人
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グローバル化が加速する現代において、国境を越えた経済活動はますます活発になっています。その最前線を支える重要な役割を担うのが「外為事務(外国為替事務)」の仕事です。「国際的な仕事に興味がある」「専門知識を活かしてキャリアアップしたい」「外為事務への転職ってどうなんだろう?」この記事では、そんな思いを持つ方のために、外為事務の仕事内容から、求められるスキルや資格、未経験からの挑戦、そして転職を成功させるための具体的なステップまで、詳しく解説していきます。

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外為事務とは?国際取引を支える仕事内容と役割を理解しよう

まず、外為事務がどのような仕事で、企業や金融機関においてどのような役割を担っているのかを理解することが、転職活動の第一歩です。

外為事務の主な仕事内容

外為事務は、企業や個人が行う外国との間のお金のやり取り(外国為替取引)や、それに伴う貿易取引に関する事務手続き全般を担当します。その業務は専門性が高く、高い正確性と迅速性が求められます。主な業務内容は以下の通りです。

  • 輸出入関連業務:
    • L/C(Letter of Credit:信用状)の取り扱い: 輸出者にとってはL/Cの受領・条件確認・書類作成、輸入者にとってはL/Cの発行依頼・条件確認・船積書類の入手など。
    • 船積書類のチェック: インボイス(仕入書)、パッキングリスト(梱包明細書)、船荷証券(B/L)または航空運送状(AWB)、保険証券など、輸出入に必要な各種書類の内容を精査し、不備がないか確認します。
    • 輸出入代金の決済処理: L/C決済、送金決済(T/T)、D/P・D/A決済など、様々な決済方法に応じた手続きを行います。
  • 外国送金業務:
    • 仕向送金(海外への送金): 顧客からの依頼に基づき、海外の受取人への送金手続きを行います。送金目的や送金先の確認、関連法規の遵守が重要です。
    • 被仕向送金(海外からの送金受領): 海外からの送金を受け取り、顧客の口座へ入金する手続きを行います。
  • 外貨預金関連業務:
    • 外貨預金の口座開設、入出金手続き、残高管理などをサポートします。
  • 為替予約関連業務:
    • 将来の為替変動リスクを回避するための為替予約(フォワード取引)に関する事務手続きをサポートします。
  • 書類作成・管理:
    • 輸出入関連書類、銀行へ提出する各種申請書、社内報告書などの作成・管理・ファイリング。
  • 関係各所との連絡・調整:
    • 銀行(外為担当部署)、顧客(輸出入者)、社内の関連部署(営業部、経理部、物流部など)、フォワーダー(国際輸送業者)、通関業者など、多くの関係者と連携を取りながら業務を進めます。
  • 電話応対、メール対応(国内外):
    • 海外の取引先や銀行と、主に英語でメールや電話でのやり取りが発生します。

これらの業務は、勤務先(銀行、商社、メーカーなど)や担当する部門によって、その範囲や専門性が異なります。

外為事務の重要性とやりがい

外為事務は、企業の国際ビジネスを円滑に進めるための根幹を支える、非常に重要な役割を担っています。一つの手続きの遅れや書類の不備が、大きな取引の遅延や損失に繋がる可能性もあるため、常に高い責任感が求められます。

やりがいとしては、

  • グローバルな経済活動の最前線に携われる実感
  • 外国為替や貿易に関する専門知識を深め、活かせる
  • 英語などの語学力を駆使して、海外とコミュニケーションを取る機会が多い
  • 国際的な取引を無事に完了させた時の達成感
  • 企業の国際競争力向上に貢献しているという自負 などが挙げられます。

勤務先の種類

外為事務が活躍する場は、主に以下のような企業や金融機関です。

  • 銀行(国際部、外国為替センター、貿易金融部など): 顧客の輸出入取引のサポートや、外国送金、外貨両替などのサービスを提供します。
  • 商社: 多種多様な商品の輸出入を仲介し、それに伴う外為・貿易手続き全般を行います。
  • メーカー(海外事業部、経理部、資材部など): 自社製品の輸出や、原材料・部品の輸入に関する外為・貿易手続きを担当します。
  • フォワーダー(国際輸送業者): 荷主から依頼を受け、国際輸送の手配と共に、関連する貿易書類の作成サポートや通関手続きの代行などを行います。
  • その他: 船会社、航空会社、保険会社などでも、国際取引に関連する事務業務が発生します。

外為事務に求められるスキルと資質

外為事務として活躍するためには、どのようなスキルや資質が求められるのでしょうか。

必須に近いスキル・資質

  • 高い正確性・注意力: 扱う金額が大きく、通貨や契約条件、書類の内容など、わずかなミスが許されないため、細心の注意を払い、正確に業務を遂行する能力が不可欠です。
  • 事務処理能力(迅速かつ丁寧な作業、複雑な手続きへの対応力): 多くの書類を扱い、複雑な手続きを定められた期限内に効率的に処理する能力が求められます。
  • PCスキル: 金融機関や企業独自の専用システム操作に加え、Wordでのビジネス文書作成や、Excelでのデータ入力・集計・簡単な計算(関数スキルもあると尚可)など、基本的なPCスキルは必須です。
  • 語学力(特に英語での読み書き、コレポン): 海外の取引先や銀行とのコミュニケーションは、主に英文メールや書類で行われるため、ビジネスレベルの英語読解力・作成能力が重要です。電話での対応が必要な場合もあります。
  • 責任感・コンプライアンス意識: 外国為替及び外国貿易法(外為法)、国際的な貿易ルール、マネーロンダリング防止に関する規制など、関連する法律や規制を遵守し、高い倫理観と責任感を持って業務に取り組む姿勢が強く求められます。

あると望ましいスキル・知識

  • 外国為替に関する専門知識: 為替レートの仕組み、外国送金のルール、L/C(信用状)の種類や仕組み、為替リスクヘッジの方法などに関する知識。
  • 貿易実務に関する知識: インコタームズ(貿易取引条件)、船積書類の種類と意味、輸出入の基本的な流れなどに関する知識。
  • 金融商品に関する基礎知識: 外貨預金、デリバティブ商品など、外為業務に関連する金融商品への理解。
  • 法律に関する基礎知識: 国際法、商法、契約法など、国際取引に関連する法律の基礎知識。
  • コミュニケーション能力: 国内外の多様な関係者と円滑に連携を取り、情報を正確に伝え、時には交渉や調整を行う能力。
  • ストレス耐性、冷静な判断力: 為替相場の急変や、予期せぬトラブル、タイトなスケジュールなど、プレッシャーの中でも冷静に状況を判断し、適切に対応できる力。

未経験から外為事務への転職は可能?挑戦のポイント

「外為事務は専門性が高そうだけど、未経験でも挑戦できるのだろうか?」と不安に思う方もいるかもしれません。結論から言えば、未経験からでも外為事務への転職は可能ですが、いくつかのポイントを押さえることが重要になります。

未経験者でも採用される可能性

  • ポテンシャル採用: 特に若手で、高い語学力や優れた事務処理能力、そして何よりも強い学習意欲があれば、ポテンシャルを重視して採用するケースがあります。
  • アシスタント業務からのスタート: まずは先輩社員のサポート業務や、データ入力、書類整理といった定型的な業務から始め、徐々に専門的な業務を覚えていくキャリアパスを提示している企業もあります。
  • 研修制度の充実度: 大手の金融機関や企業では、未経験者向けの研修プログラムを用意し、入職後に必要な専門知識やスキルを習得できるようサポートしている場合があります。

アピールすべきスキル・経験(未経験者の場合)

未経験者の場合、これまでの職務経験の中から、外為事務でも活かせる「ポータブルスキル」を見つけ出し、効果的にアピールすることが重要です。

  • 高い英語力: TOEIC® L&R TESTの高スコア、留学経験、海外での就労経験、日常的に英語を使用していた業務経験などは、大きなアピールポイントになります。
  • 一般事務経験: PCスキル(Word、Excelなど)、書類作成・管理能力、データ入力の正確性・スピード、電話応対スキルなどは、外為事務でもそのまま活かせます。
  • 金融機関での窓口業務や後方事務経験(預金、為替、国内送金など): 金融機関の基本的な業務フローや顧客対応、コンプライアンス意識の重要性を理解している点は強みになります。
  • 貿易事務経験(一部業務が重複するため): 輸出入書類の取り扱いや、貿易の流れに関する知識は、外為事務と親和性が高いです。
  • 数字を扱う業務の経験、細かい作業の得意さ: 正確性が極めて重要となる外為事務において、これらの経験や特性は強みになります。
  • 学習意欲、正確性、責任感: 未経験であることを自覚し、積極的に専門知識やスキルを吸収しようとする姿勢や、外為事務に不可欠な几帳面さ、責任感の強さを伝えましょう。

資格取得の有効性

未経験者の場合、外国為替や貿易関連の資格を取得することは、知識の証明と学習意欲のアピールに繋がります。必須ではありませんが、取得しておくと選考で有利に働く可能性があります。詳しくは後述します。

志望動機の重要性

なぜ外為事務として働きたいのか、なぜその企業・金融機関を選んだのか、そしてどのように貢献したいのかという熱意のこもった志望動機は、未経験者にとって経験不足を補う大きなアピールポイントとなります。

外為事務への転職で有利になる資格と経験

外為事務への転職において、どのような資格や経験が有利に働くのでしょうか。

有利になる経験

  • 金融機関での国際業務経験: 外国為替業務、貿易金融業務、国際送金業務などの実務経験は、即戦力として最も高く評価されます。
  • 商社やメーカーでの貿易実務経験: 輸出入書類の作成・チェック、船積手配、海外とのコレポンなどの経験は、外為事務と密接に関連するため有利です。
  • 英語を頻繁に使用する業務経験: ビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力が高いことは大きな強みです。

おすすめの資格

外為事務の仕事は、専門知識が求められるため、関連資格を取得しておくことで、転職活動を有利に進められたり、就職後の業務にスムーズに入れたりするメリットがあります。

  • 銀行業務検定試験: 金融機関職員向けの代表的な検定試験で、「外国為替2級・3級」は外為事務の登竜門とも言える資格です。「貿易実務」や「法務」「財務」なども関連知識として役立ちます。
  • 貿易実務検定®: 貿易実務に関する知識と能力を測る検定で、C級(基礎レベル)、B級(中級レベル)、A級(上級レベル)があります。外為事務は貿易実務と密接なため、取得していると有利です。
  • TOEIC® Listening & Reading Test: 英語力を客観的に示すための代表的なテストです。企業やポジションによって求められるスコアは異なりますが、一般的に700点以上、場合によっては800点以上が目安となることもあります。
  • 通関士: 貿易に関する唯一の国家資格で、輸出入通関手続きの専門家であることを証明します。直接通関業務を行わなくても、貿易知識の深さを示す上で有効です。
  • 公認外国為替コンサルタント(CFTA®): 外国為替に関する高度な専門知識とコンサルティング能力を認定する資格で、より専門性を高めたい場合に役立ちます。
  • MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト): WordやExcelなどのPCスキルを客観的に証明できます。

資格はあくまで知識の証明であり、実務経験やコミュニケーション能力なども含めた総合的な評価となることを理解しておきましょう。

外為事務への転職活動の進め方と成功のコツ

外為事務への転職を成功させるためには、計画的な準備と戦略的な活動が重要です。

自己分析とキャリアプランの明確化

まず、自分自身と向き合い、なぜ外為事務として働きたいのか、どのような企業・金融機関で、どのようなキャリアを築きたいのか(例:専門性を深めたい、国際的な仕事に携わりたいなど)を明確にしましょう。これまでの経験の中で、外為事務の仕事に活かせるスキルや強みは何かを具体的に洗い出すことも大切です。

情報収集と企業研究

どのような企業・金融機関が求人を出しているのか、それぞれの国際事業の規模、取り扱い通貨、主要取引国、外為業務の特色や体制などを詳しく調べましょう。求人サイト、転職エージェント、企業の採用ホームページなどを活用し、幅広く情報を集めます。金融業界や国際業務に特化した転職エージェントを利用すると、専門的なアドバイスや非公開求人の紹介を受けられることもあります。

応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成ポイント

  • 外為事務に関連するスキルや経験、資格を具体的に記述: 語学力(TOEICスコア、具体的な使用経験など)、PCスキル、これまでの事務経験で培った正確性や数字を扱う能力、取得している関連資格などを、応募先の企業・金融機関が求める人物像に合わせてアピールします。
  • 自己PRで正確性、責任感、コミュニケーション能力、国際感覚などをアピール: 外為事務に不可欠な資質を、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。
  • 志望動機で外為事務への熱意と貢献意欲を伝える: なぜ他の職種ではなく外為事務なのか、そしてなぜその企業・金融機関で働きたいのかを、自身の経験や価値観と結びつけて具体的に記述しましょう。

面接対策

  • 志望動機、自己PR、転職理由、これまでの経験をしっかり準備: なぜ外為事務にキャリアチェンジしたいのか(未経験者の場合)、職種変更の理由も明確に説明できるようにしておきましょう。
  • 外国為替や国際情勢に関する基礎知識について聞かれることも: 金融市場の動向や、主要国の経済状況、貿易に関するニュースなどにも関心を持っておくと良いでしょう。
  • なぜその企業・金融機関の外為事務として働きたいのかを明確に: 企業・金融機関の理念や国際戦略を理解し、そこでどのように貢献したいのかを具体的に語れるようにしましょう。
  • 英語での簡単な質疑応答や自己紹介の準備(企業による): 外資系企業や、英語でのコミュニケーションが頻繁に発生するポジションでは、英語面接が一部または全部で行われる可能性があります。
  • コンプライアンス意識の高さを示す: 金融機関や国際取引において、法令遵守の意識がいかに重要かを理解していることを伝えましょう。
  • 清潔感のある身だしなみ、誠実な態度: 金融機関の職員として、また国際的な業務に携わる者として、信頼感と安心感を与えられるような身だしなみと態度を心がけましょう。
  • 逆質問の準備: 企業・金融機関の研修制度やキャリアパス、外為部門の雰囲気や今後の展望などについて質問を用意し、入社意欲を示しましょう。

まとめ:外為事務への転職は、グローバルな舞台で専門性を高めるチャンス!

外為事務は、国際的なビジネスに不可欠な専門知識とスキルを駆使し、企業のグローバルな活動を支える、大きな責任とやりがいのある仕事です。高い正確性や語学力、そして常に学び続ける姿勢が求められるため、決して簡単な仕事ではありませんが、その分、自身の成長を実感できる機会も多くあります。

未経験からでも、高い学習意欲と適性、そして「国際的な舞台で活躍したい」「専門性を身につけたい」という強い気持ちがあれば、十分に挑戦できる可能性があります。経験者であれば、これまでのスキルを活かして、さらに専門性を深めたり、キャリアアップを目指したりすることも可能です。

資格取得も視野に入れながら、計画的に情報収集と準備を進めることが、外為事務への転職を成功させるための鍵となります。この記事が、あなたの新たなキャリアへの一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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