美容業界の営業へ転職｜仕事内容から未経験の挑戦、その後のキャリアまで

「コスメやスキンケアが大好きで、常に最新情報をチェックしている」

「人を美しくすること、誰かの自信を引き出すお手伝いをすることに、心からの喜びを感じる」

そんな「好き」という純粋な気持ちを、今度はビジネスとして、多くの人々に届ける仕事に挑戦してみませんか？

美容業界の営業は、華やかな世界の裏側で、トレンドを創り出し、多くの人々の「キレイになりたい」という願いを叶える、非常にやりがいに満ちた仕事です。

この記事は、そんな美容業界の営業という仕事に、自身のキャリアの可能性を見出している、すべてのあなたのためのガイドブックです。

「未経験から美容業界の営業に挑戦したい方」

「美容業界での営業経験を活かして、次のキャリアを考えている方」

そのどちらにとっても、自身の転職を成功させるための具体的なヒントがここにあります。

【パート1】「好き」を仕事に。美容業界の営業に挑戦したい方へ

まず、「美容業界の営業」という仕事に興味を持ち、新たな挑戦を考えているあなたへ。その華やかな仕事内容と、求められるスキルについて詳しく見ていきましょう。

美容業界の営業とは？その仕事内容と多様なフィールド

美容業界の営業は、何を、誰に売るかによって、その仕事内容が大きく異なります。

① 化粧品・ヘアケアメーカーの営業

自社ブランドの製品を、より多くの人々に届けるためのパイプ役です。

• 顧客: ドラッグストア、バラエティショップ、百貨店などの小売店のバイヤーや、美容室、エステサロンのオーナーなど。
• 仕事内容: 新商品の導入提案はもちろん、どうすればその店舗やサロンで売上が上がるかを一緒に考えるパートナーとしての役割が重要です。販売計画の立案、店頭での効果的なディスプレイやPOPの提案、キャンペーンの企画、美容室向けには製品を使った技術講習会の企画・実施なども行います。

② 美容機器メーカーの営業

プロ用の美容機器を、美の専門家たちに提案する仕事です。

• 顧客: エステサロン、美容クリニック、美容室など。
• 仕事内容: 脱毛器や美顔器、痩身マシンといった高額な業務用美容機器を提案します。導入後のアフターフォローや、機器の効果を最大限に引き出すための使い方を指導する、インストラクター的な役割も担います。

③ 美容系メディア・サービスの営業

Webサイトやアプリ、雑誌などを通じて、美容業界全体を盛り上げる仕事です。

• 顧客: 化粧品メーカー、美容サロン、クリニックなど、広告宣伝を行いたい企業。
• 仕事内容: 人気の美容系Webメディアや雑誌の広告枠を販売したり、美容室・サロンの予約サイトや口コミサイトへの掲載を提案したりします。

美容業界の営業のやりがいと、知っておきたい現実

やりがい

• 自分が関わった商品が、SNSで話題になったり、人気雑誌で特集されたりする喜び。
• 多くの人の「美しくなりたい」という願いに貢献できるという、確かな実感。
• 常に最新の美容情報やトレンドの最前線に触れられる刺激的な環境。

大変さ

• トレンドの移り変わりが非常に速く、常に新しい知識や情報を学び続ける必要があります。
• 競合ブランドが多く、価格競争や店頭でのシェア争いが激しい業界です。
• 担当する店舗やサロンを広範囲にわたって訪問するため、フットワークの軽さや体力が求められる場合もあります。

未経験から美容業界の営業への転職は可能か？

はい、十分に可能です。特に、以下のような経験は大きな強みとなります。

• 活かせる経験・スキル
  • 美容部員（BA）やエステティシャン、美容師の経験: お客様の肌や髪の悩みを直接聞いてきた経験は、何よりの財産です。現場を知っているからこその説得力のある提案ができます。
  • 他業界での営業経験: 特に、アパレルや食品といった消費財メーカーや、広告代理店での営業経験は高く評価されます。
  • 販売・接客経験: 高いコミュニケーション能力や、お客様のニーズを汲み取る力は、営業の仕事で即戦力となります。
• 美容の専門知識は必須？入社時点で完璧な知識は求められません。しかし、「好き」というレベル以上の、トレンドや成分について自ら探求する知的好奇心や、入社後に貪欲に学ぶ姿勢は不可欠です。
• 面接でのアピールポイント「なぜ数ある化粧品会社の中から、うちの会社なのか」を、企業理念やブランドコンセプトへの共感と共に、自分の言葉で語ることが重要です。「御社の〇〇というブランドが持つ、△△という世界観に惹かれ…」など、具体的な企業研究に基づいた志望動機を準備しましょう。その上で、これまでの経験を、美容業界の営業としてどう活かせるかを具体的に結びつけて話すことが、成功の鍵です。

【パート2】美容業界の営業経験を活かし、次のキャリアへ進む方へ

次に、美容業界の営業としてキャリアを積んできたあなたが、その貴重な経験を武器に、次のステージへ羽ばたくためのヒントです。

あなたの市場価値は？美容業界の営業で培われた強み

あなたが美容業界で培ってきたスキルは、他業界からも高く評価される、ユニークな価値を持っています。

• 活かせるスキル①：女性向け・CtoC商材への深い理解女性のインサイト（本音）を的確に捉え、機能だけでなく「なりたい自分」という感性に訴えかけるマーケティング・販売スキル。これは、他の女性向け商材を扱う業界で非常に重宝されます。
• 活かせるスキル②：トレンドを捉え、ビジネスに繋げる感度移り変わりの激しい市場で、常にトレンドをキャッチし、それを自社の販売戦略に落とし込んできた経験。このスピード感と企画力は、多くの成長企業で求められます。
• 活かせるスキル③：多様な販売チャネルとの折衝経験百貨店、ドラッグストア、バラエティショップ、サロン、ECサイトなど、チャネルごとに異なる商習慣や交渉術を熟知していることは、あなたの大きな強みです。

次のステージはどこ？美容営業からのキャリアパス

その強みを活かせるフィールドは、多岐にわたります。

• ① 他の消費財メーカー アパレル、食品、日用品、雑貨など、同じくトレンドやブランディングが重要な業界で、マーケティング職や営業職として活躍できます。
• ② 広告代理店・PR会社 特に女性向け商材やライフスタイル分野に強い広告代理店で、プランナーや営業として、その業界知見を活かせます。
• ③ IT・Web業界 美容系Webメディアの編集・運営、化粧品ECサイトのマーチャンダイザー（MD）や販促担当、美容系SaaS企業の営業など、活躍の場は急拡大しています。
• ④ 美容業界内でのステップアップ 外資系のプレステージブランドや、注目度の高いオーガニック・ナチュラルコスメブランド、あるいは美容クリニックのカウンセラーなど、より専門性や単価の高い領域へ挑戦する道もあります。

「美」を追求した経験は、あなたのキャリアを美しく彩る

「美容業界の営業に挑戦する」道も、「美容業界での経験を活かして新たな世界へ挑戦する」道も、そのどちらもが、人々の「なりたい自分」を応援し、日常に彩りを与える、やりがいに満ちた素晴らしいキャリアです。

「美」を追求してきたあなたの経験と情熱は、これからのキャリアを、より美しく、豊かに彩っていく、何よりの力となるでしょう。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。