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転職面接で「大学の入学理由」を聞かれたら?意図と、好印象を与える回答例

岩下隼人
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転職活動もいよいよ佳境に入り、面接官との対話も弾んできた。これまでの職務経歴や、仕事への情熱については、自信を持って話せている。しかし、面接官から、ふとこんな質問を投げかけられたら、あなたはどう答えますか?

「ところで、〇〇さんは、なぜ△△大学に入学されたのですか?」

何年も前の決断について、今なぜ聞かれるのだろう?

「偏差値で選んだ、なんて正直に言えない…」

「特に深い理由はなかったんだけど…」

そんな風に、一瞬、頭が真っ白になってしまうかもしれません。

しかし、ご安心ください。この質問は、決してあなたを困らせるための意地悪なものではありません。その裏にある面接官の意図を正しく理解し、戦略的に準備しておけば、むしろ、あなたの人間的な魅力をアピールする絶好のチャンスに変えることができるのです。

この記事では、転職面接で「大学の入学理由」を問われた際の、質問の意図から、評価を上げる必勝の回答法までを、具体的な例文を交えて徹底的に解説していきます。

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なぜ面接官は、転職者に「大学の入学理由」を尋ねるのか?

採用担当者は、あなたの学生時代の思い出話を聞きたいわけではありません。この質問を通して、あなたの人物像に関する、主に3つのことを見極めようとしています。

① あなたの「価値観」と「意思決定のプロセス」を知りたい

人生における大きな選択の一つである「大学選び」。その際に、あなたが何を基準に物事を判断する人物なのか、その思考の癖や、大切にしている価値観(例:挑戦、安定、探究心、地域貢献など)を知ろうとしています。

② キャリアの一貫性と「主体性」を確認したい

あなたの学生時代の興味・関心が、現在の仕事や、これから目指そうとしているキャリアと、どのように繋がっているのか。あるいは、繋がっていなくても、その経験をどう意味づけしているのか。場当たり的にキャリアを考えるのではなく、主体的に自分の人生を選択してきた人物かどうかを見ています。

③ 想定外の質問への「対応力」を見たい

職務経歴に関する質問とは異なり、多くの人が準備していないであろう、この質問。これに対し、あなたがいかに冷静に、そして論理的に自分の考えを組み立てて話せるかという、地頭の良さやコミュニケーション能力を試している、という側面もあります。

回答のNG例:評価を下げてしまう、3つの落とし穴

質問の意図を理解しないまま答えてしまうと、かえって評価を下げてしまう危険性があります。

  • NG1:「偏差値で決めました」「家から近かったので」たとえそれが事実の一部であったとしても、それだけを答えるのは、思考停止の表れです。「主体性がない」「物事を深く考えない」という、最も避けたい印象を与えてしまいます。
  • NG2:「特に理由はありません」「何となくです」無気力・無関心な印象を与え、自己分析が全くできていないと判断されます。
  • NG3:「親に勧められたので」他責的で、自律していない人物という印象を与えてしまいかねません。たとえ事実でも、最終的に決断したのは自分自身である、というスタンスで語る必要があります。

【最重要】過去を「強み」に変える!入学理由の戦略的ストーリーテリング術

では、どう答えればよいのでしょうか。ポイントは、過去の選択という「事実」に、現在のあなたが、どのような「意味づけ」をし、それを今の「強み」にどう「繋げる」か、というストーリーを構築することです。

【黄金のフレームワーク】

「きっかけ(Fact)」+「意味づけ(Meaning)」+「現在への繋がり(Connection)」

このフレームワークに沿って、いくつかのケーススタディを見ていきましょう。

ケース①:「偏差値」や「知名度」で選んだ場合

「(Fact)高校時代、私はまず、社会の様々な分野で通用する普遍的な教養と、論理的思考力を身につけたいと考えておりました。(Meaning)その上で、多様な価値観を持つ学生と切磋琢磨できる環境として、全国から学生が集まる総合大学である〇〇大学を目標といたしました。(Connection)実際に入学後は、特に△△というゼミで、〇〇の重要性を学び、その経験は、現職における〇〇という課題解決能力の、大きな基盤となっております。」

ケース②:「学びたいことが、特に決まっていなかった」場合

「(Fact)正直に申しますと、高校生の時点では、特定の専門分野に自分の将来を絞り切れておりませんでした。(Meaning)だからこそ、まずは入学後に幅広い学問分野に触れ、その中から自分の興味・関心を探求できる、リベラルアーツ教育に強みを持つ〇〇大学の環境に、大きな魅力を感じました。(Connection)様々な学問に触れる中で、特に△△という分野に強い関心を持つようになり、その探究心が、現在の私の〇〇という強みに直接繋がっています。」

ケース③:「第一志望の学部に入れなかった」場合

「(Fact)当初は〇〇という分野に関心がありましたが、ご縁があって△△学部で学ぶことになりました。(Meaning)しかし、そこで□□という学問に初めて出会い、データに基づいて社会の事象を分析する、その客観的なアプローチの面白さに、新たな知的好奇心が芽生えました。(Connection)結果として、その経験がなければ、現在のデータドリブンなマーケティングという仕事のやりがいを知ることはなかったと考えており、今では最高の選択だったと確信しております。」

誠実さが鍵。中退や浪人・留年について触れる場合

もし、あなたの学歴に、中退や浪人・留年といった要素がある場合も、それを隠す必要は全くありません。大切なのは、その事実と誠実に向き合い、**「その経験から何を学び、どう人間的に成長したか」**という、反省と前向きな姿勢をセットで語ることです。その誠実さは、かえって人間的な深みとして、面接官に好印象を与えることでしょう。

まとめ

転職面接で聞かれる「大学の入学理由」は、過去を問う質問のようで、実は**「あなたの“今”と“未来”を知るための質問」**なのです。

大切なのは、過去の選択という「事実」に、あなた自身がどのような「意味」を与え、それを現在の「強み」として、一貫性のある成長のストーリーで語れるか、ということ。

どんな過去も、今のあなたを形作る、かけがえのない物語の一部です。自信を持って、あなただけのストーリーを、あなた自身の言葉で語ってください。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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