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【プロの視点】フジ・メディア・ホールディングスを「ひふみ投信」はなぜ買った?その理由と投資のヒント

岩下隼人
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「あの『ひふみ投信』が、フジ・メディア・ホールディングスの大株主になったらしい」

2025年の初頭、こんなニュースが株式市場を駆け巡り、多くの投資家を驚かせました。個人投資家に絶大な人気を誇る投資信託「ひふみ投信」が、なぜ今、フジ・メディア・ホールディングス(東証コード: 4676)の株式を大量に取得したのでしょうか。

この記事では、株式投資初心者の方にも分かりやすく、

  • カリスマファンド「ひふみ投信」とは何か?
  • なぜ、ひふみはフジ・メディア・ホールディングスに投資したのか?
  • プロの投資家の判断から、私たちが学べることとは?

といった点を、基本から丁寧に解説していきます。トッププロの投資判断を読み解くことは、あなたの投資の視野を大きく広げるきっかけになるはずです。

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そもそも「ひふみ投信」とは?~成長企業を見つけるプロ集団~

まず、「ひふみ投信」について簡単にご紹介します。

ひふみ投信は、レオス・キャピタルワークスという資産運用会社が運用する、日本で非常に人気の高い投資信託(ファンド)です。 その最大の特徴は、日経平均株価などの指数に連動することを目指す「インデックスファンド」とは違い、ファンドマネージャーが自らの足と頭で投資先企業を徹底的に調査・分析し、**将来大きな成長が期待できると判断した企業を厳選して投資する「アクティブファンド」**である点です。

その運用責任者である藤野英人氏は、日本を代表するカリスマ・ファンドマネージャーとして知られ、実際に企業を訪問し、経営者と対話することを重視する「顔が見える運用」を哲学としています。

【大きなニュース】ひふみがフジ・メディアHDの大株主に

そんな「成長企業発掘のプロ」であるひふみが、2025年2月、フジ・メディア・ホールディングスの株式を5%以上取得し、大株主になったことが明らかになりました。

このニュースが伝わると、市場では「あのひふみが、この会社に大きな価値を見出した」という期待感が広がり、フジ・メディア・ホールディングスの株価は約17年半ぶりの高値をつけるなど、大きな注目を集めました。

なぜ、ひふみはフジ・メディアHDに投資したのか?

「テレビ業界は厳しいのでは?」と多くの人が考える中、なぜひふみはフジ・メディア・ホールディングスに大きな投資を行ったのでしょうか。運用責任者の藤野英人氏自身のコメントなどから、その理由を読み解くと、3つの大きなポイントが浮かび上がってきます。

理由1:圧倒的な「割安さ」

ひふみがまず注目したのは、フジ・メディア・ホールディングスの株価が、その会社が持つ資産価値に比べて、著しく割安であるという点です。同社は、お台場の本社ビルなどの優良な不動産や、他の企業の株式といった豊富な資産を持っています。

藤野氏は、「仮にメディア事業が全くなくなったとしても、この会社は倒産しない」と語っており、その強固な資産基盤を高く評価しています。 この「資産価値>株価」という状態は、投資家にとって、株価が本来の価値まで上昇する「伸びしろ」が大きいことを意味します。

理由2:最悪の事態を想定した「安全性の高さ」

上記の「割安さ」とも関連しますが、万が一、主力のメディア事業が立ち行かなくなったとしても、不動産などの資産があるため、会社が倒産する可能性は極めて低いという「ダウンサイドリスク(下振れリスク)の低さ」も魅力の一つです。 ひふみの投資哲学の一つである「守りながらふやす」運用 にも合致する投資先と言えます。

理由3:本業(メディア事業)の「再生・成長への大きな期待」

そして、これが最も重要なポイントです。藤野氏は、日本のメディア業界全体の経営がうまくいっていないと指摘しつつ、だからこそフジ・メディア・ホールディングスのメディア事業には、大きな改善の余地と成長のポテンシャルがあると考えています。

  • 過去の膨大な番組アーカイブという「宝の山」の活用
  • 『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』といった世界に通用するアニメコンテンツの力
  • 動画配信サービス「FOD」のさらなる拡大

これらの眠っている価値を解き放ち、経営改革を進めることができれば、企業価値は飛躍的に向上し、「今後10年で株価が3倍くらいになることも期待できる」とまで発言しているのです。

プロの投資判断から、私たちが学べること

では、今回のひふみの投資判断から、私たち個人投資家はどのようなヒントを得られるのでしょうか。

  1. 世間の「常識」を疑い、自分の目で価値を探す「テレビ業界はもう古い」といった世間一般のイメージに流されるのではなく、ひふみは、その裏に隠された「資産価値」や「再生の可能性」という、独自の価値を見出しました。企業の本当の価値は、表面的なニュースだけでは分からないことを教えてくれます。
  2. 企業の「資産」にも目を向ける企業の評価は、売上や利益といった「損益計算書」の数字だけではありません。その会社がどのような資産を持っているかという「貸借対照表」にも注目することで、フジ・メディア・ホールディングスのような「隠れた資産株」を見つけ出すことができます。
  3. 尊敬するプロの「宿題」に乗っかってみるひふみのような優れた実績を持つプロの投資家が、どの企業に注目しているかを知ることは、銘柄探しの非常に有効なヒントになります。もちろん、盲目的に真似をするのは危険ですが、「なぜプロはこの会社を選んだのだろう?」とその理由を自分なりに調べて分析することは、最高の投資の勉強になります。

まとめ

今回は、カリスマファンド「ひふみ投信」が、なぜフジ・メディア・ホールディングスに大規模な投資を行ったのか、その理由を解説しました。

  • ひふみ投信は、フジ・メディア・ホールディングスを、①圧倒的な割安さ②倒産リスクの低さ、そして③本業の再生による大きな成長可能性を秘めた、魅力的な投資先と評価しました。
  • このプロの投資判断は、私たち個人投資家にとっても、表面的なイメージにとらわれず、企業が持つ本質的な価値を見抜くことの重要性を教えてくれます。
  • 尊敬する投資家の動向に注目し、その投資理由を自分なりに分析することは、あなたの投資スキルを大きく向上させるきっかけとなるでしょう。

ひふみの投資は、フジ・メディア・ホールディングスの未来が、多くの人が思うよりも明るい可能性を秘めていることを示唆しています。今後の同社の変革に、大株主の一員となったひふみがどう関わっていくのか、引き続き注目していく価値は十分にありそうです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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