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メタプラネットが運営していたホテルとは?過去の事業と現在の戦略を解説

岩下隼人
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今や「日本のビットコイン企業」としてその名を馳せるメタプラネット。しかし、同社の歴史を少し遡ると、全く異なる事業で知られていたことをご存知でしょうか。

「メタプラネットって、昔はホテルを運営していたって本当?」

「そのホテルは、今どうなっているの?」

この記事では、投資家として企業の変遷を理解するために、メタプラネットの「過去の顔」であるホテル事業と、そこから現在のビットコイン戦略へと至った劇的な物語について、分かりやすく解説します。

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「レッド・プラネット・ホテルズ」としての時代

現在のメタプラネットは、かつて「株式会社レッド・プラネット・ジャパン」という社名でした。その名の通り、同社はアジアを中心に展開するホテルブランド「レッドプラネット」の日本法人として、ホテル運営事業を主力としていました。

どんなホテルだった?

レッドプラネットホテルズは、主に**バジェットホテル(格安ホテル)**のカテゴリーに属しつつも、時代を先取りした特徴を持っていました。

  • スタイリッシュなデザイン: 低価格帯ながらも、モダンで機能的な内装。
  • テクノロジーの活用: 無料の高速Wi-Fiや、専用アプリを通じた便利なサービスを提供。
  • 好立地: 主要都市の中心部や、観光客に便利な立地に出店。

札幌、東京(浅草・五反田)、名古屋、那覇など、国内外の旅行客に人気の都市でホテルを運営し、特にテクノロジーに慣れ親しんだ若い世代の旅行者から高い評価を得ていました。

なぜホテル事業から撤退したのか?

順調に事業を拡大していたように見えたレッドプラネットですが、ご存知の通り、世界は未曾有の危機に見舞われます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックです。

世界的な渡航制限や、国内の外出自粛要請により、ホテル・観光業界は壊滅的な打撃を受けました。同社も例外ではなく、運営していたホテルを順次閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれ、事業の再開が困難な状況となりました。

この絶体絶命の状況下で、経営陣は大きな決断を下します。それは、多額の設備投資が必要で、外部環境の影響を受けやすいホテル事業という「重厚長大なビジネス」から完全に撤退し、全く新しい事業領域へと会社の未来を賭ける、というものでした。

現在、ホテル事業はどうなっているのか?

では、かつて運営していたホテル事業は、今どうなっているのでしょうか。

結論から言うと、現在のメタプラネットは、主力事業としてのホテル運営からは完全に撤退しています。

パンデミックを経て、運営していたホテルの多くは売却されたり、事業を清算したりしました。2024年5月には、最後まで残っていた連結子会社のレッド・プラネット・ホテルズ・ジャパンが破産手続きを開始し、これによりホテル事業の時代は名実ともに幕を閉じたと言えます。

現在のメタプラネットの事業セグメントは、ほぼすべてが**「ビットコイントレジャリー事業」**に集中しており、会社の資金、人材、そして未来のすべてが、ビットコインの購入と保有、そしてそれを活用した新たなビジネスの創出に向けられています。

まとめ

メタプラネットの歴史を紐解くと、そこには「レッドプラネット」というブランドで、日本のホテル業界に新しい風を吹き込んだ確かな実績があります。

しかし、コロナ禍という巨大な逆風に直面した同社は、過去の成功体験に固執することなく、ホテル事業からの完全撤退という痛みを伴う決断を下しました。そして、その大胆なピボット(方向転換)の先に選んだのが、現在のビットコイン戦略だったのです。

この歴史を知ることは、同社の経営陣が持つ「変化への対応力」と「大胆な意思決定力」を理解する上で非常に重要です。あなたが今日投資するメタプラネットは、もはやホテル会社ではありません。その過去を乗り越え、会社の未来を、ただ一つ「ビットコイン」というデジタル資産に賭けた、極めてユニークな企業なのです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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