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メタプラネットはいつからビットコイン戦略を始めた?その歴史と背景を解説

岩下隼人
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今や「日本のビットコイン企業」として、株式市場でその名を知らない人はいないほど有名になったメタプラネット。しかし、同社が現在のような姿になったのは、驚くほど最近のことです。

「メタプラネットって、昔は何をしていた会社なの?」

「いつから、どうしてビットコインを買い始めたの?」

企業の過去を理解することは、その未来を考える上で非常に重要です。この記事では、メタプラネットがビットコイン戦略へと大きく舵を切った「運命の日」と、その歴史的背景について、初心者にも分かりやすく解説します。

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ビットコイン戦略「以前」のメタプラネット

現在からは想像もつかないかもしれませんが、メタプラネットは、その社名を「株式会社レッド・プラネット・ジャパン」としていた時代、主にホテル運営事業を手掛けていました。アジアを中心にホテルを展開する、一般的な事業会社だったのです。

その他にも、過去には音楽CDの制作など、時代に合わせて様々な事業に取り組んできました。この「変化を恐れない」という気質が、後の大胆な戦略転換につながったのかもしれません。

運命の転換点:ビットコイン戦略を発表した「その日」

メタプラネットの歴史が大きく動いた、記念すべき日。それは、2024年4月8日です。

この日、同社は「財務戦略の一環としてビットコインを取得する」という方針を初めて公式に発表し、最初の購入として97.85BTCを取得しました。

これは単に「投資としてビットコインを買ってみた」というレベルの話ではありません。会社の資産の主軸を、日本円からビットコインへと移していくという「ビットコイン・トレジャリー企業(Bitcoin Treasury Company)」への完全な変貌を宣言した、歴史的な一日でした。この発表を境に、メタプラネットの株価は、市場の注目を集めて大きく動き始めます。

なぜ突然?戦略転換の背景にあったもの

ではなぜ、ホテル運営などを手掛けていた会社が、これほど突飛とも思える戦略に踏み切ったのでしょうか。その背景には、主に2つの大きな理由がありました。

1. 日本円の価値へのヘッジ

一つは、長期的な視点での日本円の価値低下(インフレ)に対する懸念です。企業として資産を日本円だけで保有し続けるのではなく、特定の国や政府に依存しないグローバルな資産であり、かつ発行上限が定められているビットコインを「価値の保存手段」として保有することで、資産価値を守ろうと考えたのです。

2. 米国マイクロストラテジー社の成功事例

メタプラネットは、この戦略をゼロから発明したわけではありません。アメリカには、すでにお手本となる企業が存在しました。それが、マイケル・セイラー氏が率いる「マイクロストラテジー社」です。

同社は、世界で初めて上場企業としてビットコインを大量に購入・保有する戦略を敢行し、企業価値を劇的に高めることに成功しました。メタプラネットは、この成功事例を研究し、「日本版マイクロストラテジー」となるべく、その成功の方程式を日本市場で実行に移したのです。

初購入から現在まで:加速する「ビットコイン企業」への道

2024年4月の最初の購入は、ほんの始まりに過ぎませんでした。

その後、メタプラネットは矢継ぎ早に資金調達を行い、何度もビットコインの追加購入を実施。その保有量は、わずか1年あまりで数万BTCの規模にまで急拡大し、世界の企業の中でもトップクラスのビットコイン保有企業へと駆け上がりました。

さらに、当初の保有目標を大幅に上方修正し、「2027年までに21万BTC以上(ビットコイン総供給量の約1%)を保有する」という、さらに野心的な計画を発表するに至っています。これは、この戦略が一時的なものではなく、会社の未来を賭けた、揺るぎない中核戦略であることを示しています。

まとめ

メタプラネットのビットコイン戦略は、2024年4月8日に、わずか97.85BTCの購入から始まりました。

ホテル運営会社からの劇的な変貌の裏には、「日本円からの資産逃避」という守りの側面と、「マイクロストラテジーの成功に倣う」という攻めの側面がありました。その後の凄まじいスピードでの追加購入は、同社の強い意志を物語っています。

この「いつから」「なぜ」という原点を知ることは、メタプラネットという企業の特異性と、その投資リスクを理解する上で、不可欠な知識と言えるでしょう。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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