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メタプラネットの株価はバブルなのか?暴落前に知っておきたい歴史の教訓と投資戦略

岩下隼人
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ビットコイン戦略を掲げ、2024年の株式市場で最も注目を集めた銘柄の一つ、株式会社メタプラネット。その株価は、短期間で10倍以上にもなる凄まじい上昇を見せました。

しかし、その熱狂の裏で、多くの投資家がこう囁いています。

「この株価、もしかしてバブルではないか?」

この記事では、株式投資初心者の方に向けて、「株式におけるバブル」とは一体何なのか、メタプラネットの現状はバブルと言えるのか、そしてもしバブルだとしたら、私たち投資家は歴史の教訓から何を学び、どう行動すべきかを徹底解説していきます。

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そもそも株式の「バブル」とは?

まず、「バブル(Bubble)」とは何かを理解しましょう。株式投資におけるバブルとは、企業の本来の価値(=ファンダメンタルズ)から株価が大きくかけ離れて、異常なまでに高騰している状態を指します。

  • ファンダメンタルズとは?企業の売上、利益、資産といった、その会社の「実力」や「体力」を示す基礎的なデータのことです。

バブル期の株価は、このファンダメンタルズによってではなく、人々の「もっと上がるはずだ」という熱狂的な期待感だけで吊り上げられています。それは、実態のないシャボン玉(Bubble)のように膨らみ続け、そして、何かのきっかけで必ず「崩壊(はじける)」時が来るという宿命を背負っているのです。

メタプラネットは「バブル」なのか?両論から考える

では、現在のメタプラネットの株価はバブルなのでしょうか。この問いに「YES」か「NO」で答えるのは非常に困難ですが、「バブルの様相を呈している」と指摘される理由は明確に存在します。

「バブルである」と言われる理由

  1. 常識外れの株価上昇スピードわずか数ヶ月で株価が10倍以上になるという現象は、企業の成長スピードとしては明らかに異常です。これは、バブル期によく見られる典型的な特徴です。
  2. 利益を生まない事業モデル現在のメタプラネットの主力事業は「ビットコインの保有」です。これは、現時点では新たな利益(キャッシュフロー)を生み出しません。そのため、企業の収益性から株価の妥当性を測るPER(株価収益率)などの従来の物差しでは、現在の株価を全く説明することができません。
  3. SNSなどでの熱狂的な「お祭り」状態株価の上昇がさらなる買いを呼び、SNSや掲示板では根拠のない期待や楽観論が飛び交っています。このような投資家の熱狂は、バブルをさらに膨らませる燃料となります。

「バブルではない」という見方

一方で、これはバブルではなく、新しい価値創造の始まりだという見方も存在します。

  • ビットコインの将来価値を織り込んでいるこの株価は、ビットコインが将来、金(ゴールド)のような価値保存手段として世界的に認められる未来を先取りして織り込んでいる、という考え方です。
  • 「新しい時代の価値基準」である「ビットコイン保有量 ÷ 発行済株式数」という、これまでにない新しい物差しで企業価値を測るべきであり、古い指標では本質を見誤る、という主張です。

歴史は繰り返す?「ITバブル」の教訓

現在の状況は、2000年前後に起きた**「ITバブル(ドットコムバブル)」**とよく似ていると言われます。

当時、「インターネット」という新技術の登場に、世界中が熱狂しました。「インターネット関連」というだけで、赤字のベンチャー企業の株価が、何十倍、何百倍にも高騰しました。しかし、その熱狂は長くは続かず、バブルは崩壊。多くの企業が市場から姿を消しました。

しかし、その焼け野原から、Amazon.comGoogleといった、本物の実力とビジネスモデルを持つ企業が生き残り、その後の世界を牽引する巨大企業へと成長していったのもまた事実です。

歴史の教訓は、私たちにこう問いかけます。

「メタプラネットは、未来のAmazonとなるのか、それとも、いずれ消えゆく無数の泡の一つなのか?」と。

「バブル相場」との賢い付き合い方【初心者向け】

もし、今のメタプラネットがバブルの渦中にあるのだとしたら、私たち投資家はどう行動すれば良いのでしょうか。バブル相場は、一攫千金のチャンスがある一方で、一瞬で資産を失う危険な相場です。

原則1:これは「チキンレース」だと心得る

バブル相場への参加は、崖に向かって車を走らせ、誰が最後までブレーキを踏まずにいられるかを競う「チキンレース」に似ています。いつ音楽が止まり、株価が暴落するかわからない危険なゲームに参加している、という自覚を常に持つことが重要です。

原則2:「余裕資金」で参加する

資産形成の核となる大切な資金を投じるべきではありません。生活に影響のない、最悪の場合なくなってもいいと思える**「お楽しみ資金」の範囲内**で参加するのが鉄則です。

原則3:「出口戦略」を明確に決めておく

感情に流されないための「命綱」となるのが、買う前に「出口」を決めておくことです。

  • 利食いルール:「〇〇円になったら、半分売る」
  • 損切りルール:「買値から〇%下がったら、理由を問わず全て売る」このルールを事前に決め、機械的に実行することが、バブル相場で生き残るための最も有効な手段です。

まとめ:熱狂の渦中で冷静な視点を

  • メタプラネットの株価が、企業の利益などから説明できない水準まで高騰し、「バブル」の様相を呈していることは、多くの投資家が認めるところです。
  • それが本物の成長の序章なのか、それとも一過性の泡なのかは、後になってみなければ誰にも断定できません。
  • 投資家として最も重要なのは、熱狂の渦に安易に飲み込まれることなく、バブルがいつかはじけるリスクを十分に理解し、自分の資産を守るためのルールを徹底することです。

歴史は、過度な楽観がいかに危険かを教えてくれます。熱狂の中でこそ一歩引いて冷静な視点を持ち、歴史の教訓に学ぶことが、賢明な投資家への第一歩となるでしょう。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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