転職のWebテスト、英語で落ちないための完全対策ガイド【例題・勉強法】

転職活動の序盤で、多くの候補者が直面する関門、「Webテスト」。言語・非言語の対策に追われる中で、募集要項に「英語」の文字を見つけて、「対策はどうしよう…」「どのくらいの難易度なんだろう？」と、急に不安になっていませんか？

ご安心ください。転職活動で課されるWebテストの英語は、決してトリッキーなものではなく、正しい対策を行えば、誰でも必ず乗り越えることができます。

この記事では、転職で出題される英語テストの主な種類から、問題形式ごとの具体的な攻略法、そして効率的な学習方法まで、あなたの不安を自信に変えるための全てを、分かりやすく解説していきます。

なぜ転職で英語のWebテストが課されるのか？

対策を始める前に、まず企業がなぜ英語のテストを課すのか、その意図を知っておきましょう。

• 業務で必要な基礎英語力の確認 海外の取引先からのメールを読んだり、英語の技術資料を参考にしたりと、グローバル化が進む現代では、様々な場面で英語に触れる機会があります。そのための基礎的な読解力や語彙力があるかを見ています。
• 論理的思考力と情報処理能力の測定 英語の長文を読んで、時間内に要点を正確に掴む能力は、言語に関わらずビジネスにおける基本的な情報処理能力として評価されます。
• ポテンシャルの評価 現時点ですぐに英語を使う部署でなくても、将来的に海外事業などで活躍できるポテンシャルがあるかどうかの、判断材料の一つとしています。

主なWebテストと英語問題の特徴

転職活動でよく遭遇するWebテストと、それぞれの英語問題の特徴を把握しておきましょう。

① SPI：基礎的な語彙力と読解力が中心

リクルート社が提供する、最も一般的な適性検査です。英語が出題される場合、以下のような問題が中心です。

• 同意語・反意語: increaseの同意語は？といった、単語の意味を問う問題。
• 語句の用法: 文脈に合った単語を、選択肢の中から選ぶ問題。
• 長文読解: 短めの文章を読み、内容に関する質問に答える問題。

全体的に、中学〜高校レベルの基礎的な英語力が問われます。

② 玉手箱：長文読解のスピード勝負

こちらも多くの企業で採用されているテストです。英語は長文読解形式で出題されることが多く、特徴は**「1つの長文に対し、複数の設問に、非常に短い時間で答える」**という形式です。

本文をじっくり読む時間はなく、いかに効率的に答えを見つけ出すかという、速読力と情報処理のスピードが求められます。

③ TG-WEB（英語）：難易度の高い長文問題も

SPIや玉手箱に比べ、やや難易度が高いとされるテストです。英語では、比較的長めでアカデミックな内容を含む長文が出題されることがあります。空欄補充や言い換え問題など、正確な文法知識と語彙力が要求される傾向にあります。

【問題形式別】英語Webテストの攻略法と勉強法

それぞれの問題形式に合わせた、効果的な対策を見ていきましょう。

① 語彙・同意語・反意語対策

• 攻略法: これは純粋な知識問題です。知っていれば瞬時に解け、知らなければ時間をかけても解けません。1問あたり数秒で判断し、分からない場合は時間をかけずに次の問題へ進むのが鉄則です。
• 勉強法: SPIやWebテスト対策の問題集に掲載されている「頻出英単語リスト」を、繰り返し学習するのが最も効率的です。市販のビジネス英単語帳（TOEIC向けなど）も役立ちます。

② 文法・空欄補充対策

• 攻略法: 文全体の構造（S主語・V動詞・O目的語など）を素早く把握することが鍵です。特に、空欄の前後にある接続詞（and, but, becauseなど）や前置詞（in, on, atなど）、そして動詞の時制に注目すると、正解を導きやすくなります。
• 勉強法: 中学・高校レベルの英文法を、薄い参考書で構わないので、ざっと復習しておきましょう。問題を解いて間違えた箇所は、必ず文法ルールを確認する癖をつけることが大切です。

③ 長文読解対策

• 攻略法: 最も重要なテクニックは**「設問を先に読む」**ことです。何が問われているのかを先に把握することで、本文中のどこに答えがあるのか、的を絞って探しに行くことができます。Webテストの長文読解は、**文章全体を完璧に理解する必要はありません。**設問に関わる部分を、いかに早く正確に見つけ出すかのゲームだと考えましょう。
• 勉強法: 1日1文でも良いので、時間を計りながら英語の長文を読む練習をしましょう。Webのニュースサイト（BBC NewsやThe Japan Times Alphaなど）を読むのも、時事的な語彙が増えるため効果的です。

英語が苦手な人でも大丈夫！最低限これだけはやるべき対策

「英語から長く離れていて、全く自信がない…」という方も、諦める必要はありません。

まずは「中学英単語」と「基本文法」の復習から

難しいビジネス単語帳に手を出す前に、まずは土台となる中学レベルの基礎を固めましょう。Webテストで問われる文法の多くは、このレベルで対応可能です。遠回りに見えて、実はこれが一番の近道です。

1冊の問題集を「3周」する

色々な参考書に手を出すよりも、自分に合った1冊を決め、それを最低3回は繰り返す方が、知識は確実に定着します。「解ける」だけでなく、「なぜその答えになるのか」を説明できるレベルを目指しましょう。

時間配分を意識する。「捨てる勇気」も大切

Webテストは時間との戦いです。分からない問題に時間をかけすぎて、解けるはずの問題を落とすのが一番もったいないパターンです。あらかじめ「1問あたり〇秒」と決め、時間を過ぎたら潔く次の問題に進む**「捨てる勇気」**も、重要な戦略の一つです。

本番で慌てないための注意点

• 自宅受験（Webテスティング）の場合: 試験中にPCがフリーズしたり、ネット回線が途切れたりしないよう、安定した通信環境と静かな場所を確保しましょう。電卓の使用可否なども、企業からの案内で事前に必ず確認してください。
• テストセンター受験の場合: 会場への道順や所要時間は、事前に確認しておきましょう。持ち物も指定されている場合があるので、案内メールをよく読んでおくことが大切です。

Webテストの英語は、基礎力と「慣れ」が鍵

転職のWebテストで求められる英語は、決してネイティブスピーカーのような高度な能力ではありません。その本質は、**「中学・高校レベルの基礎的な英語力」と、「Webテスト特有の問題形式への慣れ」**です。

難しく考えすぎず、まずは1冊の問題集を繰り返し解くことから始めてみましょう。基本的な対策をしっかりと行うことが、あなたの選考突破への、一番確かな近道となるはずです。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。