英語を活かす転職エージェントの選び方｜最大限に活用する戦略ガイド

「身につけた英語力を、次のキャリアで存分に活かしたい」

「グローバルな環境で、自分の市場価値を高めたい」

そんな強い想いを胸に転職活動を始めたものの、無数にある求人の中から、本当に自分の英語力が活かせる、そして自分のキャリアプランに合った企業を一人で見つけ出すのは、至難の業です。

そんな時、あなたの転職を成功へと導く、最も頼りになる「戦略的パートナー」となるのが、転職エージェントの存在です。

この記事では、英語を活かした転職を成功させたいあなたのために、転職エージェントをなぜ利用すべきなのか、そして、数あるエージェントの中から自分に合った最高のパートナーを見つけ出し、そのサポートを最大限に活用するための具体的な方法を、分かりやすく解説していきます。

なぜ「英語を活かす転職」にエージェントが有効なのか？

英語力を活かせる求人は、ハイクラスなポジションであることも多く、一般的な転職サイトには掲載されていないケースが少なくありません。専門の転職エージェントを利用することで、あなたは以下のような大きなメリットを得ることができます。

① 非公開求人・ハイクラス求人へのアクセス

多くの外資系企業や、日系グローバル企業の重要ポジションは、公には募集されず、転職エージェントを通じて非公開で採用活動が行われます。エージェントに登録することで、こうした一般には出回らない、質の高い求人に出会うチャンスが格段に広がります。

② 企業文化や英語の使用頻度など、リアルな情報

「求人票には『英語力歓迎』とあるけれど、実際にはどのくらい使うのだろう？」といった疑問は、転職希望者にとって非常に重要です。エージェントは、企業の人事担当者と密な関係を築いているため、職場の雰囲気や、実際の業務における英語の使用頻度、チームの国籍構成といった、求人票だけでは分からない「リアルな情報」を提供してくれます。

③ 英文レジュメの添削と面接対策

あなたの経歴やスキルが、採用担当者により魅力的に伝わるよう、専門的な視点から英文レジュメの添削や、模擬面接といったサポートを受けられます。特に、外資系企業特有の面接スタイルへの対策は、一人で行うよりも格段に効果的です。

④ 年収交渉の代行

自分では言い出しにくい年収や待遇の交渉も、エージェントがあなたに代わって、客観的な市場価値に基づいて企業と交渉してくれます。

転職エージェントの種類と特徴を知ろう

英語を活かす転職に強いエージェントは、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解し、自分の目的やキャリアレベルに合ったエージェントを選びましょう。

① 大手総合型エージェント

リクルートエージェントやdodaなどに代表される、幅広い業界・職種の求人を網羅しているエージェントです。

• メリット: 求人数が圧倒的に多く、多様な選択肢の中から検討できる。転職活動の進め方など、基本的なサポートが手厚い。
• デメリット: 担当コンサルタントが、必ずしも外資系企業やグローバル案件の専門家であるとは限らない。

② 外資系・グローバル求人に特化したエージェント

ロバート・ウォルターズ、マイケル・ペイジ、ヘイズ・ジャパンなどに代表される、外資系企業や日系グローバル企業の求人を中心に扱うエージェントです。

• メリット: コンサルタント自身がバイリンガルであることも多く、企業のカルチャーや求められる英語レベルを深く理解している。専門性の高い、質の高い求人が多い。
• デメリット: ある程度の英語力や実務経験が求められるハイクラスな求人が中心となる傾向がある。

③ ハイクラス・エグゼクティブ向けエージェント

JACリクルートメントや、一部のスカウト型サービス（ビズリーチなど）に代表される、管理職や専門職以上のハイクラス層をターゲットにしたエージェントです。

• メリット: 年収1,000万円を超えるような、経営に近いポジションの求人が豊富。経験豊富なコンサルタントから、質の高いキャリアコンサルティングを受けられる。
• デメリット: 応募するには、相応の実績やマネジメント経験が求められる。

失敗しない！自分に合ったエージェントの選び方と活用術

最高のパートナーを見つけ、その力を最大限に引き出すための具体的な方法をご紹介します。

選び方の3つのポイント

1. 複数登録して、比較検討する 最初から1社に絞る必要はありません。まずは上記のタイプの中から、2〜3社のエージェントに登録し、紹介される求人の質や、コンサルタントの対応を比較検討するのが、失敗しないための鉄則です。
2. 自分の希望業界・職種に強みがあるか エージェントの公式サイトなどを見て、自分が目指す業界（例：IT、金融、消費財など）や職種に関する実績が豊富かどうかを確認しましょう。
3. 担当コンサルタントとの相性を見極める これが最も重要かもしれません。あなたのキャリアプランを真剣に理解し、時には厳しい意見も伝えてくれる、信頼できるコンサルタントかどうかを見極めましょう。もし「合わない」と感じたら、担当者の変更を申し出ることも可能です。

エージェントを最大限に活用する4つのコツ

1. 経歴や希望は正直に、具体的に伝える あなたの強みだけでなく、弱みや不安、そして転職で実現したいことを正直に話すことで、コンサルタントはより精度の高いマッチングが可能になります。
2. レスポンスは迅速に 良い求人は、すぐに他の候補者で埋まってしまいます。コンサルタントからの連絡には、できるだけ早く返信することで、あなたの意欲の高さを示し、優先的に情報を得られるようになります。
3. 推薦文の内容を確認させてもらう エージェントは、企業にあなたを推薦する際に推薦文を作成します。どのような内容で推薦してくれるのか、事前に確認させてもらうと、認識のズレを防ぐことができます。
4. 任せきりにせず、主体的に動く エージェントはあくまでパートナーです。提案を待つだけでなく、自分でも企業研究を進め、「こういう企業に興味があるのですが」と主体的に相談することで、より良い関係を築くことができます。

最高のパートナーを見つけ、キャリアの可能性を広げよう

転職エージェントは、単に求人を紹介してくれるだけの存在ではありません。あなたのキャリアの可能性を共に考え、その実現のために伴走してくれる、心強いパートナーです。

もちろん、最終的に決断を下すのは、あなた自身です。エージェントというプロフェッショナルの力を賢く活用し、客観的な情報を得ながら、あなたにとって最高のキャリアを選択してください。

まずは、気になるエージェントに登録し、キャリア相談をしてみることから、あなたの新しい挑戦を始めてみてはいかがでしょうか。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。