パートから正社員へ：キャリアアップを実現するための転職完全ガイド
岩下隼人
ロイヤル合同会社
未経験から営業へ。面接官に響く「志望動機」の作り方と例文集
岩下隼人
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「未経験だけど、営業職に挑戦してみたい」
その強い意欲は、転職活動における最大の武器です。しかし、いざ応募書類を作成したり、面接に臨んだりする際に、多くの人が壁にぶつかるのが「志望動機」です。
「なぜ、未経験から営業職を志望するのですか？」
この質問に、自信を持って、そして説得力のある答えを用意できるかどうかが、採用の合否を大きく左右します。
この記事では、未経験から営業職への転職を成功させたいあなたのために、採用担当者の心に響く、志望動機の考え方から、具体的な伝え方、そしてそのまま使える例文までを、網羅的に解説していきます。
Contents
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なぜ志望動機は重要なのか？面接官が見ているポイント
未経験者の採用において、面接官はスキルや経験以上に、あなたの「ポテンシャル」と「本気度」を見ています。志望動機は、それらを伝えるための絶好の機会です。
- 営業という仕事への理解度華やかなイメージだけでなく、「目標達成へのプレッシャー」や「断られることの多さ」といった、仕事の厳しい側面を理解した上で、それでも挑戦したいという覚悟があるかを見ています。
- ポテンシャル（成長可能性）現時点でのスキルよりも、「素直に学ぶ姿勢」や「コミュニケーション能力の基礎」といった、営業として成長していける素養があるかを見極めています。
- 自社とのマッチ度「なぜ、数ある企業の中からうちの会社を選んだのか」という問いに対し、企業の事業内容や理念への共感を示せるか。長く会社に貢献してくれる人材かを見ています。
未経験者のための、志望動機を組み立てる3ステップ
説得力のある志望動機は、以下の3つの要素を盛り込むことで、誰でも作成することができます。
STEP 1：なぜ営業職なのか？（Why Sales?）
全ての土台となる部分です。「なぜ、今の仕事ではなく、営業職に挑戦したいのか」を、あなた自身の言葉で語ります。ここでの鍵は、これまでの経験と、営業という仕事の共通点を見つけ出すことです。
（例：「販売職で培った、お客様のニーズを引き出す力を、今度はもっと能動的な形でお客様に貢献するために活かしたい」）
STEP 2：なぜこの会社なのか？（Why This Company?）
数ある企業の中で、「なぜ、その会社でなければならないのか」を説明します。そのためには、徹底した企業研究が不可欠です。企業の理念や扱っている商品・サービス、顧客からの評判などを調べ、「貴社の〇〇という顧客第一の姿勢に強く共感しました」というように、自分の価値観と企業の方向性が一致していることを示しましょう。
STEP 3：入社後、どう貢献・成長したいか？（How can I contribute?）
最後に、入社後の具体的なビジョンを語ります。「未経験ではありますが、一日も早く知識を吸収し、前職で培った〇〇という強みを活かして、貴社に貢献したいです」と、謙虚な姿勢と高い学習意欲を示すことが重要です。
経験はなくても「強み」はある！アピールできるポータブルスキル
「営業経験がないから、アピールできることがない…」と考える必要はありません。どんな仕事の経験の中にも、営業職で活かせる「ポータブルスキル（持ち運び可能なスキル）」は必ず存在します。
- 販売・接客職の経験 → ヒアリング能力、対人コミュニケーション能力
- 事務職の経験 → 正確性、スケジュール管理能力、サポート力
- 技術職の経験 → 製品知識、論理的思考力、課題解決能力
大切なのは、これらの経験を「営業の仕事で、どのように活かせるのか」という視点で語ることです。
【前職別】そのまま使える！転職理由の回答例文集
では、上記の3ステップと、あなたの強みを組み合わせた具体的な回答例文を、前職別に見ていきましょう。
例文1：販売・接客職からの転職
「前職ではアパレル販売員として、お客様一人ひとりに寄り添い、最適な商品を提案することにやりがいを感じておりました。その中で、店舗でご来店をお待ちするだけでなく、より能動的にお客様の元へ出向き、課題解決に深く関わりたいという思いが強くなりました。
特に、顧客との長期的な関係構築を大切にされている貴社の営業スタイルに強く惹かれております。販売で培った『お客様の潜在的なニーズを引き出すヒアリング力』を活かし、未経験の分野ではございますが、一日も早く知識を吸収し、お客様から最も信頼されるパートナーを目指します。」
例文2：事務職からの転職
「これまで営業事務として、営業担当のサポート業務に携わってまいりました。見積書の作成や顧客からの問い合わせ対応を行う中で、お客様が抱える課題を直接耳にする機会が多く、次第にサポートする立場から、自らが主体となって課題解決に携わりたいという思いが強くなりました。
法人営業は未経験ですが、事務職で培った正確性や、先回りして業務をサポートする調整力は、お客様へのきめ細やかな対応に必ず活かせると確信しております。貴社の充実した研修制度のもとで、一日も早く戦力となれるよう努力いたします。」
例文3：異業種（ITエンジニアなど）からの転職
「ITエンジニアとして、製品開発に携わる中で、自分たちが作ったものが、お客様にどのような価値を提供し、どう役立っているのかを、もっと直接的に感じたいという気持ちが芽生えました。
これからは、開発で培った製品への深い知識と論理的思考力を武器に、お客様の課題を直接ヒアリングし、技術的な視点から最適なソリューションを提案できる、新しいタイプの営業職に挑戦したいと考えております。技術とビジネスの架け橋となれるよう、貴社に貢献したいです。」
自信を持って、新たなキャリアへの扉を開こう
未経験から営業職への挑戦は、大きな勇気が必要かもしれません。しかし、「挑戦したい」というあなたのその強い気持ちこそが、最大の武器です。
これまでの経験は、決して無駄にはなりません。あなただけのストーリーで、その熱意を伝えれば、きっと面接官の心に響き、理想のキャリアへの扉が開かれるはずです。
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ABOUT ME
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。