「転職」、英語で正しく言える?ニュアンスで使い分ける基本フレーズ集
「私、転職することにしたんだ」
「キャリアチェンジを考えていて…」
キャリアの大きな転機である「転職」。この一言を、もしあなたが英語でスマートに伝えたいと思ったら、どんな単語やフレーズを使いますか?
日本語の「転職」という便利な言葉も、英語では状況やニュアンスによって、いくつかの表現を使い分けるのが一般的です。適切な言葉を選ぶことで、あなたのキャリアに対する考え方が、より深く、そして正確に相手に伝わります。
この記事では、「転職」に関する基本的な英語表現から、履歴書や面接で使える応用フレーズまでを、豊富な例文と共に分かりやすく解説します。自信を持って、あなたのキャリアについて語れるようになりましょう。
まずはコレ!「転職」を表す2大基本フレーズ
日本語の「転職」に最も近い英語表現は、主に以下の2つです。この2つのニュアンスの違いを理解することが、全ての基本となります。
① change jobs
: 職を変える(一般的な転職)
これは、「現在の仕事(職)を辞めて、別の仕事(職)に就く」ことを指す、最も一般的で幅広く使える表現です。同じ職種・同じ業界内での転職も、この change jobs
に含まれます。
【動詞として「転職する」】
I decided to **change jobs**.
(転職することに決めました。)He **changed jobs** three times in five years.
(彼は5年間で3回、転職しました。)
【名詞として「転職」】
名詞として使う場合は a change of jobs となりますが、少し硬い表現なので、口語では動詞の change jobs を使う方が自然です。
② career change
: 職種や業界を変える(大きな転身)
これは、単に会社を変えるだけでなく、これまでのキャリアとは異なる、新しい職種や業界へ挑戦するという、より大きなキャリアの転換を指します。いわゆる「キャリアチェンジ」です。
【名詞として「キャリアチェンジ、転職」】
I'm thinking about a **career change** from sales to marketing.
(営業からマーケティングへのキャリアチェンジを考えています。)It was a big **career change** for me to move into the IT industry.
(IT業界へ移ったことは、私にとって大きなキャリアの転身でした。)
ポイント: エンジニアから営業へ、金融業界からIT業界へ、といった大きな転身の場合は career change
がぴったりです。一方で、同じ営業職としてA社からB社へ移る場合は change jobs
を使うのが適切です。
もっと自然に聞こえる!「転職」の関連表現
上記の2つ以外にも、会話をより豊かにする関連表現があります。
switch jobs / switch careers
change jobs / career change
とほぼ同じ意味で使うことができますが、より口語的でカジュアルな響きがあります。
She **switched jobs** to get a higher salary.
(彼女は給与を上げるために転職しました。)Many people **switch careers** in their 30s.
(多くの人が30代でキャリアチェンジをします。)
move to a new company / find a new job
「転職する」という行為を、より具体的で直接的に表現する言い方です。
I'm looking to **find a new job** that offers better work-life balance.
(より良いワークライフバランスの、新しい仕事を探しています。)He **moved to** a competitor last month.
(彼は先月、競合他社に移りました。)
【シーン別】「転職」に関する英語の使い方・例文集
実際の転職活動の場面では、どのように使われるのでしょうか。
① 職務経歴書(Resume)に書く場合
英文の職務経歴書に、「転職(Job Change)」と直接的に書くことはありません。職歴を新しいものから順に記載することで、転職の事実が客観的に伝わります。
職務要約(Professional Summary)の部分で、転職の目的を以下のように表現することは効果的です。
Seeking a new opportunity in the marketing field to leverage my sales experience.
(自身の営業経験を活かすため、マーケティング分野での新たな機会を探しています。)
② 面接で「転職理由」を話す場合
面接官からは、ほぼ間違いなく転職理由を聞かれます。
【質問の例】
Why are you looking to **change jobs**?
(なぜ転職を考えているのですか?)What made you decide on a **career change**?
(何がきっかけで、キャリアチェンジを決意したのですか?)
【回答のポイント】
ネガティブな理由ではなく、前向きな姿勢を示すことが重要です。
I'm looking for new challenges and opportunities for growth.
(新たな挑戦と、成長の機会を探しています。)I want to utilize my skills in a different industry.
(自分のスキルを、異なる業界で活かしたいと考えています。)
③ 同僚や友人に「転職」を伝える場合
親しい間柄での会話では、シンプルに伝えるのが一番です。
Just so you know, I'm **changing jobs**.
(言っておくと、私、転職するんだ。)I'm leaving the company at the end of this month. I've **found a new job** at ABC Corporation.
(今月末で会社を辞めます。ABC社で新しい仕事が見つかりました。)
これも知っておきたい!転職活動で使う必須英単語
「転職」という言葉と合わせて、関連する一連の単語も覚えておくと、転職活動がスムーズに進みます。
日本語 | 英語 |
求人 | job opening, position |
応募する | apply |
面接 | interview |
内定 | job offer |
給与交渉 | salary negotiation |
退職する | resign |
退職届 | letter of resignation |
引き継ぎ | handover, transition |
正しい言葉選びで、あなたのキャリアを語ろう
「転職」という日本語一言にも、英語ではその背景や状況によって、様々なニュアンスの表現が存在します。
状況に応じて適切な言葉を使い分けることで、あなたのキャリアに対する考え方や、次の一歩への意気込みが、より深く、そして正確に相手に伝わるはずです。
この記事で学んだフレーズを武器に、自信を持って、あなたのグローバルなキャリアの一歩を踏み出してください。