未経験からルート営業へ転職！仕事内容・やりがい・成功の秘訣を解説

「営業職に挑戦してみたいけど、飛び込みやテレアポばかりの新規開拓は、自分には向いていないかもしれない…」

「できれば、決まったお客様とじっくり関係を築いていくような仕事がしたい」

そんな風に考え、営業職の中でも「ルート営業」という働き方に関心を持っている方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えします。

ルート営業は、未経験者が営業職のキャリアをスタートさせるのに、まさに最適な職種の一つです。 求められるのは、ゴリゴリの交渉力よりも、お客様に「この人なら信頼できる」と思っていただける**『誠実さ』と『人間力』**。あなたのこれまでの社会人経験が、必ず武器になります。

この記事では、未経験からルート営業への転職を目指すあなたのために、具体的な仕事内容から、やりがいと厳しさ、そして転職を成功させる秘訣までを詳しく解説します。

そもそも「ルート営業」とは？新規開拓との違い

まず、「ルート営業」がどのような仕事なのかを、一般的な「新規開拓営業」との違いから見ていきましょう。

• ルート営業（既存顧客向け）すでに取引のあるお客様（顧客）を**定期的（ルート）に訪問し、新商品の提案や追加注文の受注、納品後のフォローなどを行う営業スタイルです。顧客との関係を維持し、さらに深めていくことがミッションとなります。いわば、畑を耕し、作物を育てていく「農耕型」**の営業です。
• 新規開拓営業まだ取引のない新しいお客様に対し、電話やメール、訪問などでアプローチし、自社の商品やサービスを契約してもらう営業スタイルです。新しい顧客を見つけ出す、**「狩猟型」**の営業と言えます。

なぜルート営業は「未経験者」に人気で、採用も多いのか？

未経験から営業職を目指す多くの人に、ルート営業が選ばれるのには明確な理由があります。

1. 「人間関係の構築力」が重視されるから

ゼロから関係を築く新規開拓とは違い、ルート営業では、すでに構築されているお客様との関係を、より強固なものにしていくことが求められます。「商品を売る力」以上に、「この人から買いたい」と思われるような、信頼される人柄や誠実さが最大の武器になります。

2. 未経験でも仕事を覚えやすいから

訪問するお客様や、提案する商品がある程度決まっているため、仕事の流れを掴みやすいのが特徴です。多くの企業で、先輩の営業に同行してお客様への接し方や商品知識を学ぶOJT（実地研修）が充実しており、未経験者でも安心してスタートできる環境が整っています。

3. どの業界でも安定した需要があるから

どんな企業にとっても、既存のお客様との取引を維持することは、事業の安定に不可欠です。そのため、業界を問わずルート営業の求人は常に安定して存在し、未経験者にとって挑戦のチャンスが多いのです。

ルート営業の具体的な仕事内容

では、ルート営業担当者は、普段どのような仕事をしているのでしょうか。

• 定期訪問・ヒアリング: 担当の顧客を定期的に訪問し、納品した商品の状況を確認したり、最近のビジネスの様子や困りごとなどをヒアリングしたりします。
• 商品・サービスの提案: ヒアリングした内容に基づき、新商品や、お客様の課題を解決するための追加サービスなどを提案します。
• 受注・納品管理: お客様から注文を受け、見積書を作成。商品が期日通りに納品されるまで、社内の関連部署と連携し、スケジュールを管理します。
• アフターフォロー: 納品後も、商品の使い方を説明したり、不具合がないかを確認したりと、継続的なサポートを行います。
• 社内での事務作業: 訪問記録の作成や、報告書の提出といった事務作業も重要な仕事の一部です。

転職前に知っておきたい「やりがい」と「厳しさ」

やりがい

• お客様と深い信頼関係を築ける定期的に顔を合わせることで、単なる取引先ではなく、ビジネスパートナーとして深い信頼関係を築けます。「〇〇さんが担当で良かった」「次も君にお願いするよ」という言葉は、何物にも代えがたい喜びです。
• 安定したペースで働ける日々新しい顧客を探し続ける新規開拓に比べ、精神的なプレッシャーは比較的少なく、自分のペースで仕事を進めやすい傾向にあります。
• 顧客の成長を支える喜び自分の提案によって、お客様のビジネスが成長していくのを間近で見ることができるのも、大きなやりがいです。

厳しい現実（覚悟すべきこと）

• マンネリ化のリスク毎回同じお客様を訪問し、似たような提案の繰り返しになることで、仕事が単調に感じてしまうことがあります。
• 「御用聞き」で終わってしまう危険性ただお客様から注文を聞いてくるだけの「御用聞き」になってしまうと、あなた自身の成長が止まり、より良い提案をしてくれる競合他社に顧客を奪われてしまうリスクがあります。常に新しい情報を提供し、課題解決を提案する姿勢が不可欠です。
• 数字（売上目標）の責任新規開拓ほどではないにせよ、「既存顧客からの売上を前年比〇%アップさせる」といった売上目標は当然存在します。その目標に対する責任は、常に伴います。

あなたは向いている？ルート営業で活躍できる人の特徴

• 人と話すのが好きで、特に相手の話をじっくりと「聞く」のが得意な人
• 定期的な連絡や、細やかなフォローを面倒がらずに続けられる、マメな人
• 相手に対して誠実に向き合い、長期的な信頼関係を築くことに喜びを感じる人
• 派手さはないけれど、安定した環境で、着実に成果を積み上げていきたい人

転職成功へのロードマップ！未経験からの一歩

Step1：どんな業界のルート営業がしたいかを考える

まずは、自分が興味を持てる商材や、これまでの経験を少しでも活かせそうな業界（食品、建材、IT、医薬品など）は何かを考えてみましょう。

Step2：志望動機で「人間力」と「貢献意欲」をアピールする

面接では、「なぜ営業職なのか」そして「なぜ新規開拓ではなく、ルート営業なのか」を明確に語ることが重要です。「前職の〇〇の経験で培った△△という傾聴力を活かし、お客様一人ひとりと長期的な信頼関係を築き、パートナーとして貴社の事業に貢献したい」といった、あなただけのストーリーを準備しましょう。

Step3：営業職に強い転職エージェントに相談する

未経験からの挑戦だからこそ、業界のリアルな情報を知るプロを味方につけることが、成功への最短ルートです。

• 非公開の優良求人に出会える: 労働環境の良い企業のルート営業職は人気が高く、一般には公開されずに、転職エージェントを通じて募集されることが少なくありません。
• 企業の「本当の社風」を教えてくれる: 同じルート営業でも、企業によってノルマの厳しさや評価制度、社内の雰囲気は全く異なります。そのリアルな情報を提供し、入社後のミスマッチを防いでくれます。
• 未経験者向けの選考対策をサポート: 営業未経験者が、自身のポータブルスキル（コミュニケーション能力など）を、どうアピールすれば企業の採用担当者に評価されるか、具体的な面接対策を一緒に行ってくれます。

まとめ：あなたの「誠実さ」が武器になる仕事へ

ルート営業は、特別なスキルや経験がなくても、あなたの「誠実さ」や「人間力」そのものが最大の武器になる、未経験者にこそチャンスのある仕事です。

お客様一人ひとりと真摯に向き合い、信頼を積み重ねていく。そんな手応えのあるキャリアを、あなたも目指してみませんか？

後悔のない選択をするために、そしてあなたの長所が輝く職場を見つけるためのパートナーとして。まずは転職エージェントに、あなたの想いを話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。