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【転職】未経験なのに「経験者」と嘘をつきたい…その嘘がキャリアを壊す前に読む話

岩下隼人
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「何社受けても、書類選考すら通らない…」

「面接でスキル不足を指摘されて、心が折れそうだ…」

「ほんの少しだけ経験がある、ということにすれば、うまくいくかもしれない…」

未経験からの転職活動が長期化し、不採用が続くと、誰しもこんな考えが頭をよぎることがあります。その辛い心境は、痛いほどわかります。

しかし、その場しのぎでついた「小さな嘘」は、あなたのキャリア全体を危険に晒す、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

この記事では、なぜ経歴の嘘がバレてしまうのか、バレたときに何を失うのか、そして、嘘をつかずに未経験から正々堂々と内定を勝ち取るための正しい戦い方を解説します。

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「少し盛るだけ…」その嘘が、取り返しのつかない事態を招く

まず理解しておきたいのは、なぜ嘘をつきたくなるのか、その背景です。それは、スキルや経験でアピールできない未経験者が、何とかして採用担当者の注意を惹き、選考の土俵に上がりたいと願う、切実な気持ちの表れです。

しかし、その気持ちからついた嘘は、常に「バレるかもしれない」という恐怖と隣り合わせになります。そして、もし発覚した場合、あなたは想像以上に多くのものを失うことになるのです。

どこからがNG?許される「盛り」と許されない「嘘」の境界線

転職活動において、自分の経験を魅力的に見せる「表現の工夫」は必要です。しかし、それと事実を偽る「嘘」は全く異なります。

OKな「盛り」:アピールの工夫

  • 実績の表現: 「〇〇のサポート業務」→「チームの一員として〇〇プロジェクトの成功に貢献」
  • スキルの言い換え: 「Excelが使えます」→「VLOOKUP関数やピボットテーブルを活用し、データ集計業務を効率化しました」
  • ポータブルスキルの強調: 前職の経験から、コミュニケーション能力や課題解決能力といった汎用性の高いスキルをアピールする。

絶対NGな「嘘」:経歴詐称にあたる行為

  • 職務経験の捏造: 経験していない業務を「経験した」と言う、在籍期間や役職を偽る。
  • スキルの捏造: 扱えないツールやプログラミング言語を「使える」と偽る。
  • 学歴・資格の詐称: 卒業していない学校を卒業したことにする、取得していない資格を記載する。
  • 雇用形態の詐称: アルバイト経験を正社員経験として偽る。

これらの「嘘」は、発覚した際に重大な問題へと発展します。

なぜバレる?経歴詐詐が発覚する典型的な4つのタイミング

「うまく誤魔化せばバレないだろう」という考えは非常に危険です。企業には、候補者の経歴を確認するためのいくつかの関門があります。

タイミング1:面接での「深掘り質問」

採用担当者はプロです。「そのプロジェクトで一番大変だったことは何ですか?」「その時、具体的にどのように解決しましたか?」といった深掘り質問をされた際に、経験していない事柄については、具体的なエピソードや当時の感情を伴った回答ができず、必ず矛盾が生じます。

タイミング2:入社手続きでの「公的書類」

内定後、企業に提出する「雇用保険被保険者証」や「源泉徴収票」、「年金手帳」などには、前職の会社名や在籍期間が記載されています。ここで職務経歴書の内容と食い違いがあれば、嘘はすぐに発覚します。

タイミング3:第三者による「リファレンスチェック」

特に外資系企業やスタートアップでは、候補者の前職の上司や同僚に、勤務態度や実績について問い合わせる「リファレンスチェック」を行うことがあります。ここで経歴を偽っていれば、当然ながら虚偽が明らかになります。

タイミング4:入社後の「実務」

最も確実かつ悲惨なのが、このパターンです。「経験者」として採用されたにも関わらず、期待されるパフォーマンスが全く発揮できない、専門用語が通じない、といった状況になれば、周囲からの信頼は一瞬で失墜します。

嘘がバレたときの末路|内定取り消しでは済まない最悪のケース

もし経歴詐称が発覚した場合、どのようなペナルティが待っているのでしょうか。

  • 内定取り消し: 選考中や内定後に発覚した場合、ほぼ100%内定は取り消されます。
  • 懲戒解雇: 入社後に発覚した場合、就業規則における「経歴詐称」を理由に、最も重い処分である懲戒解雇となる可能性が非常に高いです。これはあなたの経歴に大きな傷を残します。
  • 業界での信用の失墜: 特に狭い業界では、悪評が広まり、その後の転職活動にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
  • 損害賠償請求の可能性: 採用や教育にかかった費用など、企業が被った損害に対して、賠償を請求されるケースもゼロではありません。
  • 精神的な苦痛: 何よりも、「いつバレるか」という恐怖と罪悪感を抱えながら働き続けることは、計り知れない精神的苦痛を伴います。

嘘をつかずに内定を勝ち取る!未経験者のための正しい戦い方

嘘をつくリスクの大きさを理解していただけたでしょうか。では、嘘に頼らず、未経験から正々堂々と内定を勝ち取るにはどうすれば良いのでしょうか。

戦略1:「経験」の代わりに「ポータブルスキル」をアピールする

あなたには、ITやWebの「実務経験」はないかもしれません。しかし、前職で培った「ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)」は必ずあるはずです。課題解決能力、コミュニケーション能力、目標達成意欲などを具体的なエピソードと共にアピールしましょう。

戦略2:「やる気」を「具体的な行動」で証明する

「やる気は誰にも負けません」と口で言うのは簡単です。そのやる気を、具体的な行動で示しましょう。

  • 資格学習: 「現在、ITパスポートの取得に向けて毎日2時間勉強しています」
  • ポートフォリオ: 「独学で〇〇を学び、このようなWebサイトを作成しました」
  • 情報収集: 「貴社の〇〇という記事を拝見し、△△という点に感銘を受けました」

これらの「行動の証」は、何よりも雄弁にあなたの本気度を物語ります。

戦略3:「できない事」を認め、「できる事」と「未来の貢献」を語る

未経験であることを正直に認め、謙虚な姿勢を示すことは非常に重要です。その上で、「実務経験はありませんが、前職で培った〇〇のスキルは、貴社の△△という業務で活かせると考えております。入社後は誰よりも早くキャッチアップし、将来的には〇〇として貢献したいです」と、未来志向のビジョンを語りましょう。

戦略4:徹底した企業研究で「本気度」を伝える

「なぜ、この会社でなければならないのか?」という問いに、自分の言葉で答えられるように、徹底的に企業研究を行いましょう。その熱意は、他の候補者との大きな差別化要因となります。

まとめ:誠実さこそ、未経験から信頼を勝ち取る最強の武器

未経験からの転職活動は、孤独で、辛い道のりかもしれません。しかし、小手先の嘘で手に入れた内定に、本当の価値はありません。その先にあるのは、不安と後悔だけです。

未経験という事実を正直に受け入れ、それを上回るほどの学習意欲と、未来への貢献意欲を示すこと。その**「誠実さ」こそが、採用担当者の心を動かし、信頼を勝ち取るための最強の武器**なのです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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