立教大学への転職｜職員・教員として働く魅力と採用を勝ち取るための完全ガイド

「“PRO DEO ET PATRIA” — 神と国のために」

その理念を受け継ぎ、普遍的なる真理を探究し、世界と社会に貢献するリーダーを育成し続けてきた、立教大学。ツタの絡まる赤レンガの校舎が象徴的な、歴史と文化が香る池袋のキャンパスで、今度はあなたが、そのリベラルアーツ教育を支える側に回ってみませんか？

この記事では、GMARCHの一角として、高いブランド力と人気を誇る立教大学への転職を成功させるための、仕事内容から採用情報の探し方、そして難関の選考を突破するための秘訣まで、あなたのための完全ガイドをお届けします。

立教大学とはどんな大学？— 転職前に知るべき「リベラルアーツ」と建学の精神

転職活動の第一歩は、応募先となる組織を深く理解することです。立教大学がどのような場所なのか、その理念と特徴を見ていきましょう。

建学の精神とキリスト教主義

立教大学は、日本聖公会によって設立された、キリスト教主義に基づく大学です。そのモットーである**「PRO DEO ET PATRIA（神と国のために）」**は、「普遍的なる真理を探究し、私たちの世界、社会、隣人のために」働く人間を育成するという、大学の揺るぎない使命を表しています。志望動機を考える上で、この理念への深い共感が、最も重要な核となります。

教育の核心：「専門性に立つ教養人の育成」

立教大学の教育を象徴するのが、質の高い**「リベラル・アーツ教育」**です。単に専門分野の知識を詰め込むだけでなく、幅広い教養と、物事の本質を捉える批判的思考力、そして多様な人々と対話する力を育むことを重視しています。この「専門性に立つ教養人」の育成こそが、大学の教育目標です。

2つのキャンパスとそれぞれの個性

• 池袋キャンパス: 歴史的な建造物と近代的な施設が調和する、大学の象徴的なキャンパス。都心にありながら、落ち着いた学習環境が広がっています。
• 新座キャンパス: 埼玉県新座市の広大な敷地に、現代的な施設と豊かな自然が共存しています。

立教大学の職員・教員になるには？主な職種と仕事内容

あなたの民間企業での経験を活かせるフィールドが、きっと見つかるはずです。

• ① 専任職員（総合職）:大学運営の中核を担います。教務、学生支援、キャリア支援、入試・広報、研究支援、国際交流、総務・人事・財務など、その活躍の場は多岐にわたります。特に、全学的なリベラルアーツ教育を支える教学支援や、多彩な留学プログラムを運営する国際交流部門は、この大学ならではの特色ある仕事です。
• ② 専門職員・技術職員:図書館司書、カウンセラー、情報システム担当など、特定の専門スキルを活かして、学生と教職員を支えます。
• ③ 大学教員:各専門分野における研究活動と、リベラルアーツの精神に基づいた、対話を重視した教育を担います。

採用動向と求人の探し方

私立大学である立教大学の採用は、独自のタイミングで行われます。情報を見逃さないための、主な探し方をご紹介します。

① 公式ウェブサイトの「採用情報」ページ

最も確実で、最新の情報源は、立教大学（学校法人立教学院）の公式ウェブサイトです。専任職員、契約職員、教員など、大学だけでなく、小中高も含めた学院全体の募集情報がここに掲載されます。特に専任職員のキャリア採用は、例年、特定の時期に募集が行われることが多いです。本気で目指すなら、年間を通じて意識し、こまめにチェックすることが不可欠です。

② 転職エージェントの活用

特に、広報・マーケティング、IT、財務といった専門職や、管理職のポジションは、一般には公開されず、非公開求人として転職エージェントに採用を依頼するケースがあります。Education Careerのような教育業界に特化したエージェントや、ハイクラス向けの大手エージェントに登録し、キャリア相談をしてみるのも有効な手段です。

③ JREC-IN Researchmap（研究者人材データベース）

教員や研究職といったアカデミックポストを探す場合は、このサイトをチェックすることが必須となります。

選考を突破するために｜建学の精神と結びつける志望動機の作り方

志望動機のポイント：「なぜ、立教大学なのか？」

面接で最も重要視されるのが、この問いへの答えです。「安定」や、漠然と「教育に興味がある」という理由だけでなく、立教大学の**「キリスト教主義に基づくリベラル・アーツ教育」**への深い共感を示すことが、合否を分ける鍵となります。

【志望動機の骨子例】

「前職で〇〇という経験をする中で、専門知識だけでなく、物事を多角的に捉え、本質を見抜く幅広い教養こそが、真の課題解決に繋がると痛感しました。『専門性に立つ教養人』の育成を掲げる貴学のリベラル・アーツ教育に深く共感し、私の持つ△△のスキルを活かして、学生が自由な精神で、自らの知性を磨くための環境を、□□という側面から支えたいと考え、志望いたしました。」

面接でアピールすべきこと

• 学生一人ひとりの個性に、親身になって寄り添う誠実な姿勢。
• 高い倫理観と、社会貢献への意志。
• 民間企業で培った、実践的なビジネススキルや課題解決能力。
• 選考の過程で、筆記試験（SPIや、大学独自の常識問題、小論文など）が課されることも多いため、基本的な対策も必要です。

【卒業生向け】立教大学出身者の転職サポートについて

もしあなたが立教大学の卒業生（OB/OG）であれば、大学のキャリアセンターなどが、転職に関する相談に応じてくれる可能性があります。また、卒業生として、建学の精神や大学の文化を深く理解していることは、何よりの強みになるでしょう。母校の発展に貢献したいというストーリーは、非常に強い志望動機となります。

まとめ

立教大学の職員への転職は、単に安定した一流の職場に就職するということではありません。それは、キリスト教の精神に基づき、自由な探究心を持つ、社会のリーダーを育成するという、誇り高いミッションに参加することを意味します。

転職を成功させるためには、大学の理念への深い共感を示し、あなた自身の経験を、大学の発展と学生の成長にどう結びつけられるかを、具体的な言葉で語ることが不可欠です。

この記事が、あなたの新たな挑戦への第一歩を、力強く後押しできることを願っています。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。