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英語力を活かす最高峰「通訳」への転職|未経験からプロになるための完全ガイド

岩下隼人
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高い語学力を持つ人にとって、「通訳」は最も専門性が高く、魅力的なキャリアの一つです。言葉と文化の架け橋となり、国際的なビジネスや会議の最前線で活躍する姿に、憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。

しかし、その専門性の高さから「自分にもなれるのだろうか」「未経験からの転職は難しいのでは?」といった不安を感じるかもしれません。

この記事では、通訳という仕事の具体的な内容から、求められるスキル、そして未経験からプロの通訳を目指すための現実的なステップまで、転職を考えるあなたに必要な情報を網羅的に解説します。

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通訳の仕事とは?働き方の種類と活躍の場

通訳の役割は、単に一方の言語をもう一方の言語に置き換えることではありません。発言者の意図や感情、文化的背景までを深く理解し、聞き手に正確に伝えることが求められる、非常に高度なコミュニケーションの仕事です。その働き方や活躍の場は多岐にわたります。

主な働き方の種類

  • 社内通訳(インハウス): 特定の企業に正社員や契約社員として所属し、その企業の役員や従業員のために通訳業務を行います。経営会議や海外拠点とのテレビ会議、外国人社員とのコミュニケーションサポートなどが主な業務です。特定の業界知識を深く掘り下げることができ、安定した環境で働けるのが魅力です。
  • フリーランス通訳: 特定の組織に属さず、個人で仕事を受けます。国際会議やシンポジウム、商談、海外からの来客対応など、案件ごとに様々な現場で活躍します。高いスキルと自己管理能力が求められますが、実力次第で高収入を得ることができ、自由な働き方が可能です。
  • エージェント所属通訳: 通訳専門の派遣会社やエージェントに登録し、そこから仕事の紹介を受けます。未経験から実績を積みたい場合や、フリーランスとして独立する前のステップとして選ぶ人が多い働き方です。

通訳の形式

  • 逐次(ちくじ)通訳: 発言者が話した内容を、ある程度の長さで区切ってからまとめて通訳する形式です。商談や表敬訪問、小規模なセミナーなどで用いられます。正確性が重視され、話の内容を記憶し、的確に再構成する能力(ノートテイキング技術など)が必要です。
  • 同時通訳: 発言者が話しているのを聞きながら、ほぼ同時に通訳を行う形式です。専用のブースに入って行うことが多く、国際会議やシンポジウム、放送などで用いられます。非常に高い集中力と語学力が求められる、最も難易度の高い通訳形式です。
  • ウィスパリング通訳: 聞き手のすぐ隣で、ささやくような声でほぼ同時に通訳する形式です。少人数の外国人役員が会議に参加する際などに用いられます。

通訳への転職で求められるスキルと資格

プロの通訳になるためには、語学力以外にも様々なスキルが求められます。資格が必須ではありませんが、客観的な実力の証明として役立つものもあります。

必須とされるスキル

  • 卓越した語学力: ネイティブレベルの英語力はもちろんのこと、それ以上に洗練された「日本語能力」が不可欠です。場面にふさわしい言葉を選び、論理的で分かりやすい日本語を構築する力が問われます。
  • 専門知識: IT、金融、医療、法律、製造業など、自分が担当する分野に関する深い知識が求められます。専門用語を正しく理解し、訳せなければ仕事になりません。
  • リサーチ能力と知的好奇心: 通訳の仕事は準備が8割と言われます。会議の前に、関連資料を読み込んだり、背景をリサーチしたりして、徹底的に知識をインプットする能力と、常に新しいことを学び続ける姿勢が重要です。
  • 高い集中力と精神力: 長時間にわたる会議や、緊迫した交渉の場でも、常に冷静さを保ち、集中力を維持する精神的な強さと体力が求められます。

転職で有利になる資格

通訳業界は実力主義であり、資格よりも実務経験が重視されます。しかし、特に未経験からの転職では、一定の語学力を示す指標として下記のような資格が役立ちます。

  • TOEIC® L&R: ビジネスシーンでの英語力を測る指標として広く認知されています。通訳を目指すのであれば、最低でも900点以上、できれば950点以上が望ましいでしょう。
  • TOEFL iBT® / IELTS™: 4技能を測るため、総合的な英語運用能力の証明になります。特に外資系企業やアカデミックな分野で評価される傾向があります。
  • ビジネス通訳検定(TOBIS): 逐次通訳・同時通訳の実践的なスキルを級別に評価する検定で、自分の実力を測り、アピールする上で非常に有効です。
  • 通訳案内士(国家資格): 報酬を得て外国人観光客の通訳ガイドを行うために必要な資格です。観光分野の通訳を目指す場合は必須となります。

未経験から通訳への転職は可能?キャリアパスの描き方

結論から言うと、全くの未経験からいきなり通訳として転職することは非常に困難です。しかし、計画的にステップを踏むことで、道を開くことは十分に可能です。

ステップ1:圧倒的な語学力と専門分野を確立する

まずは通訳の土台となる英語力と日本語力を徹底的に鍛えましょう。同時に、自分のキャリアを振り返り、「金融」「IT」など、強みとなる専門分野を定めることが重要です。

ステップ2:プロの技術を学ぶ

独学も不可能ではありませんが、多くのプロフェッショナルは通訳養成スクールで専門的な訓練を受けています。逐次通訳に不可欠な「ノートテイキング」の技術や、訳出のトレーニングなど、独学では習得が難しいスキルを体系的に学ぶことができます。

ステップ3:「英語を使う仕事」で実務経験を積む

いきなり「通訳」のポジションを狙うのではなく、まずは実務経験を積むことが近道です。

  • 外資系企業の秘書やアシスタント
  • メーカーや商社の貿易事務、海外営業事務
  • 社内公用語が英語の企業での勤務

これらの職場で、海外とのメール対応や電話会議への参加、簡単な議事録の翻訳など、英語を使う実務経験を積みましょう。社内で簡単な通訳を任されるチャンスがあれば、積極的に挑戦することが次のステップに繋がります。

ステップ4:小さな実績から始める

ボランティア通訳や、地域の国際交流イベントなどで経験を積むのも良い方法です。その後、通訳エージェントに登録し、まずは短時間の簡単な案件から実績を積み重ねていくのが一般的なキャリアパスです。

転職を成功させるための準備とアピール方法

準備が整ったら、いよいよ転職活動です。通訳の転職では、一般的な職種とは異なる視点でのアピールが求められます。

  • 職務経歴書: これまでの経験の中で、どのように語学力を活かしてきたか、専門分野の知識をどう培ってきたかを具体的に記述します。簡単な通訳経験でも、「〇〇に関する会議(参加者5名)で、逐次通訳を30分間担当」のように、具体的かつ詳細に記載しましょう。
  • 面接対策: 「なぜ通訳になりたいのか」という熱意や志望動機を自分の言葉で語れるように準備します。面接の場で、短い文章のサイトトランスレーション(文章を見ながら訳す)や、逐次通訳といったスキルチェックが行われることも多いため、心構えをしておきましょう。プレッシャーのかかる場面でも冷静に対応できるか、人柄も見られています。

まとめ

通訳への転職は、決して簡単な道のりではありません。しかし、それはゴールではなく、常に学び続けるプロフェッショナルとしてのキャリアのスタートラインです。

卓越した語学力、深い専門知識、そして異文化を繋ぐという強い意志。これらを武器に、計画的にステップを踏んでいけば、未経験からでも憧れの舞台に立つことは可能です。言葉のプロフェッショナルとして活躍する未来に向けて、今日から第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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