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ゼネコン営業への転職ガイド|仕事内容から未経験の挑戦、その後のキャリアまで

岩下隼人
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都市のランドマークとなる超高層ビル、人々の生活や経済活動を支える社会インフラ。そんな「地図に残る仕事」の、まさに起点となるのがゼネコンの営業です。そのダイナミックで社会貢献性の高い仕事に、強い憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。

「スケールの大きなビジネスに、営業として関わってみたい」

「ゼネコンで培ったこの比類なき経験を、次のステージでどう活かせばいいだろうか」

この記事は、ゼネコンの営業という特別なキャリアを軸に、転職を考えるすべての方のためのガイドブックです。

これからゼネコン営業に挑戦したい方にも、そして、既に経験を積んで次のキャリアを模索している方にも、仕事のリアルな姿から、成功のための戦略、そして未来のキャリアパスまでを詳しく解説していきます。


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【パート1】地図を創る仕事へ。ゼネコン営業に挑戦したい方へ

まず、「ゼネコンの営業」という仕事に興味を持ち、新たな挑戦を考えているあなたへ。その仕事は、単に「建物を売る」という言葉だけでは到底語り尽くせない、奥深い世界です。

ゼネコン営業とは?単なる「営業」ではない、プロジェクトの創造主

ゼネコンの営業は、一般的な営業職とは異なり、プロジェクトが生まれるずっと前から動き出し、完成後も顧客と関わり続ける、息の長い仕事です。

仕事の始まりは「情報収集」から

プロジェクトは、官公庁の入札情報や、民間企業の水面下での開発計画など、公になる前の「情報」から始まります。日頃から顧客や設計事務所、関係各所との良好な関係を築き、どこよりも早く、質の高い情報をキャッチすることが、すべてのスタートラインとなります。

プロジェクトを動かす「司令塔」としての役割

受注に向けて、ゼネコンの営業は社内の「司令塔」となります。顧客(発注者)の要望を的確に汲み取り、それを社内の設計部門、技術部門、積算部門、工事部門といった各分野のプロフェッショナルたちに伝え、一つのチームとしてまとめ上げ、最高の提案を創り上げていきます。多くの専門家たちの中心に立ち、プロジェクトを動かしていく調整力が求められます。

長期にわたる「信頼関係」の構築

受注して終わり、ではありません。工事が始まってから竣工(完成)するまでの数年間、そして建物が完成した後のアフターフォローまで、常にお客様の窓口として伴走し続けます。この長い年月をかけて築き上げる深い信頼関係こそが、次のプロジェクトへと繋がっていくのです。

ゼネコン営業のやりがいと、知っておきたい厳しさ

やりがい

  • 社会貢献性: 自分が関わった建物が、街の景色となり、何十年もの間、多くの人々に利用される。その社会的意義の大きさは、他では味わえないやりがいです。
  • スケールの大きさ: 数十億円から、時には数千億円という、非常にスケールの大きなビジネスを、中心人物として動かす手応えを感じられます。
  • チームで創り上げる達成感: 社内外の多くのプロフェッショナルと知恵を出し合い、協力して一つのものを創り上げる喜びは、何物にも代えがたいものです。

厳しさ

  • 成果が見えにくい: プロジェクトの期間が年単位と長いため、すぐに成果が目に見えるわけではありません。粘り強さが求められます。
  • 高度な調整力: 発注者、設計事務所、行政、協力会社、現場など、多くの利害関係者の板挟みになることもあり、精神的なタフさが必要です。
  • 業界特有の文化: 長い歴史を持つ業界ならではの慣習や、時には接待などが求められる場面もあります。

ゼネコン営業への転職、求められるスキルと経験

このダイナミックな仕事に挑戦するためには、どのような経験やスキルが求められるのでしょうか。

  • 必須となる経験・スキル:
    • 法人営業の経験(特に、高額な無形商材やソリューション営業の経験は高く評価されます)
    • 高いコミュニケーション能力と、多様なステークホルダーとの調整力
    • プレッシャーに負けないタフな精神力と、長期的な視点で物事を進める粘り強さ
  • あると有利な経験・資格:
    • 不動産業界、金融業界(特に不動産ファイナンス)での実務経験
    • 建設業界での何らかの経験(施工管理、設計など)
    • **宅地建物取引士(宅建)**の資格
  • 文系・未経験でも挑戦できるか? ゼネコンの営業は文系出身者が数多く活躍しており、必ずしも理系の知識が必須ではありません。入社後に建築の知識を学ぶ意欲があれば問題ありません。ただし、完全な営業未経験からの転職はハードルが高く、何らかの法人営業経験が求められることがほとんどです。

【パート2】ゼネコン営業の経験を活かし、次のキャリアへ進む方へ

次に、ゼネコンの営業としてキャリアを積んできたあなたが、その貴重な経験を武器に、次のステージへ羽ばたくためのヒントです。

あなたの市場価値は計り知れない。ゼネコン営業で得られる「究極のスキル」

あなたがゼネコンの営業として培ってきたスキルは、転職市場において極めて高く評価される、希少価値のあるものです。

  • 活かせるスキル①:超大型・長期プロジェクトの完遂能力数百億円規模の複雑なプロジェクトを、数年という長い期間をかけて成功に導いた経験。これは、あらゆる業界の大規模プロジェクトをマネジメントできる能力の、何よりの証明です。
  • 活かせるスキル②:ハイレベルなステークホルダーマネジメント能力大企業の経営層、官公庁の幹部、時には政治家まで、様々なトッププレイヤーと対等に渡り合い、利害を調整してきた交渉力。これは、他の営業職では決して得られない、非常に高度なスキルです。
  • 活かせるスキル③:事業全体を俯瞰するビジネス感覚土地開発の企画段階から、設計、施工、法規制、そして収支計算まで、建設事業全体の流れを深く理解していることは、事業開発や経営企画といった職務で大きな強みとなります。

次のステージはどこ?ゼネコン営業からのキャリアパス

その究極のスキルを手に、あなたはどのようなフィールドで活躍できるのでしょうか。

  • ① 不動産デベロッパー最も親和性が高く、人気のキャリアパスです。ゼネコンという「請負側」から、自らが事業主となる「発注側」へと立場を変え、用地取得や事業企画といった、より上流の段階から街づくりを主導します。
  • ② 不動産アセットマネジメント・不動産ファンド不動産を「金融商品」として捉え、投資価値を最大化する仕事です。ゼネコンでの経験に加え、金融の知識を深めることで、活躍の場が広がります。
  • ③ コンストラクションマネジメント(CMR)発注者の側に立つ専門家として、設計事務所の選定からコスト管理、工程管理まで、プロジェクト全体が最適に進むようマネジメントする仕事です。
  • ④ 異業種の法人営業・事業開発IT業界(建設テック、SaaSなど)、再生可能エネルギー業界など、大規模な設備投資やインフラプロジェクトが動く業界で、あなたのプロジェクトマネジメント能力は大きな武器となります。

「街を創る」経験を、未来のキャリアを築く礎に

「ゼネコンの営業に挑戦する」道も、「ゼネコンでの営業経験を活かして新たな世界へ挑戦する」道も、どちらも社会に大きな影響を与え、地図という形で後世に仕事の証を残すことができる、スケールの大きなキャリアです。

「街を創る」という尊い仕事に携わってきた、あるいはこれから携わるあなたの経験は、これからのキャリアを力強く築いていく、何よりの礎となるでしょう。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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