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転職後の初任給、いつもらえる?日割り計算や社会保険など「初月の給与」徹底解説

岩下隼人
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転職を果たし、新しい会社での生活がスタートすると、期待とともに気になるのが「最初の給与」ではないでしょうか。「入社日によって給与は日割りになるの?」「初めての給与日はいつ?」「社会保険料や税金は初月から引かれるの?」など、初月の給与に関する疑問は尽きません。

この記事では、転職後初めて受け取る給与について、支払われるタイミングや計算方法、天引きされる社会保険料や税金の扱いなど、多くの方が疑問に思うポイントを分かりやすく解説していきます。安心して新しいキャリアをスタートできるよう、初月の給与の仕組みをしっかりと理解しておきましょう。

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転職初月の給与、いつ支払われる?(給与の締め日と支払日)

転職後、最初の給与がいつ支払われるのかは、その会社の**「給与の締め日」と「支払日」の規定によって決まります。** これは企業ごとに異なるため、入社前に労働条件通知書や雇用契約書で確認するか、人事・労務担当者に直接質問しておくことが非常に重要です。

一般的な給与支払いのパターンとしては、以下のようなものがあります。

  • 月末締め、翌月〇日払い: (例:月末締めで、翌月25日払いの場合、5月1日に入社すると、5月分の給与は6月25日に支払われます。)
  • 〇日締め、当月末払い: (例:15日締めで、当月末払いの場合、5月1日に入社すると、5月1日~15日までの給与が5月31日に支払われ、5月16日~31日までの給与は6月15日締め分として6月末に支払われる、といったケースや、入社タイミングによっては最初の給与が締め日に間に合わず翌月にまとめて支払われることもあります。)
  • 〇日締め、翌月〇日払い: (例:20日締めで、翌月10日払いなど)

特に注意が必要なのは、入社日と締め日の関係です。例えば、「月末締め・翌月25日払い」の会社に5月28日に入社した場合、5月の給与計算の締め日(月末)に間に合わないため、5月分の給与(数日分)は6月分の給与と合わせて7月25日に支払われる、といったケースも考えられます。このように、入社日によっては、最初の給与支給が翌々月になる可能性もあるため、入社前の資金計画のためにも必ず確認しておきましょう。

初月の給与は日割り計算になるのが一般的

月の途中で入社した場合、最初の給与は、基本給や一部の手当が勤務日数に応じて日割り計算されるのが一般的です。満額が支給されるわけではないことを理解しておきましょう。

日割り計算の方法は、企業によって主に以下の2つのパターンがあります。

  1. その月の暦日数で割る方法: 月給 ÷ その月の暦日数 × 実際の出勤日数(または在籍日数) (例:月給30万円で、5月(31日間)に15日間勤務した場合 → 30万円 ÷ 31日 × 15日)
  2. その月の所定労働日数で割る方法: 月給 ÷ その月の所定労働日数 × 実際の勤務日数 (例:月給30万円で、5月の所定労働日数が20日、うち10日間勤務した場合 → 30万円 ÷ 20日 × 10日)

どちらの計算方法が採用されているかは、就業規則や給与規定に定められています。入社前に労働条件通知書で確認するか、不明な場合は人事担当者に質問して明確にしておくと安心です。

初月の給与から天引きされるもの:社会保険料と税金

初月の給与からは、社会保険料や税金が天引き(控除)されます。それぞれの扱いについて見ていきましょう。

1. 社会保険料

社会保険料には、健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料(40歳以上の場合)、雇用保険料があります。

  • 健康保険料・厚生年金保険料・介護保険料: これらの保険料は、原則として資格を取得した月(入社月)から発生し、その翌月の給与から天引きされるのが一般的です。つまり、転職初月の給与からは天引きされないケースが多いです(会社によっては当月徴収の場合もあります)。 重要なのは、これらの保険料には日割り計算という概念がないという点です。たとえ月の末日に入社したとしても、その月の1ヶ月分の保険料が発生します。 「初月に引かれなかったから、翌月に2ヶ月分まとめて引かれるのでは?」と心配する方もいますが、通常は翌月から毎月1ヶ月分ずつ徴収されます。
  • 雇用保険料: 雇用保険料は、毎月の給与総額(日割り計算された給与も含む)に対して一定の保険料率を掛けて計算され、その月の給与から天引きされます。したがって、初月の給与からも天引きの対象となります。

2. 所得税

所得税は、その月の給与(日割り計算され、社会保険料などが控除された後の金額)と扶養家族の数などに基づいて計算され、源泉徴収という形で天引きされます。初月の給与からも天引きの対象です。

3. 住民税

住民税は、前年(1月1日~12月31日)の所得に基づいて計算され、その年の6月から翌年5月にかけて納付します。そのため、転職初月の給与からすぐに天引きされるとは限りません。

  • 前職で特別徴収(給与天引き)だった場合:
    • 退職時に残りの住民税を一括徴収された場合: 新しい会社で初年度の住民税が天引きされることは基本的にありません(新しい会社での特別徴収は翌年の6月から開始)。
    • 普通徴収に切り替わっていた場合: 市区町村から送られてくる納税通知書(納付書)で自分で納付します。新しい会社で特別徴収を再開したい場合は、会社の人事・経理担当者に申し出て手続きをしてもらう必要があります。手続きが間に合えば、途中から給与天引きに切り替わります。
  • 前職がなかった、または普通徴収だった場合: 新しい会社ですぐに特別徴収が始まるわけではありません。通常、入社した年の所得に対する住民税が、翌年の6月から特別徴収されることになります。

住民税の扱いはやや複雑なので、不明な点は新しい会社の人事担当者や、お住まいの市区町村役場の税務担当窓口に確認しましょう。

転職初月の給与明細で確認すべきポイント

初めての給与明細を受け取ったら、以下の点をしっかりと確認しましょう。

  • 基本給: 月の途中で入社した場合、正しく日割り計算されているか。計算根拠(暦日数か所定労働日数か)も可能であれば確認。
  • 各種手当: 通勤手当、住宅手当、役職手当などが支給対象であれば、それらも日割り計算されているか、あるいはいつから満額支給されるのか。
  • 控除項目:
    • 社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料、雇用保険料)が正しく計算され、適切に控除されているか(特に健康保険料等は翌月控除か当月控除か)。
    • 所得税が源泉徴収されているか。
    • 住民税が特別徴収されているか(該当する場合)。
  • 勤怠: 出勤日数、欠勤・遅刻・早退があった場合の控除などが正しく反映されているか。

不明な点や疑問点があれば、遠慮なく人事・経理担当者に質問しましょう。

入社前に確認しておきたい給与関連の事項

後々のトラブルや誤解を避けるためにも、入社前に以下の給与関連事項について、労働条件通知書や雇用契約書で確認するか、人事担当者に質問しておくことをお勧めします。

  • 給与の締め日と支払日
  • 月の途中で入社した場合の基本給や諸手当の日割り計算の具体的な方法
  • 各種手当(通勤手当、住宅手当、家族手当、役職手当など)の支給条件、金額、計算方法
  • 試用期間中の給与条件(本採用時と異なる場合があるか)
  • 残業代の計算方法と支払いについて(固定残業代の有無、割増率など)
  • 賞与(ボーナス)の支給基準、支給月、査定期間(入社初年度の扱いはどうなるか)
  • 昇給制度や評価制度について

これらの情報を事前に把握しておくことで、安心して新しい仕事に集中できます。

まとめ:転職初月の給与は、入社日や会社の規定によって計算方法や支払日が異なる。入社前に労働条件をしっかり確認し、不明な点は人事担当者に質問して、安心して新しいスタートを切ろう。

転職後の初めての給与は、新しい生活の基盤となる大切なものです。入社日や会社の給与規定によって、支給日や計算方法、天引きされる項目などが変わってくるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

労働条件通知書や雇用契約書の内容を隅々まで確認し、少しでも疑問に思う点があれば、遠慮せずに新しい会社の人事・経理担当者に質問して解消しておきましょう。クリアな状態で新しいキャリアをスタートさせ、仕事に全力で取り組んでください。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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