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【転職】職務経歴書の「業務内容」、採用担当者に響く書き方のコツと例文

岩下隼人
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転職活動において、あなたのこれまでの経験やスキルを採用担当者に具体的に伝える上で、職務経歴書に記載する「業務内容」は非常に重要な項目です。「どのような仕事をしてきたのか」「どのような役割を担い、どんな成果を上げてきたのか」を的確に、かつ魅力的に記述することで、書類選考の通過率を大きく高めることができます。

しかし、「具体的にどう書けば良いのだろう…」「単なる業務の羅列になってしまわないか不安…」と、業務内容の書き方に悩む方も少なくないでしょう。この記事では、転職活動で提出する職務経歴書において、採用担当者の目に留まり、あなたの価値を効果的にアピールできる「業務内容」の書き方の基本から、具体的なポイント、そして職種別の例文の考え方まで、分かりやすく解説します。

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なぜ職務経歴書の「業務内容」が重要なのか?企業が見ていること

企業は、職務経歴書の業務内容を通じて、応募者のどのような点を見極めようとしているのでしょうか。

  • 具体的な職務経験とスキルの把握: あなたがこれまでどのような業務に携わり、どのようなスキルや知識を実際に活用してきたのかを具体的に理解しようとします。
  • 募集ポジションへの適合性: 記載された業務内容が、募集しているポジションで求められる経験やスキルとどの程度合致しているか、即戦力として活躍できる可能性があるかを見極めます。
  • 課題解決能力や実績: どのような課題に対し、どのように取り組み、どのような成果を上げたのか。具体的な実績を通じて、あなたの問題解決能力や目標達成能力を評価します。
  • 仕事への取り組み姿勢や主体性: 単に与えられた業務をこなすだけでなく、主体的に工夫したり、改善に取り組んだりした経験があるかといった、仕事への取り組み姿勢を見ています。
  • 文章構成力とコミュニケーション能力: 限られたスペースの中で、情報を整理し、相手に分かりやすく伝える能力も評価の対象となります。

つまり、業務内容は、あなたの「これまで何をしてきたか」と「何ができるのか」を具体的に示す、自己PRの核心部分なのです。

「業務内容」を書く前の準備:キャリアの棚卸し

魅力的な業務内容を記述するためには、まず自分自身のこれまでのキャリアを丁寧に振り返り、情報を整理する「キャリアの棚卸し」が不可欠です。

  1. 在籍企業・部署・期間の整理: これまで在籍した企業ごとに、所属部署、在籍期間、役職などを時系列で正確に書き出します。
  2. 担当業務の洗い出し: 各部署で担当した主な業務内容を、できるだけ具体的にリストアップします。日常的な業務だけでなく、参加したプロジェクトや、期間の短い業務なども含めて思い出しましょう。
  3. 具体的な行動と実績の明確化: それぞれの業務において、
    • どのような目標や課題があったのか(Situation/Task)
    • それに対して、あなたが具体的にどのような行動を取ったのか、どのような工夫をしたのか(Action)
    • その結果、どのような成果が得られたのか(Result) を整理します(STARメソッドなどを活用すると効果的です)。実績は、可能な限り具体的な数値(例:売上〇%向上、コスト〇円削減、〇人のチームをマネジメントなど)で示すようにしましょう。
  4. 習得したスキルや知識の特定: 各業務を通じて身につけた専門スキル、技術、知識、あるいはコミュニケーション能力や問題解決能力といったポータブルスキルを特定します。

このキャリアの棚卸しで整理した情報が、業務内容を記述する際の重要な材料となります。

職務経歴書「業務内容」の基本的な書き方と構成

職務経歴書の業務内容は、一般的に以下のいずれかの形式で記述されます。

  • 編年体形式: これまでの職務経歴を、古いものから順に時系列で記述していく最も一般的な形式です。キャリアの変遷が分かりやすく、採用担当者にとって馴染み深いため、多くの職種に適しています。
  • 逆編年体形式: 直近の職務経歴から順に、新しいものから古いものへと遡って記述していく形式です。直近の経験やスキルを特にアピールしたい場合や、キャリアが一貫している場合に有効です。
  • キャリア式(職能式): 時系列ではなく、経験してきた職務内容やプロジェクト、保有スキルといった「職務分野(キャリア)」ごとにまとめて記述する形式です。特定の専門スキルを強調したい場合や、経験社数が多い方、あるいはブランク期間がある方が、キャリアの一貫性や専門性をアピールするのに適しています。

どの形式を選ぶにしても、以下の基本的な構成要素を意識すると、分かりやすくまとまります。

  1. 在籍期間・会社名・所属部署・役職:
    • 例:20XX年X月~20XX年X月 株式会社〇〇 営業部 営業課 主任
  2. 事業内容(簡潔に): 会社の事業内容を簡潔に記載します。特に異業種へ転職する場合など、採用担当者が会社の概要を理解しやすくするために有効です。
    • 例:事業内容:〇〇の製造・販売(従業員数:〇〇名、資本金:〇〇円)
  3. 担当業務内容(具体的に):
    • 箇条書きを活用: 担当した業務を、箇条書きで見やすく整理します。
    • 動詞を使って具体的に記述: 「〇〇を担当」「△△を企画・実行」「□□を改善」など、具体的な行動が分かるように動詞を使って記述します。
    • 5W1Hを意識する: いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように行ったのかを意識すると、より具体性が増します。
    • 専門用語の扱いに注意: 応募先企業の業界で一般的な用語であれば問題ありませんが、社内用語や特殊な専門用語は避け、誰にでも理解できる言葉で説明するか、必要に応じて注釈を加えましょう。
  4. 実績・成果(可能な限り数値で示す):
    • 業務内容に続けて、その業務でどのような実績を上げたのかを具体的に記述します。
    • 「売上目標120%達成」「新規顧客獲得数〇〇件/月」「〇〇システムの導入により、業務時間を月平均△△時間削減」など、具体的な数値を盛り込むことで、あなたの貢献度や能力が客観的に伝わります。
    • 数値化が難しい場合は、具体的なエピソードや、周囲からの評価などを交えて説明しましょう。
  5. 工夫した点・学んだこと(任意):
    • 業務を遂行する上で、どのような工夫や改善を行ったのか、あるいはその経験を通じて何を学んだのかを簡潔に加えることで、あなたの主体性や学習意欲をアピールできます。

採用担当者に響く「業務内容」の書き方:7つのポイント

より魅力的で、選考通過率を高める「業務内容」を記述するためのポイントをご紹介します。

  1. 応募する企業の求める人物像を意識する: 企業の募集要項や採用ページをよく読み込み、どのような経験やスキルを持つ人材を求めているのかを正確に把握します。その上で、自分の経験の中から、企業のニーズに合致する部分を重点的に、かつ具体的に記述しましょう。
  2. 「何をしていたか」だけでなく「何ができるか」を伝える: 単に担当業務を羅列するのではなく、その経験を通じてどのようなスキルが身につき、入社後にそのスキルをどのように活かして貢献できるのか、という視点で記述することが重要です。
  3. 具体的なエピソードや数値を積極的に盛り込む: 抽象的な表現(例:「コミュニケーション能力を活かして貢献しました」)ではなく、具体的な行動や成果を示すエピソード(例:「〇〇という課題に対し、関係部署との連携を密に行い、定期的なミーティングを設定することで情報共有を円滑化し、プロジェクトを期限内に成功に導きました」)や、前述の通り数値を加えることで、説得力が格段に増します。
  4. 専門用語や社内用語は分かりやすく言い換える: 採用担当者があなたの専門分野に詳しいとは限りません。専門用語や社内用語は避け、誰にでも理解できる平易な言葉で説明するか、必要に応じて簡単な注釈を加えましょう。
  5. 一貫性のあるストーリーを意識する: これまでの職務経歴全体を通じて、どのようなキャリアを歩み、どのようなスキルを積み重ねてきたのか、そしてそれが今回の応募にどう繋がっているのか、一貫性のあるストーリーとして伝えられると、あなたのキャリアプランへの意識の高さが伝わります。
  6. 見やすいレイアウトと適切なボリュームを心がける:
    • 箇条書きや適度な改行、太字などを効果的に使い、採用担当者が短時間でポイントを把握できるように工夫しましょう。
    • 職務経歴書全体のボリュームは、A4用紙で2~3枚程度に収めるのが一般的です。情報量が多すぎても読んでもらえない可能性があるため、アピールすべき点を絞り込むことも大切です。
  7. 誤字脱字や表現の最終チェックを怠らない: 提出前に必ず何度も読み返し、誤字脱字がないか、文章表現がおかしくないか、敬語の使い方は正しいかなどを徹底的に確認しましょう。第三者に見てもらうのも有効です。

【職種別】業務内容の書き方のヒント(考え方)

職種によって、アピールすべきポイントや記述の仕方が異なります。ここではいくつかの職種を例に、業務内容を記述する際の考え方のヒントをご紹介します。

  • 営業職の場合:
    • 担当した顧客層(法人・個人、新規・既存)、扱った商材・サービス、具体的な営業スタイル(提案型、ルートセールスなど)、そして何よりも**具体的な営業実績(売上目標達成率、新規契約獲得数、顧客満足度など)**を数値で明確に示すことが重要です。顧客との関係構築力や交渉力、課題解決能力などもアピールポイントになります。
  • エンジニア・技術職の場合:
    • 担当したプロジェクトの概要(期間、規模、目的など)、その中でのあなたの役割、使用した技術(プログラミング言語、開発環境、ツールなど)、そしてプロジェクトの成果や貢献度を具体的に記述します。技術的な課題をどのように解決したか、新しい技術をどのように導入したかといったエピソードも有効です。
  • 事務職・アシスタント職の場合:
    • 担当した具体的な事務業務(書類作成、データ入力、電話応対、スケジュール管理、経費精算など)をリストアップし、それぞれの業務でどのような工夫をして効率化を図ったか、あるいはどのようにチームをサポートしてきたかをアピールします。正確性、迅速性、PCスキル(Word、Excel、PowerPointなど)、コミュニケーション能力などが評価されます。
  • 企画・マーケティング職の場合:
    • 担当した企画やキャンペーンの概要、その中でのあなたの役割、ターゲット設定、具体的な施策内容、そしてその結果(売上への貢献、認知度向上、顧客獲得数など)を具体的に示します。分析力、企画力、実行力、プレゼンテーション能力などがアピールポイントです。

まとめ:業務内容は、あなたの「実績」と「可能性」を語る場

転職活動における職務経歴書の「業務内容」は、あなたのこれまでの努力と成果を具体的に伝え、そして新しい職場でどのように活躍できるかという「可能性」を採用担当者に示すための、非常に重要な項目です。

単に事実を羅列するのではなく、応募する企業のニーズを理解した上で、あなたの強みや実績がどのように貢献できるのかを、具体的かつ説得力のある言葉で記述することが、書類選考を突破し、理想のキャリアを実現するための鍵となります。この記事で紹介した書き方のポイントを参考に、あなたの魅力が最大限に伝わる職務経歴書を作成してください。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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