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転職面接で「別ポジション」を提案されたら?好印象なメール返信と検討ポイント

岩下隼人
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職活動を進める中で、応募したポジションとは異なる別のポジションへの就任を企業側から提案されることがあります。これは、あなたのスキルや経験、あるいは人柄が、別の形で活かせると企業側が判断した場合に起こり得る、ある意味でポジティブな展開とも言えます。しかし、突然の提案に「どう返信すれば良いのだろう?」「承諾すべきか、それとも…」と戸惑う方も少なくないでしょう。

この記事では、転職面接や選考過程で別ポジションを提案された際の、企業へのメール返信の書き方を中心に、その際の基本的なマナー、検討すべきポイント、そして状況に応じた具体的な「例文の考え方」を分かりやすく解説します。

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なぜ企業は「別ポジション」を提案するのか?その背景

企業が応募者に対して、当初応募したポジションとは異なる別のポジションを提案する背景には、いくつかの理由が考えられます。

  • あなたのスキルや経験が、別のポジションにより適していると判断したため: あなたの能力を高く評価し、より活躍できるフィールドがあると考えた結果かもしれません。
  • 応募したポジションの採用が充足した、あるいは募集が中止になったが、あなたを採用したいと考えたため: タイミングの問題で当初の枠は埋まってしまったものの、あなたの資質を惜しみ、別の形で力を貸してほしいというケースです。
  • あなたのポテンシャルを高く評価し、より幅広い活躍を期待しているため: 現時点でのスキルだけでなく、将来性を見込んでの提案である可能性があります。
  • 社内の組織変更や新規事業の立ち上げなど、状況が変化したため: 選考期間中に、新たな人材ニーズが発生したということも考えられます。

いずれにしても、企業があなたに何らかの魅力を感じ、自社に迎え入れたいと考えている可能性が高いと言えるでしょう。

「別ポジション」提案メールへの返信:基本的なマナー

企業から別ポジションの提案メールを受け取ったら、以下の基本的なマナーを守って返信しましょう。

  • 迅速な返信を心がける(24時間以内が目安): 企業はあなたの返答を待っています。できるだけ早く、遅くとも受信から24時間以内(1営業日以内)には返信するのが理想です。
  • 件名は変更しない(原則として): 受信したメールの件名の「Re:」を残したまま返信することで、企業側が何のメールに対する返信かを一目で理解できます。
  • 宛名は正確に: 会社名(株式会社なども略さず正式名称で)、部署名、担当者名を正確に記載し、担当者名には「様」をつけます。
  • 感謝の気持ちを伝える: まずは、新しいポジションを提案してくれたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
  • 内容は簡潔かつ丁寧に: 結論(承諾、保留、辞退など)と、その理由や今後の対応について、丁寧な言葉遣いで分かりやすく記載します。
  • 誤字脱字のチェック: 送信する前に必ず全体を読み返し、誤字脱字がないか、文章表現がおかしくないかを確認しましょう。
  • 署名を忘れずに: 氏名、メールアドレス、電話番号を必ず記載します。

【ケース別】別ポジション提案メールへの返信:例文の考え方とポイント

別ポジションの提案に対するあなたの意思(承諾、保留、辞退)によって、返信メールの内容は大きく異なります。それぞれのケースにおけるポイントと、「例文の考え方」をご紹介します。(これはあくまで考え方のヒントであり、ご自身の言葉で誠実に伝えることが最も重要です。)

ケース1:別ポジションの提案を「承諾」する場合

提案された新しいポジションに魅力を感じ、入社する意思を固めた場合の返信です。

  • 伝えるべきこと:
    1. 提案へのお礼。
    2. 提案されたポジションへの理解と、そのポジションに魅力を感じた点。
    3. 承諾の意思表示。
    4. 入社に向けての意気込み。
    5. 今後の手続きに関する確認(必要な場合)。
  • ポイント: 感謝の気持ちとともに、なぜその新しいポジションに魅力を感じ、入社したいと思ったのかを具体的に伝えることで、企業側の期待に応える姿勢を示しましょう。
  • 例文の考え方(構成要素):
    • (件名:Re: 〇〇ポジションのご提案について(氏名:〇〇 〇〇))
    • (宛名:株式会社〇〇 人事部 〇〇様)
    • お世話になっております。〇〇(あなたの氏名)です。
    • この度は、〇〇(提案されたポジション名)という大変魅力的なポジションをご提案いただき、誠にありがとうございます。
    • ご提案いただいた〇〇の業務内容や期待される役割について改めて拝見し、(または、面談でお話を伺い、)私のこれまでの△△の経験や□□という強みが、より一層活かせると感じ、大変光栄に存じます。
    • つきましては、謹んでご提案をお受けし、貴社に入社させていただきたく存じます。
    • 入社後は、一日も早く貴社に貢献できるよう、精一杯努力してまいる所存です。
    • 今後の手続き等につきまして、ご指示いただけますと幸いです。
    • 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
    • (署名)

ケース2:回答を「保留」したい場合(詳細な情報収集や検討時間が必要な場合)

提案されたポジションについて、すぐに判断できず、もう少し情報収集をしたり、考える時間が必要な場合の返信です。

  • 伝えるべきこと:
    1. 提案へのお礼。
    2. 回答を保留したい旨とその具体的な理由(例:業務内容についてさらに詳しく知りたい、自身のキャリアプランと照らし合わせたいなど)。
    3. いつまでに回答できるか、具体的な期限を提示する(企業側から期限が示されていなければ)。
    4. 企業に迷惑をかけることへのお詫び。
  • ポイント: 保留する理由は正直かつ簡潔に伝え、いつまでに返事をするのかを明確にすることが大切です。企業側も採用計画があるため、長期間の保留は難しい場合が多いことを理解しておきましょう。
  • 例文の考え方(構成要素):
    • (件名:Re: 〇〇ポジションのご提案について(氏名:〇〇 〇〇))
    • (宛名:株式会社〇〇 人事部 〇〇様)
    • お世話になっております。〇〇(あなたの氏名)です。
    • この度は、〇〇(提案されたポジション名)という新しいポジションをご提案いただき、誠にありがとうございます。私の可能性をご評価いただき、大変嬉しく存じます。
    • 大変恐縮ではございますが、ご提案いただいたポジションについて、より深く理解し、自身のキャリアプランと照らし合わせて慎重に検討させていただきたく、〇月〇日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。
    • (もし可能であれば、具体的にどのような情報をさらに知りたいかを簡潔に添えるのも良いでしょう。例:もしよろしければ、〇〇の業務内容について、もう少し詳しくお伺いできる機会をいただけると幸いです。)
    • こちらの都合で大変申し訳ございませんが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
    • (署名)

ケース3:別ポジションの提案を「辞退」する場合

提案されたポジションが、自分の希望やキャリアプランと合致しないと判断した場合の返信です。

  • 伝えるべきこと:
    1. 提案へのお礼。
    2. 辞退の意思表示。
    3. (差し支えなければ)簡潔な辞退理由(例:当初希望していた職種への思いが強い、自身のキャリアプランとの方向性の違いなど)。
    4. 企業に迷惑をかけることへのお詫び。
    5. 企業の発展を祈る言葉。
  • ポイント: たとえ辞退する場合でも、提案してくれた企業への感謝の気持ちを忘れず、誠意をもって対応することが重要です。理由を詳細に述べる必要はありませんが、正直かつ丁寧に伝えることで、良好な関係を保つことができます。
  • 例文の考え方(構成要素):
    • (件名:Re: 〇〇ポジションのご提案について(辞退のご連絡)(氏名:〇〇 〇〇))
    • (宛名:株式会社〇〇 人事部 〇〇様)
    • お世話になっております。〇〇(あなたの氏名)です。
    • この度は、〇〇(提案されたポジション名)というポジションをご提案いただき、誠にありがとうございました。私のためにご検討いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
    • 大変光栄なお話ではございますが、慎重に検討いたしました結果、今回は誠に勝手ながらご提案を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
    • (もし理由を添えるなら、簡潔に。例:当初より希望しておりました〇〇の職務への思いが強く、今回はその道で挑戦を続けたいという結論に至りました。)
    • このようなお返事となり、貴社には大変ご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
    • 面接の機会をいただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。
    • 末筆ながら、貴社の一層のご発展を心よりお祈り申し上げます。
    • (署名)

別ポジションの提案を受け入れるかどうかの判断ポイント

企業から別ポジションを提案された場合、その提案を受け入れるかどうかは、あなた自身のキャリアプランや価値観と照らし合わせて慎重に判断する必要があります。

  • 自分自身のキャリアプランとの整合性: そのポジションは、あなたの長期的なキャリア目標に繋がっていますか?
  • 仕事内容への興味・関心と適性: 提案されたポジションの仕事内容に、本当に興味や関心を持てますか?自分のスキルや強みが活かせると感じますか?
  • 労働条件・待遇: 給与、勤務時間、休日、福利厚生といった労働条件は、あなたの希望と合致していますか?当初応募したポジションの条件と比較してどうでしょうか。
  • 企業文化や社風との適合性: ポジションが変わっても、働く会社は同じです。その企業の文化や社風が、自分に合っていると感じられるかは重要なポイントです。
  • 企業がそのポジションを提案してきた理由への納得感: なぜ自分がそのポジションに適していると判断されたのか、その理由に納得できるかどうかも大切です。

まとめ:別ポジションの提案は、あなたの可能性を見出された証

転職活動中に企業から別ポジションを提案されるということは、あなたのスキルや経験、あるいは人柄が、何らかの形で企業側の目に留まり、高く評価された証と捉えることができます。それは、あなた自身が気づいていなかった新たなキャリアの可能性を示唆しているのかもしれません。

大切なのは、突然の提案に戸惑うだけでなく、まずは企業側の意図を理解しようと努め、提示された情報を基に、自分自身のキャリアプランや価値観と照らし合わせて冷静に検討することです。そして、どのような結論を出すにしても、企業に対して誠実かつ丁寧なコミュニケーションを心がけることが、良好な関係を築き、将来に繋がる「ご縁」を大切にする上で重要となります。

この記事で紹介した返信メールの考え方やポイントが、あなたが「別ポジションの提案」という状況に賢明に対処し、納得のいくキャリア選択をするための一助となれば幸いです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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