未経験転職の面接で聞かれる質問とは？回答例と逆質問のコツを徹底解説

「いよいよ来週、未経験の業界への転職面接だ…」

「未経験であることを、どう説明すればいいんだろう…」

「『なぜうちなの？』『何ができるの？』と厳しい質問をされたら、どう答えよう…」

書類選考を突破し、次のステップに進めた喜びも束の間、未経験分野への転職活動で最大の関門ともいえる「面接」を前に、大きな不安を抱えてはいませんか？

ですが、安心してください。

面接は、あなたを試す「尋問」の場ではなく、お互いの理解を深める「対話」の場です。 面接官がする質問の意図を正しく理解し、万全の準備をすれば、未経験というハンデは十分に乗り越えられます。

この記事では、未経験転職の面接で必ず聞かれる質問への答え方から、ライバルに差をつける逆質問のコツまで、あなたの不安を自信に変えるための全てを徹底解説します。

面接官が本当に知りたいのは「3つのこと」

個別の質問対策に入る前に、まず大前提として、面接官が未経験のあなたに対して何を知りたいのかを理解しておきましょう。突き詰めれば、面接官が確認したいのは以下の3点に集約されます。

1. なぜ「うちの業界・職種」なのか？（志望度の高さ・本気度）数ある仕事の中から、なぜわざわざ未経験のこの分野を選んだのか。その理由に説得力があるか、一時の憧れではないか、というあなたの「本気度」を見ています。
2. なぜ「未経験でも活躍できる」と言えるのか？（ポテンシャルの有無）今はスキルがなくても、入社後に成長し、会社に貢献してくれる可能性があるか。これまでの経験で培ったスキルを、新しい仕事でどう活かせるのか、その「再現性」を見ています。
3. なぜ「すぐに辞めない」と言えるのか？（覚悟と定着性）未経験の仕事は、必ず理想と現実のギャップに直面します。その困難にぶつかっても、粘り強く学び続け、成長してくれるかという「覚悟」を見ています。

これからご紹介する全ての質問は、この3つのいずれか（あるいは複数）を確認するためのものだと考えれば、回答の軸がブレることはありません。

【回答例付き】未経験転職で必ず聞かれる定番質問と答え方のコツ

質問1：「なぜ未経験のこの業界（職種）を志望されたのですか？」

これは、あなたの「本気度」を測る最重要質問です。

• NG例: 「昔から憧れていて、興味がありました」「安定していて将来性があると感じたからです」これでは、誰でも言える薄い内容だと思われてしまいます。
• OK例の考え方：【きっかけ】＋【自分なりの学習】＋【貢献意欲】の3点セットで語る「前職で営業として顧客の課題をヒアリングする中で、商品の提供だけでなく、Webサイトを活用した集客そのものに課題を感じることが多くありました【きっかけ】。そこからWebマーケティングに関心を持ち、独学で書籍を読み、現在は〇〇という資格の勉強をしています【学習】。これまでの顧客課題の発見力と、これから身につける専門知識を活かし、貴社のクライアントの事業成長に貢献したいと考えております【貢献意欲】」

質問2：「未経験ですが、当社でどのように貢献できるとお考えですか？」

これは、あなたの「ポテンシャル」を確認する質問です。

• NG例: 「何でもやります！一生懸命頑張ります！」熱意は伝わりますが、具体性がなく、貢献のイメージが湧きません。
• OK例の考え方：あなたの「ポータブルスキル」を提示し、仕事内容と結びつける「はい、実務経験はございませんが、前職で培った課題解決能力は、貴社の〇〇という業務で活かせると考えております。前職では、〇〇という課題に対し、△△というアプローチで解決し、□□という成果を上げました。この経験を活かし、未経験の知識を吸収しながら、一日も早く貴社に貢献いたします」

質問3：「入社後、仕事についていくためにどのような努力をしますか？」

これは、あなたの「覚悟」と主体性を確認する質問です。

• NG例: 「先輩方にご指導いただきながら、一生懸命勉強します」受け身の姿勢だと思われてしまいます。
• OK例の考え方：現在進行形の「具体的な行動」で意欲を示す「はい、現在Webマーケティングの基礎を学ぶため、〇〇という書籍を読んでおり、特に△△という手法に関心を持っております。また、個人的にブログを立ち上げ、SEOの基本的な施策を実践しております。入社後も、こうした自主的な学習を継続し、一日も早く戦力となれるよう努力いたします」

ここで差がつく！「逆質問」で熱意とポテンシャルを示す方法

面接の最後に必ず設けられる「何か質問はありますか？」という逆質問の時間。これは、あなたの本気度をアピールする絶好のチャンスです。

• 良い逆質問の例
  • 「未経験から入社され、現在活躍されている方には、どのような共通点がありますでしょうか？」（学習意欲のアピール）
  • 「一日も早く戦力になるために、入社前に学んでおくべき知識や書籍があれば、ぜひ教えていただけますか？」（本気度のアピール）
  • 「御社の〇〇という取り組みに大変魅力を感じております。チームとして、今後どのような課題に挑戦していこうとお考えですか？」（企業研究の深さと貢献意欲のアピール）
• 避けるべき逆質問の例
  • 残業時間や休日出勤、福利厚生など、待遇面に関する質問ばかりする。
  • 「特にありません」と答え、意欲のなさを見せてしまう。
  • Webサイトを見ればすぐに分かるようなことを質問する。

それでも面接が不安なあなたへ。転職エージェントという「最強の味方」

ここまで対策を解説してきましたが、「自分一人で、こんなに上手く話せるだろうか…」と不安に感じる方も多いでしょう。そんな時こそ、転職のプロである転職エージェントを頼ってください。

1. 企業の「本音」を教えてくれる求人票には書かれない「どんな未経験者なら採用したいか」という企業側の本音や、過去の面接で実際に聞かれた質問といった、貴重な情報を基に対策を練ることができます。
2. あなただけの「必勝シナリオ」を作ってくれるあなたの経歴を深くヒアリングし、「あなたのこの経験は、こう話せば企業に響きますよ」という、オーダーメイドの回答シナリオを一緒に考えてくれます。
3. リアルな「模擬面接」で徹底的に鍛えてくれる本番さながらの模擬面接で、受け答えはもちろん、話し方や表情まで客観的なフィードバックをもらえます。練習を重ねることで、自信を持って本番に臨めます。
4. 面接後の「フォロー」で合格を後押ししてくれる面接であなたが伝えきれなかった魅力や熱意を、エージェントが企業側に補足説明してくれます。この最後の一押しが、合否を分けることも少なくありません。

まとめ：準備が自信を生む。最高の状態で面接に挑もう

未経験転職の面接は、スキルを試される場ではありません。あなたの「ポテンシャル」と「覚悟」、そして「人柄」を伝える場です。そして、面接への不安を解消する唯一の方法は、徹底した準備以外にありません。

一人で悩まず、プロを味方につけて万全の準備を整え、自信を持って面接に挑みましょう。あなたの新しいキャリアへの扉は、もう目の前です。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。