事務職の転職、その先のキャリアプランは？描き方と実現へのステップ
岩下隼人
ロイヤル合同会社
未経験からバックオフィスへ転職！職種別の仕事内容と成功戦略
岩下隼人
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営業や販売といった、会社の「顔」として最前線で活躍する仕事もやりがいがある。しかし、キャリアを重ねる中で、ふとこう考えることはありませんか？
「会社の成長を、今度は裏方として、縁の下から支えてみたい」
「専門知識を身につけて、もっと安定した、長期的なキャリアを築きたい」
そんな想いから、企業の基盤を支える経理、人事、総務、法務といった「バックオフィス」の仕事に、強い関心や魅力を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし同時に、「ずっと営業だった自分に、専門的な事務作業なんて務まるだろうか…」と、不安を感じてしまいますよね。
ですが、安心してください。
結論から言えば、バックオフィスは、未経験からでも十分に挑戦可能な、非常にやりがいの大きなフィールドです。そして、あなたがこれまで最前線で培ってきた経験こそが、会社を内側から強くする、何よりの武器になります。
この記事では、未経験からバックオフィスへの転職を成功させるための、具体的な職種紹介から成功への戦略までを、詳しく解説します。
Contents
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なぜ今、バックオフィスは「未経験者」に門戸を開いているのか？
専門性が高いイメージのあるバックオフィスですが、実は今、異業種からの未経験者を歓迎する企業が増えています。
1. 企業の成長と、管理部門の強化というニーズ
企業が成長し、規模が大きくなるほど、経理、人事、法務といった管理部門の体制を強化し、経営基盤を安定させることが不可欠になります。しかし、これらの分野の専門人材は常に不足しており、ポテンシャルを持つ未経験者を採用し、自社で育てていきたいというニーズが高まっているのです。
2. 「現場を知る人材」への大きな期待
「現場を知らない管理部門が作ったルールは、実態に合わない」。これは、多くの企業が抱える課題です。営業や販売といった、お客様やビジネスの最前線を知るあなたが管理部門に入ることで、より実態に即した制度設計や、現場の社員が本当に求めるサポートが可能になります。
3. 多様な職種と、多様なキャリアの入り口
一口に「バックオフィス」と言っても、その仕事内容は様々です。まずはアシスタント業務からスタートし、徐々に専門性を高めていくというキャリアパスが描きやすく、未経験者が挑戦しやすい環境があります。
「バックオフィス」の仕事とは？未経験から目指せる代表的な職種
バックオフィスは、会社の「エンジンルーム」です。様々な専門職が、会社の成長を支えています。
総務
備品管理、オフィス環境の整備、社内イベントの企画・運営、株主総会の準備など、会社全体の「何でも屋さん」として、社員が働きやすい環境を整えます。未経験から最も挑戦しやすく、あなたのコミュニケーション能力や気配りがダイレクトに活かせます。
人事・労務
採用、教育、評価制度の運用、給与計算、社会保険手続きなど、会社の最も大切な財産である「人」に関する全てを担います。アシスタントからスタートし、将来的には採用のプロや、労務の専門家を目指すことができます。
経理・財務
会社のお金の流れを管理する、経営の根幹を担う仕事です。日々の伝票処理から、月次・年次決算、そして将来的には資金計画の立案まで。未経験から目指す場合は、日商簿記2級程度の知識が、事実上のパスポートとなります。
法務
契約書の作成・レビューや、コンプライアンス体制の構築、知的財産の管理など、会社の法律に関わる業務を担い、事業を法的なリスクから守ります。難易度は高いですが、法学部出身者や、行政書士などの資格があれば、挑戦の可能性があります。
フロントオフィスでの経験は、最強の武器になる！
「営業や販売の経験なんて、デスクワークでは役に立たない…」なんてことは決してありません。あなたの経験は、以下のように強力な「強み」に翻訳できます。
- 営業経験があるなら → 人事・採用へ「営業で培った、人の懐に入るコミュニケーション能力や、相手のポテンシャルを見抜く力は、優秀な人材を見つけ出し、会社の魅力を伝える採用業務で必ず活かせます」
- 販売・接客経験があるなら → 総務へ「店舗運営を通じて、お客様やスタッフが快適に過ごせる空間を常に考えてきた経験は、会社全体の職場環境を改善し、社員満足度を高める上で貢献できます」
- 共通する強み → 調整能力・目標達成意欲「様々な顧客や、社内の他部署との間で、利害を調整し、物事を前に進めてきた経験」「毎月の目標達成に向けて、粘り強く取り組んできた姿勢」は、どのバックオフィス職でも高く評価される、非常に価値のあるスキルです。
転職成功へのロードマップ！未経験からバックオフィスへ
Step1：目指す「専門分野」を定める
まずは、「人」に興味があるなら人事・労務、「数字」が好きなら経理、「会社全体」を幅広く支えたいなら総務、といったように、自分の興味と適性から、目指す方向性を絞りましょう。
Step2：最低限の「専門知識」をインプットする
目指す分野の基本的な知識を、本やWebサイトで学習しておきましょう。経理なら日商簿記2級、人事・労務なら社会保険労務士の入門書など、具体的な学習は、あなたの本気度を示す何よりの証拠になります。
Step3：志望動機で「なぜバックオフィスか」と「貢献意欲」を語る
「営業のノルマが嫌だから」といったネガティブな理由ではなく、「最前線で働く中で、それを後方から支えるバックオフィスの重要性を痛感しました。今度は自分が、前職で培った〇〇というスキルを活かして、会社全体の成長を内側から支えたい」と、前向きな貢献意欲をアピールしましょう。
Step4：管理部門に強い転職エージェントに相談する
専門職への転職は、プロのサポートが成功の鍵を握ります。
- 未経験者歓迎の「優良企業」の非公開求人を紹介してくれます働きやすい環境が整っており、未経験者をじっくり育ててくれる企業の管理部門の求人は、一般には公開されずに、転職エージェントを通じて募集されることが少なくありません。
- あなたの経験を「バックオフィスの強み」に翻訳してくれますキャリアアドバイザーが、「あなたの営業経験は、人事職で求められる『課題発見能力』としてアピールできますよ」というように、プロの視点であなたの価値を再定義し、言語化してくれます。
- 職種ごとの専門的な選考対策をサポート経理、人事、法務など、それぞれの職種で求められる知識や、面接での質問傾向に合わせた、的確なアドバイスを受けられます。
まとめ：会社の「エンジン」を支える、やりがいに満ちた仕事へ
バックオフィスは、単なる「裏方」ではありません。会社の成長を支え、社員の働きがいを創り出す、いわば「エンジンルーム」のような、非常に重要で専門性の高い仕事です。
そして、未経験からでも、あなたがこれまでの社会人経験で培ってきた「人間力」と「現場感覚」を武器にすれば、十分に挑戦できる、大きな可能性に満ちたフィールドです。
その挑戦を成功させ、専門家としての確かなキャリアを築くためのパートナーとして。まずは管理部門の転職に精通したエージェントに、あなたの想いや希望を話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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ABOUT ME
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。