転職情報
PR

公務員の事務職へ転職!仕事内容・試験対策・面接のポイントまで徹底解説

岩下隼人
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「社会に貢献できる仕事がしたい」「安定した環境でキャリアを築きたい」といった理由から、公務員の事務職への転職を考える方が増えています。民間企業とは異なる魅力を持つ公務員の事務職ですが、転職を成功させるためには、仕事内容の理解から試験対策、面接のポイントまで、しっかりと準備を進めることが不可欠です。

この記事では、公務員の事務職への転職を目指す方に向けて、その具体的な仕事内容、働く魅力、試験の概要と対策、そして民間企業での経験を活かすための志望動機や自己PRのポイントなどを詳しく解説します。

スポンサーリンク

公務員の事務職とは?仕事内容と働く魅力

公務員の事務職と一口に言っても、その種類は国家公務員と地方公務員に大別され、それぞれ役割や仕事内容が異なります。

  • 国家公務員と地方公務員の事務職の違い(概要)
    • 国家公務員: 国全体の行政運営に関わる業務を担当します。各省庁(例:総務省、財務省、厚生労働省など)に所属し、政策の企画・立案、法令の運用、予算編成など、スケールの大きな仕事に携わります。全国転勤の可能性があります。
    • 地方公務員: 都道府県庁や市町村役場などに勤務し、その地域の住民生活に密着した行政サービスを提供します。窓口業務、地域振興、福祉、教育、防災など、業務範囲は非常に幅広いです。基本的には採用された自治体内での勤務となります。
  • 地方公務員の事務職の具体的な仕事内容地方公務員の事務職は、数年ごとのジョブローテーションで様々な部署を経験することが一般的です。具体的な業務例としては、以下のようなものがあります。
    • 窓口業務: 住民票や戸籍謄本の発行、各種申請の受付など、住民と直接関わる業務。
    • 書類作成・管理: 議案書、報告書、予算書など、行政運営に必要な様々な書類の作成や管理。
    • 企画立案: 地域活性化のためのイベント企画、新しい行政サービスの導入検討など。
    • 予算管理: 担当部署の予算編成や執行管理。
    • 地域振興: 観光客誘致、地場産業の支援、移住定住促進など。
    • その他、福祉、教育、環境、防災、税務など、配属される部署によって専門的な業務も担当します。
  • 公務員の事務職として働く魅力
    • 安定性: 景気に左右されにくく、身分保障が厚いため、長期的に安定して働くことができます。
    • 福利厚生の充実: 各種手当、休暇制度、育児休業制度などが整っており、ライフワークバランスを保ちやすい環境です。
    • 社会貢献の実感: 住民の生活を支え、地域社会に直接貢献できる仕事であり、大きなやりがいを感じられます。
    • ワークライフバランス: 民間企業と比較して、残業時間が少ない傾向にある部署もあり、プライベートの時間を確保しやすい場合があります(部署や時期により異なります)。
  • 民間企業との違い
    • 利益追求の有無: 民間企業が利益を追求するのに対し、公務員は全体の奉仕者として、公平・公正な行政サービスの提供を使命とします。
    • 異動の範囲: 地方公務員は採用された自治体内での異動が基本ですが、国家公務員は全国規模での転勤の可能性があります。

公務員の事務職へ転職するメリット・デメリット

公務員の事務職への転職には、魅力的な側面がある一方で、事前に理解しておくべき点もあります。

  • メリット
    • 雇用の安定: 法律で身分が保障されており、倒産やリストラの心配が少ない。
    • 充実した福利厚生: 住宅手当、通勤手当、扶養手当などの各種手当や、年次有給休暇、病気休暇、特別休暇(結婚、出産、忌引など)といった休暇制度が整っています。育児休業や介護休業制度も利用しやすい環境です。
    • 社会貢献の実感: 地域住民や国民のために働くという使命感を持って業務に取り組むことができ、社会に貢献しているという実感を得やすいです。
    • 研修制度の充実: 新規採用職員研修から階層別研修、専門研修まで、キャリアを通じてスキルアップできる研修制度が用意されています。
  • デメリット
    • 年功序列の傾向: 給与や昇進は、勤続年数や年齢が重視される年功序列の傾向が残っている場合があります。
    • 異動の可能性: 数年ごとに部署異動があり、希望しない部署へ配属されることもあります。幅広い業務を経験できるというメリットもありますが、専門性を一貫して追求したい場合にはデメリットと感じるかもしれません。
    • 民間企業ほどの給与アップは期待しにくい場合も: 成果が直接給与に反映されにくく、民間企業の同年代と比較して、大幅な給与アップは期待しにくいことがあります。
    • 副業制限: 原則として副業は禁止または制限されています。
    • 前例踏襲の傾向: 新しいことへの挑戦や変化に対して、慎重な組織風土がある場合もあります。

公務員試験(事務職)の概要と種類

公務員の事務職になるためには、公務員試験に合格する必要があります。試験は、実施主体や対象者によって様々な種類があります。

  • 試験の種類
    • 国家公務員:
      • 総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験): 将来の幹部候補を採用する試験。政策の企画・立案など、高度な業務に携わります。
      • 一般職試験(大卒程度試験・高卒者試験・社会人試験): 主に定型的な事務処理や政策の実行などを担当します。
    • 地方公務員:
      • 上級(大卒程度): 都道府県庁や政令指定都市、市町村役場などで、幹部候補や企画・立案業務を担う職員を採用する試験。
      • 中級(短大卒程度): 主に市町村役場などで、専門的な知識を活かした業務や中堅職員としての役割を担う職員を採用する試験。
      • 初級(高卒程度): 主に市町村役場などで、定型的な事務処理や窓口業務などを担当する職員を採用する試験。
  • 受験資格年齢制限が設けられている場合がほとんどで、試験区分によって学歴要件がある場合もあります。地方公務員の場合は、採用される自治体への居住地要件や、日本国籍を有することなどが基本的な受験資格となります。
  • 試験内容一般的に、公務員試験は第一次試験(筆記)と第二次試験(面接など)で構成されます。
    • 筆記試験:
      • 教養試験(択一式): 知能分野(数的処理、文章理解など)と知識分野(社会科学、自然科学、人文科学、時事など)から出題されます。
      • 専門試験(択一式・記述式): 憲法、民法、行政法、経済学、財政学など、受験する職種や区分に応じた専門科目が出題されます(事務職でも行政系、法律系、経済系などで科目が異なります)。
      • 論文試験(記述式): 与えられたテーマについて、自分の考えを論理的に記述する試験です。社会問題や行政課題に関するテーマが出題されることが多いです。
      • 適性検査: 事務処理能力や性格特性を測る検査です。
    • 人物試験(面接など):
      • 個別面接: 最も一般的な面接形式で、受験者1人に対して複数の面接官が質問します。
      • 集団面接: 複数の受験者が同時に面接を受けます。
      • 集団討論: 与えられたテーマについて、複数の受験者で討論を行います。コミュニケーション能力や協調性、リーダーシップなどが評価されます。
      • その他、プレゼンテーション面接やグループワークを実施する自治体もあります。
  • 社会人経験者採用枠(職務経験者採用)について近年、民間企業などで一定期間以上の職務経験を持つ人を対象とした「社会人経験者採用枠」を設ける自治体が増えています。この枠では、筆記試験の科目が軽減されたり、職務経験を重視した面接が行われたりする場合があります。年齢制限も一般の枠より高く設定されていることが多いです。

公務員の事務職へ転職するための試験対策

公務員試験は競争率が高く、合格のためには計画的かつ効率的な対策が必要です。

筆記試験対策

  • 教養試験の科目と対策:
    • 数的処理(判断推理、数的推理、資料解釈など): 出題数が多く、合否を左右する重要な科目です。毎日少しずつでも問題演習を繰り返し、解法パターンを身につけることが大切です。
    • 文章理解(現代文、英文、古文など): 読解力と速読力を養うために、多くの文章に触れ、問題演習を重ねましょう。
    • 社会科学(政治、経済、法律、社会など): 幅広い分野から出題されるため、ニュースや新聞などで時事問題にも関心を持ち、基本的な知識を整理しておきましょう。
    • 自然科学(物理、化学、生物、地学など)、人文科学(日本史、世界史、地理、思想など): 出題範囲が広いため、過去問の傾向を分析し、頻出分野を中心に効率的に学習しましょう。
  • 専門試験の科目と対策: 受験する区分によって出題科目が異なります。法律系(憲法、民法、行政法)、経済系(ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学)などが主要科目です。参考書や問題集を使って、基本から応用まで体系的に理解を深めましょう。
  • 論文試験の対策: 過去の出題テーマを分析し、自分の考えをまとめる練習を繰り返します。論理的な構成(序論・本論・結論)、具体的な事例の活用、分かりやすい表現を心がけましょう。第三者に添削してもらうのも効果的です。
  • 勉強方法:
    • 独学: 参考書や問題集を自分で選び、計画的に学習を進めます。費用を抑えられますが、モチベーション維持や疑問点の解消が難しい場合があります。
    • 予備校: カリキュラムに沿って効率的に学習でき、講師に質問したり、模試を受けたりすることができます。費用はかかりますが、情報収集や学習ペースの管理がしやすいです。
    • 通信講座: 自宅で自分のペースで学習できます。予備校より費用を抑えられ、教材やサポートが充実している講座もあります。
  • 計画的な学習スケジュールの立て方: 試験日から逆算し、各科目に割り当てる時間を考慮して、無理のない学習計画を立てましょう。毎日少しずつでも継続することが大切です。

面接試験対策

面接は、筆記試験と同様に合否を左右する重要な選考段階です。自己分析を深め、想定される質問への回答を準備しましょう。

  • 面接の種類: 個別面接が基本ですが、自治体によっては集団面接や集団討論が行われます。
  • よく聞かれる質問:
    • 志望動機: なぜ公務員なのか、なぜその自治体・省庁なのか、具体的にどのような仕事に貢献したいのか。
    • 自己PR: 自分の強みや長所、これまでの経験をどのように活かせるか。
    • これまでの職務経験(民間企業からの場合): 仕事内容、実績、困難だったこと、そこから学んだことなど。
    • 公務員として貢献したいこと: 具体的な政策や課題に触れながら、自分の考えを述べられるようにしましょう。
    • ストレス対処法: プレッシャーの中でどのように対処するか。
    • 長所・短所: 短所は改善努力も併せて伝えましょう。
    • チームで働く上で大切にしていること: 協調性やコミュニケーション能力をアピールします。
    • 最近関心のあるニュースや社会問題: 幅広い情報に関心を持ち、自分の意見を持つことが大切です。
  • 民間企業での経験をどう活かすか: 「民間企業で培った〇〇のスキル(例:顧客対応能力、課題解決能力、企画力、コスト意識など)は、公務員の△△といった業務においても活かせると考えています」というように、具体的に結びつけて説明しましょう。

【民間企業から転職】志望動機・自己PRのポイント

民間企業から公務員の事務職へ転職する場合、なぜ公務員を選んだのか、そして民間での経験をどう活かせるのかを明確に伝えることが重要です。

  • なぜ公務員なのか、なぜその自治体・省庁なのかを明確に: 「安定しているから」といった理由だけでなく、「〇〇という社会課題の解決に貢献したい」「△△という地域(または国)の政策に共感し、その実現に携わりたい」など、具体的な動機を語りましょう。応募する自治体や省庁の政策や取り組みを事前に調べておくことが不可欠です。
  • 民間企業での経験やスキルを公務員の仕事にどう活かせるかを具体的にアピール: 例えば、営業職経験者であればコミュニケーション能力や提案力、企画職経験者であれば企画立案能力やプロジェクト推進力、技術職経験者であれば専門知識や論理的思考力など、これまでの経験の中で培ったスキルを、公務員の事務職のどのような場面で活かせるのかを具体的に説明します。
  • 公益への貢献意欲を強調する: 民間企業の利益追求とは異なる、公務員としての「全体の奉仕者」という立場を理解し、社会全体や地域住民のために貢献したいという強い意欲を示しましょう。
  • 安定志向だけでなく、貢献意欲や成長意欲を示す: 公務員の安定性に魅力を感じることは自然ですが、それだけを前面に出すのではなく、入庁後にどのように貢献し、自己成長していきたいかという前向きな姿勢をアピールすることが大切です。

公務員の事務職へ転職する際の注意点

転職活動をスムーズに進め、入庁後のミスマッチを防ぐために、以下の点に注意しましょう。

  • 情報収集の重要性: 試験日程、募集要項、試験科目、出題傾向などは、自治体や省庁によって異なります。必ず最新の情報を公式ホームページなどで確認しましょう。また、応募先の自治体・省庁の政策や課題、特色についても深く理解しておくことが、志望動機や面接対策に繋がります。
  • 試験勉強と仕事の両立: 在職中に転職活動を行う場合は、試験勉強の時間を確保するのが難しいことがあります。通勤時間や休日などを有効活用し、計画的に学習を進める工夫が必要です。
  • 面接での受け答え(民間企業との違いを意識する): 民間企業の面接では利益への貢献や個人の成果が重視される傾向がありますが、公務員の面接では、協調性、公平性、誠実さ、全体の奉仕者としての意識などがより重視されます。
  • 公務員としての倫理観や服務規律の理解: 公務員には、守秘義務や法令遵守といった高い倫理観と服務規律が求められます。これらの点を理解し、自覚を持っていることを示す必要があります。

まとめ:計画的な準備で、公務員の事務職への転職を実現しよう

公務員の事務職への転職は、民間企業への転職とは異なる準備と対策が必要です。仕事内容や働く魅力を深く理解した上で、自分自身のキャリアプランと照らし合わせ、なぜ公務員として働きたいのかを明確にすることが第一歩となります。

そして、筆記試験対策と面接対策を計画的に進め、特に民間企業での経験をどのように公務員の仕事に活かせるのかを具体的にアピールすることが、転職成功の鍵となります。情報収集を怠らず、強い意志を持って取り組めば、公務員の事務職としての新たなキャリアを切り開くことができるでしょう。あなたの挑戦を応援しています。

本サイトがおすすめする転職エージェント

JACリクルートメント

特徴から登録方法、活用ポイント、評判を解説
理想の職場・仕事を見つけませんか?

おすすめ転職コンテンツ

「キャリアプランの計画」「応募書類の作成」
「面接対策」「企業との年収交渉」など
転職希望者におすすめのコンテンツを紹介

キャリアプランの計画にお困りの方はコチラ
キャリアプラン案内所
履歴書や職務経歴書の作成にお困りの方はコチラ
応募書類マスター
面接試験にお困りの方はコチラ
面接のトリセツ
企業との年収交渉にお困りの方はコチラ
給与交渉ナビ
スポンサーリンク
ABOUT ME
岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました