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英語レジュメの書き方完全ガイド|転職を成功に導くテンプレートと例文集

岩下隼人
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外資系企業やグローバルなポジションへの転職活動に、不可欠な応募書類「英文レジュメ」。日本の「履歴書」とは目的も形式も全く異なり、その作成方法に戸惑う方も少なくありません。

日本の履歴書が、あなたの経歴を正確に伝える「公的な記録」であるとすれば、英文レジュメは、あなたという商品を売り込むための**「戦略的なマーケティング資料」**です。決まったフォーマットがないからこそ、いかに自分の強みを効果的にアピールできるかが、書類選考を突破する鍵となります。

この記事では、英文レジュメ作成の基本ルールから、すぐに使えるテンプレート、そして採用担当者の心をつかむための秘訣まで、あなたの転職活動を成功に導くための全てを網羅した完全ガイドをお届けします。

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なぜただの翻訳ではダメなのか?日本の履歴書と英文レジュメの決定的違い

まず、英文レジュメを作成する上で最も重要なのは、日本の履歴書の概念を一度忘れることです。この2つは、根本的な考え方が全く異なります。

  • 目的の違い: 日本の履歴書は、間違いのない経歴を伝える「身上書」に近い存在です。一方、英文レジュメの目的は、自分がそのポジションにいかに最適な人材であるかを、簡潔かつ強力にアピールすることにあります。
  • フォーマットと長さ: 決まった形式はなく、自由なレイアウトで作成します。A4用紙1枚、職務経験が豊富な方でも最大2枚にまとめるのが鉄則です。
  • 個人情報の扱い: グローバルスタンダードでは、年齢や性別、人種などによる偏見を避けるため、顔写真、生年月日、性別、家族構成などの個人情報は一切記載しません。
  • 職歴の順序: 直近の経歴から過去に遡って記述する「逆編年体(Reverse Chronological)」が最も一般的です。

【テンプレート付】英文レジュメの基本構成と各項目の書き方

ここでは、最も標準的で、どんな職種にも応用できるレジュメの構成をご紹介します。この骨格に沿って、ご自身の情報を肉付けしていきましょう。


英文レジュメ 基本テンプレート

1. Your Name

Your Phone Number | Your Email Address | Your LinkedIn Profile URL


2. Professional Summary

(ここに3~5行であなたの強みやキャリアの要約を記述します)


3. Work Experience

Most Recent Job Title | Company Name | City, State

Month, Year – Month, Year (or Present)

  • (Action Verbで始める) 職務内容と、それによってもたらした具体的な実績を箇条書きで記述します。
  • (Action Verbで始める) プロジェクトでの役割や貢献内容を、数字を用いて記述します。
  • (Action Verbで始める) 達成した成果や業務改善について記述します。

4. Education

University Name | City, State

Degree Name (e.g., Bachelor of Arts in Economics), Graduated Month, Year


5. Skills

  • Languages: (e.g., Japanese – Native; English – Business Level)
  • Technical Skills: (e.g., Microsoft Office Suite, Salesforce, Python, Adobe Creative Suite)

① Contact Information – 連絡先

レジュメの一番上に、氏名を最も大きく記載します。その下に、電話番号、メールアドレス、そして持っていればLinkedInのプロフィールURLを載せましょう。住所は、市区町村までで十分です。

② Professional Summary – キャリアの「見出し」

採用担当者が最初に読む、あなたのキャリアの「キャッチコピー」となる部分です。職務経歴全体を要約し、あなたの価値を3~5行で簡潔に伝えます。

【例文】

Results-driven Marketing Manager with over 8 years of experience in the SaaS industry. Proven track record of developing successful digital marketing campaigns and increasing lead generation by 30% year-over-year.

(SaaS業界で8年以上の経験を持つ、結果重視のマーケティングマネージャー。成功したデジタルマーケティングキャンペーンを開発し、リードジェネレーションを年率30%増加させた実績を持つ。)

③ Work Experience – 実績をアピールする最重要セクション

ここがレジュメの心臓部です。会社名、役職、在籍期間を明記し、具体的な職務内容と実績を箇条書き(bullet points)で記述します。その際、以下の2つのポイントを強く意識してください。

  • ポイント1: Action Verb(行動動詞)で始める「~を担当」といった受け身の表現ではなく、”Managed” (管理した), “Developed” (開発した), “Increased” (増加させた), “Launched” (立ち上げた) といった、あなたの能動的なアクションを示す動詞で文章を始めましょう。
  • ポイント2: 実績を「数字」で具体的に示す「売上向上に貢献」ではなく、「Increased quarterly sales by 15% (四半期売上を15%増加させた)」のように、成果を具体的な数字で示すことで、あなたの貢献度が客観的かつ強力に伝わります。

④ Education & ⑤ Skills – 補足情報を簡潔に

  • Education (学歴): 最終学歴から順に、大学名、学位、卒業年を記載します。GPA(成績評価値)が非常に高い場合などを除き、詳細は不要です。
  • Skills (スキル): 語学 (Languages)、PCスキル (Technical Skills)、専門スキルや資格 (Certifications) などにセクションを分けて、箇条書きで見やすく整理しましょう。

採用担当者の目に留まる!英文レジュメ3つの鉄則

テンプレートを埋めるだけでは不十分です。ライバルに差をつけ、選考を突破するための3つの鉄則をご紹介します。

鉄則1:求人票に合わせて「カスタマイズ」する

一つのレジュメを、全ての企業に使い回してはいけません。応募するポジションの求人票(Job Description)を注意深く読み込み、企業が求めているスキルや経験を示すキーワードを特定します。そして、そのキーワードをあなたのレジュメ、特にProfessional SummaryやWork Experienceの項目に戦略的に盛り込みましょう。これは、AIが書類をスクリーニングする**ATS(採用管理システム)**を通過するためにも、極めて有効なテクニックです。

鉄則2:シンプルで「読みやすい」フォーマットを徹底する

採用担当者は、毎日何十通ものレジュメに目を通します。奇抜なデザインや読みにくいフォントは避け、Times New RomanArialといった、ビジネスで標準的なフォントを10~12ポイントで使用しましょう。余白を十分に取り、重要な情報が一目で把握できるようにレイアウトを工夫することが、相手への配慮に繋がります。

鉄則3:ミスは絶対にゼロにする

スペルミスや文法の間違いは、どんなに素晴らしい経歴であっても、「仕事が雑な人」「注意力が低い人」という致命的な印象を与えかねません。完成したら、必ず声に出して読み返し、Grammarlyのような無料の校正ツールを活用したり、可能であればネイティブスピーカーの知人にチェックを依頼したりしましょう。

まとめ

英文レジュメは、あなたのこれまでのキャリアと、未来への情熱を凝縮した、たった1枚の「勝負プレゼン資料」です。

決まった正解はありませんが、今回ご紹介した基本のルールとアピールの鉄則を押さえ、応募する一社一社に合わせて戦略的に内容を練り上げることで、あなたの魅力は最大限に伝わるはずです。

このガイドを参考に、自信を持ってレジュメを作成し、理想のグローバルキャリアへの扉を開いてください。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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