ワーママが営業からの転職を考えたら。両立の悩みと次の一歩の見つけ方
岩下隼人
ロイヤル合同会社
人事の転職、英語力で開くグローバルキャリアの扉｜仕事内容・求められるレベル・成功戦略
岩下隼人
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「人事のプロフェッショナルとして、次のキャリアステージに進みたい」
「もっと経営に近い立場で、企業の成長に貢献したい」
そう考えたとき、あなたの市場価値を飛躍的に高め、キャリアの可能性を世界へと広げるための最も強力な鍵、それが「英語力」です。
企業のグローバル化が加速する現代において、人事の役割はもはや国内の制度運用に留まりません。世界中から優秀な人材を集め、多様なバックグラウンドを持つ社員がいきいきと活躍できる組織を創り上げること。それこそが、現代の人事に求められるミッションです。
この記事では、英語を武器に、人事としてより戦略的で影響力の大きいキャリアを築きたいと考えるあなたのための、仕事内容、求められるスキル、そして転職を成功に導くための完全ガイドをお届けします。
Contents
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なぜ今、人事プロフェッショナルに「英語力」が不可欠なのか？
かつて、人事部と英語力は、一部の外資系企業や海外部門を除いて、必ずしも直結するものではありませんでした。しかし、今、その状況は大きく変わっています。
1. グローバルな「タレントマネジメント」の必要性
優秀な人材の獲得競争は、今や国境を越えています。世界中からトップクラスの人材を採用し、育成し、国籍に関わらず適材適所に配置する。こうしたグローバルな人事戦略が、企業の国際競争力を直接左右する時代なのです。
2. 「ダイバーシティ＆インクルージョン」の推進
日本国内で働く外国籍社員は年々増加しています。彼らが持つ能力を最大限に引き出し、組織の一員としていきいきと活躍してもらうためには、英語での円滑なコミュニケーションが不可欠です。雇用契約、評価制度、労務管理など、あらゆる場面で英語対応が求められます。
3. グローバル人事制度の導入・運用
本社が海外にある外資系企業はもちろんのこと、近年では日系企業でも、世界共通の評価制度や報酬体系、キャリアパス制度を導入する動きが活発化しています。これらのグローバルスタンダードな制度を理解し、日本法人で適切に運用していく上で、英語力は必須のスキルとなります。
【業務別】人事の仕事と、そこで求められる英語
人事の仕事と一言で言っても、その機能は多岐にわたります。それぞれの業務で、英語がどのように使われるかを見ていきましょう。
① 採用 (Talent Acquisition)
- 英語の使い方: 海外から応募してきた候補者との英文メールでのやり取り、英語での職務経歴書のスクリーニング、英語での面接実施、海外の大学で行われる採用イベントへの参加、LinkedInなどを活用した海外人材へのダイレクトリクルーティングなど。
- 求められる英語レベル: 候補者の能力を的確に見極め、自社の魅力を伝え、入社へと導くための、**高いコミュニケーション能力（TOEIC® 800点〜）**が求められます。
② 労務 (Labor Relations / HR Operations)
- 英語の使い方: 外国籍社員の在留資格（ビザ）の取得・更新手続きのサポート、英文での雇用契約書の作成、日本の労働法や社会保険制度に関する英語での説明、海外赴任者のサポートなど。
- 求められる英語レベル: 法律や制度に関する正確性が何よりも重要なため、**高度な読み書き能力と、複雑な内容を分かりやすく説明する力（TOEIC® 730点〜）**が必要です。
③ 人材開発・組織開発 (Talent Development / OD)
- 英語の使い方: グローバルで統一された研修プログラムの企画・日本での実施、海外の研修機関との連携、外国人エグゼクティブを対象としたコーチングのアレンジなど。
- 求められる英語レベル: 研修のファシリテーションや、多国籍の参加者の前でのプレゼンテーションができる、**流暢な英語力（TOEIC® 860点〜）**が求められます。
④ 人事企画 (HR Strategy / C&B)
- 英語の使い方: 海外の報酬・評価制度の最新トレンドに関するリサーチ、グローバルな人事制度の設計・導入、海外の経営陣への人事戦略に関する提案・レポーティングなど。
- 求められる英語レベル: 経営層と対等に議論し、説得するための、**ネイティブレベルに近い、高度で論理的な英語力（TOEIC® 900点〜）**が不可欠です。
人事転職で求められる英語レベルの現実
求められる英語レベルは、企業のタイプによっても異なります。
- 日系グローバル企業: TOEIC® 730点以上が、海外と関わる人事ポジションの一つの目安となります。海外拠点の担当者とのメールやテレビ会議が主な業務です。
- 外資系企業: TOEIC® 800点以上は最低ラインと考えましょう。上司（レポートライン）が海外にいる場合は、日常的な報告やディスカッションをスムーズに行える、流暢な会話力と高度なライティング能力が必須となります。
人事未経験であっても、高い英語力（860点以上など）とポテンシャルがあれば、アシスタントや採用担当などのポジションからキャリアをスタートできる可能性は十分にあります。
転職成功へ！人事経験と英語力を掛け合わせたアピール戦略
あなたの価値を最大限に伝えるための、戦略的なアピール方法をご紹介します。
職務経歴書で「グローバル人事」としてのポテンシャルを示す
これまでの人事経験の中で、どんな些細なことでも構いませんので、英語や海外に関わったエピソードを具体的に記述しましょう。「英文の雇用契約書の雛形を作成した」「海外の候補者と面接日程を英語のメールで調整した」「海外の労働法についてリサーチし、報告書にまとめた」など、具体的なアクションがあなたのポテンシャルを示します。
面接では「経営視点」と「異文化理解力」をアピールする
これからの人事には、経営者のビジネスパートナーとしての視点が求められます。面接では、単なる人事制度の知識を語るだけでなく、「人事戦略を通じて、企業のグローバルな成長にどう貢献したいか」という、一段高い視座で語ることが重要です。また、多様な文化や価値観を持つ従業員を、どう巻き込み、組織としての一体感を醸成していくか、といった異文化理解力やコミュニケーション設計能力も、強力なアピールポイントになります。
人事・外資系に強い転職エージェントを味方につける
管理部門や外資系企業の転職に強みを持つ転職エージェントは、一般には公開されていないHRBP（HRビジネスパートナー）や人事マネージャーといった、好条件のポジションを多数保有しています。専門のコンサルタントにキャリア相談をすることで、あなたの市場価値を客観的に把握し、最適なキャリアプランを描く手助けをしてくれるでしょう。
まとめ
これからの時代の人事は、単なる国内の制度運用や労務管理の専門家ではありません。それは、企業の最も重要な資産である「人」の側面から、グローバルな成長戦略を支える、経営の戦略的パートナーです。
人事としての深い専門性と、世界と繋がるための英語力。この2つの powerful なスキルを兼ね備えた人材の市場価値は、今後ますます高まっていくことは間違いありません。そのキャリアは、日本国内に留まらず、やがては企業の経営層へと至る道も拓いています。
この記事が、人事プロフェッショナルとしてのあなたの新たなキャリアの扉を開く、きっかけとなることを願っています。
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ABOUT ME
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。