英語で贈る、心に響く転職の「はなむけの言葉」【例文・フレーズ集】
お世話になった上司、苦楽を共にした同僚、可愛がっていた後輩…。大切な仲間が新たな道へ進むために転職していくとき、これまでの感謝と未来への応援の気持ちを込めて、「はなむけの言葉」を贈りたいものですよね。
グローバルな職場環境では、そのメッセージを英語で伝える機会も少なくありません。「気の利いた言葉を贈りたいけれど、どんな英語表現が適切なんだろう?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、相手との関係性やシーンに合わせて使える、ネイティブも使う自然で心に響く英語の「はなむけの言葉」を、豊富な例文とともにご紹介します。
まずはコレ!「はなむけの言葉」に使える基本の英語フレーズ
どんな相手にも応用できる、メッセージの核となる基本的なフレーズです。これらを組み合わせるだけでも、素敵なメッセージを作ることができます。
未来の成功を祈る言葉
- Best of luck in your new chapter.(あなたの新しい門出に、幸運を祈ります。)
- “Chapter”(章)という言葉が、人生の新たな一区切りを感じさせる、おしゃれな表現です。
- Wishing you all the best for your future endeavors.(今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。)
- “Endeavors”(試み、努力)という言葉を使った、少しフォーマルで丁寧な表現です。
- I wish you continued success in your new role.(新しい職場での益々のご活躍をお祈りしています。)
- 目上の方にも使える、丁寧で前向きなフレーズです。
感謝を伝える言葉
- Thank you for everything.(色々とお世話になりました。)
- シンプルですが、感謝の気持ちがストレートに伝わる定番のフレーズです。
- I’ve learned so much from you.(あなたから多くのことを学びました。)
- 特に上司や先輩に贈ると喜ばれる一言です。
寂しい気持ちを伝える言葉
- We will miss you.(寂しくなります。)
- チームを代表して贈る場合にも使えます。
- It won’t be the same without you.(あなたがいなくなると、今までとは違ってしまいますね。)
- 相手がチームにとって重要な存在だったことを伝える、心温まる表現です。
【関係性別】気持ちが伝わるメッセージ例文集
基本的なフレーズを応用して、相手との関係性に合わせた具体的なメッセージを作ってみましょう。
① 親しい同僚へ贈る、カジュアルなメッセージ
楽しかった思い出や、これからも変わらない友情を伝えるのがポイントです。
【例文1】
I’m so excited for you, but I’ll really miss our coffee breaks! Let’s keep in touch. Best of luck with your new adventure!
(あなたのことを思うとワクワクするけど、一緒にコーヒー休憩できなくなるのは本当に寂しいよ!これからも連絡を取り合おうね。新しい冒険、頑張って!)
【例文2】
Congratulations on your new job! I’m sad to see you go, but I know you’ll do great things. Don’t be a stranger!
(転職おめでとう!いなくなってしまうのは悲しいけど、きっと素晴らしい活躍をすると信じているよ。たまには顔を見せてね!)
② 上司や先輩へ贈る、丁寧なメッセージ
これまでの指導に対する感謝と尊敬の気持ちを中心に、フォーマルな言葉で構成しましょう。
【例文1】
Thank you so much for your guidance and support. I’ve learned so much under your leadership, and I truly appreciate it. Wishing you all the best in your new position.
(ご指導とサポート、誠にありがとうございました。あなたのリーダーシップのもとで多くのことを学ばせていただき、心から感謝しております。新しい役職でのご成功を心からお祈りしております。)
【例文2】
It has been an honor working with you. Your mentorship has been invaluable to my career. I wish you the best of luck and continued success.
(あなたとご一緒にお仕事ができたことを光栄に思います。あなたの指導は、私のキャリアにとってかけがえのないものでした。幸運と益々のご成功をお祈り申し上げます。)
③ 部下や後輩へ贈る、温かいメッセージ
これまでの貢献を具体的に称え、自信を持って次のステップへ進めるように背中を押してあげましょう。
【例文1】
It has been a pleasure watching you grow professionally. Your hard work and dedication have been a great asset to our team. I have no doubt that you will do great things in your new role.
(あなたのプロフェッショナルとしての成長を見ることができて、とても嬉しかったです。あなたの頑張りと貢献は、チームの大きな財産でした。新しい職場でも素晴らしい活躍をすると確信しています。)
【例文2】
Thank you for all your contributions to the team. We will miss your positive attitude and energy. Go and smash it! We are all rooting for you.
(チームへの多大な貢献に感謝します。あなたのポジティブな姿勢とエネルギーがなくなるのは寂しいです。新しい場所でも大成功してね!みんなで応援しています。)
- “Smash it”は「大成功する」「見事にやってのける」という意味のスラングで、親しい後輩へのエールとして使えます。
メッセージカードや寄せ書きに添える、気の利いた一言フレーズ
長い文章は書けないけれど、何か一言添えたい、という場合に便利なフレーズです。
- So sad to see you go, but so happy for your new journey. (いなくなってしまうのは悲しいけど、新しい旅立ちをとても嬉しく思うよ。)
- Your new team is so lucky to have you. (あなたの新しいチームは本当に幸運だね。)
- Keep up the great work! (これからも頑張ってね!)
- Wishing you nothing but the best. (あなたの幸せだけを祈っています。)
- Stay in touch! (連絡を取り合おうね!)
メッセージを作成する時の3つのヒント
定型文だけでなく、あなた自身の言葉を加えることで、メッセージはより心に響くものになります。
ヒント1:具体的なエピソードを盛り込む
「〇〇のプロジェクトで、あなたの的確なアドバイスに助けられたこと、今でも感謝しています」のように、二人だけが知る具体的な思い出に触れると、メッセージにオリジナリティと温かみが生まれます。
ヒント2:相手の長所や功績を具体的に褒める
「あなたのプレゼン能力はいつも素晴らしかった」「そのポジティブな姿勢にチームは何度も救われました」など、相手の尊敬できる点を具体的に伝えることで、相手の自信となり、最高のプレゼントになります。
ヒント3:「未来」に繋がる言葉で締めくくる
「この関係がこれで終わりではない」という気持ちを伝えることも大切です。「また近いうちにランチに行きましょう」「ロンドンに出張の際はぜひ連絡してください」など、未来に繋がる一言で締めくくると、温かい余韻が残ります。
まとめ
英語で贈る「はなむけの言葉」で最も大切なのは、完璧な文法や難しい単語を並べることではありません。相手のこれまでの貢献に感謝し、新しい門出を心から応援する、その誠実な気持ちです。
今回ご紹介したフレーズや例文を参考にしつつ、ぜひあなたらしい具体的なエピソードや言葉を一つ加えて、世界に一つだけの特別なメッセージを贈ってみてください。あなたの温かい気持ちは、きっと相手の心に届くはずです。