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有形?無形?営業の転職で考えるべき違いとキャリアプランの描き方

岩下隼人
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営業職としてキャリアを重ねる中で、多くの人が一度は「何を売るか」というテーマに直面します。その代表的な選択肢が、形のある「有形商材」と、形のない「無形商材」です。

「今の仕事から、もう一方へ転職するとどう変わるのだろう?」

「そもそも、どちらの営業スタイルが自分に合っているのだろうか?」

この選択は、あなたの働き方や身につくスキル、そして将来のキャリアプランに大きく影響します。この記事では、有形営業と無形営業の根本的な違いから、それぞれのキャリアチェンジを成功させるための具体的な考え方まで、分かりやすく解説していきます。

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まずは基本をおさえよう。有形営業と無形営業の根本的な違い

転職を考える前に、まずは両者の定義と特徴をしっかり理解しておきましょう。

有形商材の営業とは?

有形商材とは、文字通り「形のある商品」のことです。

  • 具体例: 自動車、機械部品、医薬品、食品、不動産、アパレルなど
  • 特徴:
    • 手に取って確認でき、機能やスペックで他社製品と比較しやすい。
    • 実物を見せたり、デモンストレーションを行ったりできる。
    • 顧客は「モノ」そのものの価値を判断しやすい。

無形商材の営業とは?

無形商材とは、「形のないサービスや情報」のことです。

  • 具体例: ITシステム(SaaS)、広告枠、人材紹介、コンサルティング、金融商品、保険など
  • 特徴:
    • 形がなく、価値が目に見えにくい。
    • 顧客の課題やニーズに合わせて、提案内容を柔軟にカスタマイズすることが多い。
    • 顧客は「サービス導入によって得られる未来や効果」という価値を判断する必要がある。

この二つの最大の違いは**「価値の伝え方」**にあります。有形営業が「モノの魅力」を軸に提案するのに対し、無形営業は顧客の課題解決という「コトの価値」を軸に、未来のビジョンを語る必要があるのです。

徹底比較!求められるスキルと仕事のスタイルの違い

どちらの営業が自分に向いているかを知るために、求められるスキルや仕事のスタイルを比較してみましょう。

比較項目有形商材営業無形商材営業
中心となるスキル・深い商品知識<br>・ヒアリング力<br>・信頼関係構築力課題発見力<br>・論理的思考力<br>・概念を言葉にする力
提案スタイル製品の機能やメリットを分かりやすく説明するスタイル顧客の課題を分析し、解決策としてサービスを提案するコンサルティングスタイル
重視されること製品そのものへの信頼、担当者の誠実な人柄提案の論理性、そして「この人なら任せられる」という担当者自身の信頼
営業プロセス比較的短期間で成果につながりやすい信頼関係の構築から始まるため、長期化する傾向がある

もちろん、どちらの営業にも共通してコミュニケーション能力は不可欠ですが、特に無形営業では「なぜそれが必要なのか」をゼロから組み立てて説明する、より高度な論理性が求められる傾向にあります。

【キャリアプラン別】転職のメリットと注意点

あなたの今の状況から、もう一方へキャリアチェンジするとどうなるのでしょうか。それぞれのメリットと注意点を解説します。

ケース1:有形営業 → 無形営業への転職

一般的に「キャリアアップ」と見なされることも多い選択肢です。

  • メリット:
    • 課題解決能力やコンサルティングスキルが身につき、ビジネスパーソンとしての市場価値が向上しやすい。
    • 「なぜこの課題が起きているのか?」を突き詰める、本質的な思考力が鍛えられる。
    • 利益率が高い商材も多く、成果次第で高い収入を目指せる可能性がある。
  • 注意点:
    • 目に見えない価値を言葉でイメージさせる提案の難しさに直面する。
    • 業界トレンドや新技術など、常に学び続ける姿勢が不可欠。
    • 成果がすぐに出にくく、もどかしさを感じることもある。

ケース2:無形営業 → 有形営業への転職

これまで培ったスキルを活かし、新たなフィールドで活躍する道です。

  • メリット:
    • 無形営業で培った課題発見力を活かし、単なるモノ売りではない「コト売り(顧客の潜在ニーズに刺さる提案)」が可能。
    • 自分が好きな製品や、興味のある技術に深く関われる面白さがある。
    • 売ったモノが形として残り、成果が目に見えやすい。
  • 注意点:
    • 製品のスペック競争や価格競争に巻き込まれやすい。
    • 提案の自由度が低く、物足りなさを感じることがある。
    • 扱う製品そのものに興味を持てないと、モチベーション維持が難しい。

転職を成功に導く!志望動機の伝え方【例文付き】

キャリアチェンジの際は、なぜその選択をしたのかを、説得力を持って語ることが重要です。

有形→無形への志望動機

ポイントは**「モノ売りからの脱却」「より本質的な課題解決への意欲」**をアピールすることです。

【例文】

前職では自動車部品の営業として、製品の品質や価格の優位性を伝えることに注力してまいりました。しかし、お客様と対話を重ねる中で、部品の性能だけでなく、生産ライン全体の効率化といった、より根本的な課題を抱えていらっしゃることに気づきました。今後は、目先の製品提案にとどまらず、顧客のビジネス課題そのものを解決したいという思いが強くなり、課題に合わせて柔軟なソリューションを提案できる無形商材の営業に大きな魅力を感じています。

無形→有形への志望動機

ポイントは**「課題解決能力の応用」「目に見える価値提供への意欲」**をアピールすることです。

【例文】

現職ではITコンサルタントとして、企業の業務効率化を支援してまいりました。その中で培った課題発見力やヒアリング力を活かし、今度は貴社の〇〇という具体的な製品を通じて、お客様の課題を解決したいと考えております。目に見えない概念の提案もやりがいがありましたが、今後は自分の提案が「モノ」という確かな形でお客様の役に立ち、その満足を直接感じられる仕事に挑戦したいです。

どちらが上ではない。あなた自身の「ありたい姿」からキャリアを選ぼう

有形商材と無形商材、どちらの営業が優れているということは一切ありません。どちらも社会を動かすために不可欠な、誇り高い仕事です。

大切なのは、一般論や周囲の評価に流されるのではなく、あなた自身が仕事を通じて「何を得たいのか」「どんなスタイルで働きたいのか」「どんな時にやりがいを感じるのか」を深く見つめることです。

この記事が、あなた自身の「あり-たい姿」から逆算した、納得のいくキャリアを選択するための一助となれば幸いです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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