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岩下隼人
ロイヤル合同会社
転職の軸、どう語る？【営業職】面接で使える回答例文集
岩下隼人
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「あなたの転職活動の軸は何ですか？」
営業職の転職面接において、この質問は単なる志望動機以上に、あなたの価値観やキャリアプラン、そして自社との相性を見極めるための重要な問いです。
「たくさんありすぎて、うまく言葉にできない」
「どんな軸を伝えれば、面接官に響くのだろう？」
そんな悩みを抱える方のために、この記事では、営業職の転職で使える「転職の軸」の考え方から、面接でそのまま応用できる具体的な回答例文までを、分かりやすく解説していきます。
Contents
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なぜ面接官は「転職の軸」を知りたいのか？
まず、なぜこの質問が重要なのかを理解しましょう。面接官はあなたの「転職の軸」を聞くことで、以下の3点を確認しています。
- あなたの人柄と価値観：どんなことにやりがいを感じ、何を大切にして働く人物なのか。
- キャリアの一貫性：これまでの経験と、これから目指す方向性に矛盾がなく、しっかりとしたキャリア観を持っているか。
- 自社とのマッチ度：あなたの軸と、会社の文化や方向性が合っているか。長期的に活躍してくれる人材か。
つまり、「転職の軸」とは、あなたと企業との相性を示す、自己紹介の要なのです。
転職の軸の考え方｜3つの視点から自分を掘り下げる
魅力的な「軸」を語るには、まず自分自身を深く理解する必要があります。「Will（やりたいこと）」「Can（できること）」「Value（大切にしたいこと）」の3つの視点で、自分の考えを整理してみましょう。
- Will (やりたいこと)：どんな商品やサービスを、誰に、どのように届けたいか。どんな営業スタイルで働きたいか。（例：顧客の課題解決に深く関わりたい、チームで目標を達成したい）
- Can (できること)：これまでの経験で培った、あなたの強みやスキルは何か。（例：新規開拓力、ヒアリング能力、特定業界への専門知識）
- Value (大切にしたいこと)：働く上で譲れない条件や価値観は何か。（例：正当な評価制度、ワークライフバランス、社会貢献性）
これらの要素を組み合わせることで、あなただけのオリジナルな「転職の軸」が見えてきます。
【状況別】営業の転職で使える「転職の軸」回答例文集
ここでは、自己分析で見つけた軸を、面接でどう語るか、具体的な例文を状況別にご紹介します。
軸1：「顧客への貢献」を重視する場合
【例文】
「私の転職の軸は、『顧客の事業成長に深く、長期的に貢献できること』です。
現職では、短期的な売上目標を追う中で、お客様の根本的な課題解決まで踏み込めないことにもどかしさを感じておりました。これまでの経験で培ったヒアリング力を活かし、単なる物売りではなく、お客様のビジネスパートナーとして信頼される存在になりたいと考えています。
その点で、顧客との長期的な関係構築を第一に考え、コンサルティング型の営業スタイルを徹底されている貴社に、強く魅力を感じております。」
【ポイント】
「顧客に貢献したい」という思いを、具体的なエピソードや課題感と結びつけることで、単なる綺麗事ではない、本心からの軸であることが伝わります。
軸2：「扱う商材や事業内容」を重視する場合
【例文】
「私の転職の軸は、『自身の営業力で、本当に価値のある無形商材を世の中に広めること』です。
前職では有形商材を扱っておりましたが、お客様のビジネスの根幹を支えるITソリューションの重要性を痛感いたしました。特に、貴社の〇〇というサービスは、中小企業のDX化という社会的な課題を解決するものであり、その将来性と社会貢献性に惹かれております。
営業職は未経験ですが、前職の接客業で培ったコミュニケーション能力を活かし、製品の価値をしっかりとお客様に伝え、貴社の事業拡大に貢献したいです。 」
【ポイント】
未経験者の場合は、なぜその業界・商材に興味を持ったのかという背景と、これまでの経験から活かせるポータブルスキルをセットで伝えることで、熱意とポテンシャルを示すことができます。
軸3：「働き方や組織文化」を重視する場合
【例文】
「私の転職の軸は、『チーム一丸となって、大きな目標を達成できる環境であること』です。
現職は個人の成果を重視する文化であり、自身の目標達成能力を磨くことができました。一方で、個人の力の限界も感じており、今後はチームでお互いの強みを活かし、相乗効果を生み出しながら働くことに挑戦したいと考えております。
貴社の『チームセリング』の文化や、部署間の連携を大切にする社風は、まさに私が求める環境です。個人として培った目標達成への意識を、今度はチーム全体に還元していきたいです。」
【ポイント】
現職への不満と捉えられないよう、現職での経験を肯定し、そこで得た学びを次のステップへの意欲に繋げる、ポジティブなストーリーで語ることが重要です。
軸4：「自身の成長や評価」を重視する場合
【例文】
「私の転職の軸は、『成果が正当に評価され、常に挑戦し続けられる環境に身を置くこと』です。
現職では年功序列の風土が強く、自身の成果や提案が評価に結びつきにくいと感じることがありました。私は、年齢や社歴に関わらず、実力で評価される環境でこそ、自身の能力を最大限に発揮できると考えております。
明確な評価制度と、若手にも裁量を与える文化を持つ貴社で、自身の営業スキルをさらに高め、将来的にはマネジメントにも挑戦していきたいです。」
【ポイント】
「成長したい」という受け身の姿勢ではなく、「成長して、会社にこう貢献したい」という能動的な姿勢を示すことで、向上心の高さをアピールできます。
説得力のある「軸」で、理想の転職を掴み取ろう
「転職の軸」は、あなたという人間を面接官に理解してもらうための、最も強力なツールです。この記事で紹介した例文は、あくまで一つの「型」です。
大切なのは、あなた自身の経験や言葉で、あなただけのストーリーを語ること。しっかりと自己分析を行い、自信を持って面接に臨めば、きっとあなたにふさわしい企業との出会いが待っています。
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ABOUT ME
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。