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営業から人事へ!経験を武器にキャリアチェンジを成功させる完全ガイド

岩下隼人
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「営業としてお客様と向き合う中で、企業の成長には『人』がいかに重要かを実感した」「自分のコミュニケーション能力を、今度は社員のために活かしたい」「企業の成長を、組織という側面から支える仕事に挑戦したい」…。

ビジネスの最前線で活躍してきた営業職の方が、その経験を活かして、企業の根幹を支える「人事職」へのキャリアチェンジを目指すケースが増えています。一見、全く異なる分野に見えるかもしれませんが、実は営業で培ったスキルの多くは、人事というフィールドで強力な武器となり得るのです。

しかし、いざ「営業から人事へ」という一歩を踏み出そうとしても、「未経験でも本当に大丈夫?」「どんな準備が必要なのだろうか」「営業経験をどうアピールすればいい?」といった不安や疑問を感じる方も少なくないでしょう。

この記事では、営業職から人事職への転職を目指す方が、自信を持ってその挑戦を成功に導くための具体的な道筋、活かせる強み、そして転職活動のポイントなどを詳しく解説します。あなたの新たなキャリアへの扉を開くための一助となれば幸いです。

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なぜ「営業から人事」へ?その動機とキャリアの可能性

まず、なぜ多くの方が営業職から人事職へのキャリアチェンジを考えるのでしょうか。その背景にある主な動機と、人事という仕事がもたらす新たなキャリアの可能性について見ていきましょう。

キャリアチェンジを考える主な理由

  • 営業現場で「人」の重要性を実感: チームで目標を達成する中で、メンバーの育成やモチベーション、あるいは新しいメンバーの採用が、いかにチームの成果を左右するかを肌で感じ、「人」に関わる仕事への関心が高まるケース。
  • コミュニケーション能力の新たな活かし方: 顧客との折衝で培ったコミュニケーション能力や関係構築力を、今度は候補者や社員、経営層といった社内の人々に向けて活かし、より良い組織作りに貢献したいという思い。
  • 企業の成長を「組織」や「人材」という側面から支えたい: 売上という直接的な貢献だけでなく、企業の根幹である「人」と「組織」を強化することで、より長期的で持続的な企業の成長に貢献したいという志向。
  • キャリアの幅と専門性の追求: 営業としてのキャリアに加え、人事という新たな専門分野のスキルを身につけることで、自身のキャリアの幅を広げ、市場価値を高めたいというキャリアアップへの意欲。
  • 自身のキャリアプランニングへの関心: 営業として自身のキャリアを考える中で、他者のキャリア支援や、人が成長できる環境作りに興味を持つようになるケース。

人事職へ転職するメリット

  • 経営に近い視点を養える: 人事は、企業の経営戦略と密接に関わる「ヒト・モノ・カネ」のうち、「ヒト」という最も重要な経営資源を扱います。経営層と直接やり取りする機会も多く、ビジネスをより広い視点で捉える力が身につきます。
  • 企業の根幹を支えるやりがい: 優秀な人材を採用し、社員が生き生きと働ける環境を整え、組織全体のパフォーマンスを向上させることは、企業の持続的な成長に不可欠です。その根幹を支える役割に、大きなやりがいを感じることができます。
  • 専門知識が身につく: 労働基準法などの法律知識、採用マーケティングのノウハウ、研修プログラムの開発手法、人事評価制度の知識など、専門性の高いスキルを習得できます。
  • 多様なキャリアパス: 人事の中でも、採用のプロフェッショナル、教育・研修のスペシャリスト、労務管理の専門家、人事制度企画のエキスパートなど、多様なキャリアパスを描くことが可能です。

営業経験は人事職でどう活きる?最強の武器となるポータブルスキル

「営業経験しかない自分が、専門的な人事の仕事で通用するのだろうか?」という不安は不要です。あなたが営業として培ってきたスキルの多くは、人事というフィールドで輝く「ポータブルスキル」なのです。

  • 高いコミュニケーション能力と対人折衝力: これは最大の武器です。候補者の本音を引き出し、適性を見極める面接、社員の悩みやキャリア相談に乗る面談、経営層に人事施策を提案するプレゼンテーション、社内の各部署と連携して採用や異動を進める調整業務など、人事の仕事はコミュニケーションが全ての基本となります。
  • 目標達成意欲と行動力: 営業として月々や四半期の目標を追いかけてきた経験は、**「採用目標人数の達成」「研修計画の完遂」**といった人事部門の目標達成に向けて、主体的に計画を立て、粘り強く行動する力として活かせます。
  • 課題発見・解決能力: 顧客の課題をヒアリングし、解決策を提案してきた思考プロセスは、**「なぜ若手の離職率が高いのか」「どのような研修が現場のスキルアップに繋がるか」**といった組織の課題を発見し、それを解決するための人事施策を立案する力に応用できます。
  • プレゼンテーション能力: 企業の顔として、候補者に対して自社の魅力やビジョンを伝え、惹きつける力は、営業で培ったプレゼンテーションスキルそのものです。また、社内研修で講師役を担う際にも大いに役立ちます。
  • 関係構築力: 顧客と長期的な信頼関係を築いてきた経験は、候補者や社員、そして転職エージェントや大学のキャリアセンターといった社外のパートナーと良好な関係を築く上で非常に重要です。
  • 顧客視点から「候補者視点」「社員視点」への応用: 常にお客様の立場に立って物事を考えてきた「顧客視点」は、転職活動中の候補者や、社内で働く社員の立場や気持ちを理解し、寄り添う力として活かすことができます。
  • 数値管理能力: 営業目標や売上実績を日々管理してきた経験は、採用活動におけるKPI(重要業績評価指標)の管理や、人件費、研修コストといった数値管理にも応用できます。

人事職の主な仕事内容|あなたに合う分野はどれ?

人事職と一口に言っても、その業務内容は多岐にわたります。営業からのキャリアチェンジでは、特に対人スキルが活かせる「採用」や「教育」の分野からスタートするケースが多いですが、それぞれの特徴を理解し、自分に合った分野を見つけましょう。

1. 採用(リクルーティング)

  • 仕事内容: 企業の成長戦略に基づき、必要な人材を獲得するための活動全般を担います。具体的には、採用計画の立案、求人媒体の選定、転職エージェントとの連携、会社説明会の企画・運営、応募書類の選考、面接の実施、内定者へのフォローアップ、入社手続きなどです。
  • 活かせる営業スキル: まさに企業の「営業」とも言える役割です。企業の魅力を候補者に伝えるプレゼンテーション能力、候補者の本音や適性を見極めるヒアリング力、そして採用目標人数を達成するための目標達成意欲がダイレクトに活かせます。

2. 教育・研修(人材開発)

  • 仕事内容: 社員の能力向上とキャリア開発を支援するため、様々な研修プログラムを企画・運営します。新入社員研修、管理職研修、階層別スキルアップ研修、eラーニングの導入、研修効果の測定などが主な業務です。時には自ら講師として登壇することもあります。
  • 活かせる営業スキル: 複雑な内容を分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力、受講者の課題やニーズを引き出すヒアリング力、そして研修という「商品」を通じて社員の成長という「価値」を提供するという点で、営業の課題解決プロセスと共通しています。

3. 労務

  • 仕事内容: 社員が安心して働ける環境を整えるための基盤となる業務です。勤怠管理、給与計算、社会保険の手続き、福利厚生制度の運用、安全衛生管理、就業規則の改定、社員からの労務相談対応などが含まれます。
  • 活かせる営業スキル: 社員との円滑なコミュニケーション能力や、法律に基づいた正確な事務処理能力、粘り強く丁寧な対応力が求められます。専門知識の習得が必須となりますが、非常に安定したキャリアを築ける分野です。

4. 人事制度企画・運用

  • 仕事内容: 企業の経営戦略と連動し、社員のモチベーションやパフォーマンスを最大化するための制度を設計・運用します。等級制度、評価制度、報酬制度の構築・改定、人事異動の企画・調整などが主な業務です。
  • 活かせる営業スキル: 営業現場で感じた課題などを基に、より良い制度を企画する課題解決能力、経営層や各部署の責任者を納得させる提案力、制度導入における調整力などが活かせます。

営業から人事への転職を成功させる5つのステップ

営業から人事という未経験の職種へ挑戦し、成功を掴むためには、計画的な準備と戦略的なアプローチが不可欠です。

STEP1: 「なぜ人事なのか?」自己分析で動機を言語化する

まず、なぜ営業ではなく、人事という仕事に挑戦したいのか、その動機を深く掘り下げます。営業経験の中で、人事の仕事に興味を持った具体的なきっかけやエピソード(例:後輩の育成にやりがいを感じた、採用の重要性を痛感した出来事があったなど)を思い出し、自分の言葉で語れるようにしましょう。そして、人事の中でも特にどの分野(採用、教育など)に興味があるのかを明確にすることが重要です。

STEP2: 人事職のリアルを知る(情報収集・学習)

イメージだけで転職活動を進めるのは危険です。人事関連の書籍やWebメディア、セミナーなどを通じて、人事という仕事のリアルな情報(やりがいだけでなく、地道な業務や厳しい側面も含む)を収集しましょう。また、労働基準法や採用トレンド、組織論といった基礎知識を学ぶ姿勢も、熱意を示す上で効果的です。可能であれば、現役の人事担当者に話を聞く機会を設けるのも良いでしょう。

STEP3: 魅力的な応募書類の作成

応募書類では、あなたのポテンシャルと熱意を効果的に伝える必要があります。

  • 志望動機: 「なぜ営業から人事へ」という問いに対して、STEP1で言語化した具体的なエピソードと熱意を込めて記述します。そして、なぜその企業の人事部で働きたいのか、企業の理念や事業内容と結びつけて説明しましょう。
  • 自己PR: 営業経験で培ったコミュニケーション能力や課題解決能力といったポータブルスキルが、人事のどの業務で、どのように活かせるのかを具体的に記述します。「営業として〇〇を達成した経験は、人事として△△という目標を達成する上で必ず役立つと確信しています」といったように、自信を持ってアピールしましょう。

STEP4: 面接対策の徹底

面接は、あなたの適性と熱意を直接伝える最も重要な場です。

  • 「なぜ営業ではなく人事なのですか?」への準備: この最重要質問に対して、ポジティブで一貫性のある、説得力を持った回答を準備します。現職への不満ではなく、自身の成長や新たな貢献意欲に基づいた理由を語りましょう。
  • 営業経験を強みとして語る: これまでの営業経験における成功体験や困難を乗り越えた経験などを、具体的なエピソードを交えながら、人事職で活かせるスキルと結びつけて説明します。
  • 未経験であることへの謙虚さと学習意欲を示す: 専門知識が不足している点は素直に認めつつ、それを補うために現在どのような学習に取り組んでいるか、そして入社後も積極的に学び続ける意欲があることを強くアピールします。
  • 貢献イメージの提示: 企業の課題を自分なりに分析し、「もし私が入社したら、人事として〇〇という形で貢献できるのではないか」という視点で話せると、採用担当者に強い印象を与えることができます。

STEP5: 転職エージェントや転職サイトの活用

  • 人事職の求人が豊富な転職サイトや、管理部門(バックオフィス)への転職支援に強い転職エージェントを活用することで、効率的に情報収集ができます。
  • 特に、未経験者歓迎の求人や、キャリアチェンジ支援に実績のあるエージェントに相談すれば、あなたの営業経験を評価してくれる企業を紹介してもらえる可能性が高まります。

【例文あり】面接で使える!営業から人事への転職理由・志望動機

ここでは、具体的な状況別に、面接で使えるポジティブな転職理由・志望動機の例文をご紹介します。

例文1(採用担当向け)

「前職では、ITソリューションの法人営業として、企業の成長には『事業を推進する優秀な人材』がいかに不可欠であるかを肌で感じてまいりました。特に、優秀な人材を採用することが、チームの士気や業績に直結する場面を何度も目の当たりにし、企業の成長を『人材採用』という根幹から支える仕事に強い魅力を感じるようになりました。

営業として培った、お客様の潜在的なニーズを引き出すヒアリング力や、自社の魅力を的確に伝えるプレゼンテーション能力は、候補者の方の適性や志向を深く理解し、貴社の魅力を伝えて入社意欲を高めていただく採用業務において、必ず活かせると確信しております。今後は人事という立場で、貴社のさらなる事業拡大に貢献したいと考えております。」

例文2(教育・研修担当向け)

「前職では、営業チームのリーダーとして後輩指導にも携わらせていただきました。自身の目標達成とは別に、メンバーがスキルアップして成果を上げた際に、大きなやりがいと喜びを感じたことが、人材育成の仕事に興味を持ったきっかけです。

この経験から、個人の成長を支援することが、結果として組織全体のパフォーマンスを向上させるということを学びました。営業として培った、複雑な内容を分かりやすく体系立てて説明する力や、相手の課題に寄り添い解決策を考える力は、貴社の社員一人ひとりが輝けるような研修プログラムの企画・運営に貢献できるものと考えております。」

営業から人事へ転職する際の注意点と心構え

キャリアチェンジを成功させ、入社後に後悔しないためには、以下の点を理解しておくことが大切です。

  • 華やかなイメージとのギャップ: 人事の仕事は、採用活動や研修といった華やかな側面だけでなく、給与計算や社会保険手続き、労務管理といった地道で正確性を求められる事務作業や、時にはシビアな判断が求められる調整業務も多く含まれることを理解しておきましょう。
  • 専門知識の習得が不可欠: 労働基準法をはじめとする各種法律、社会保険制度、最新の採用手法、組織論など、常に学び続ける姿勢が求められます。
  • 評価基準の変化: 個人の営業成績のような明確な数値目標だけでなく、採用成功率、研修満足度、離職率の低下、組織への定性的な貢献といった、多角的で長期的な視点での評価に変わります。
  • 板挟みになることも: 経営層の意向と、現場で働く従業員の意見の間に立ち、双方のバランスを取りながら難しい調整役を担うこともあります。
  • 「未経験」であることの自覚と謙虚さ: 営業としての実績はあなたの強みですが、人事という分野においては「未経験者」です。新しいことを一から学ぶ謙虚な姿勢と、周囲に積極的に教えを請う姿勢が、早期の成長に繋がります。

まとめ

営業職から人事職への転職は、あなたのキャリアに新たな深みと可能性をもたらす、非常に魅力的で価値のある選択肢です。営業として培ってきた高い対人スキルや課題解決能力、目標達成意欲は、企業の「人」を支え、組織を成長させる人事というフィールドで、必ずやあなたの強力な武器となるでしょう。

大切なのは、これまでの経験に自信を持ちつつも、未経験の分野に挑戦する謙虚さと学習意y欲を持ち続けることです。そして、「なぜ営業から人事へ移りたいのか」という問いに対して、あなた自身の言葉で、熱意と覚悟を持って語れるように準備することです。

この記事が、あなたの新しいキャリアへの一歩を踏み出すための羅針盤となることを願っています。徹底した準備と、組織を支えたいという強い意志を持って、理想のキャリアチェンジを実現させてください。

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岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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