転職活動の新たな選択肢！engage（エンゲージ）を徹底活用する完全ガイド
岩下隼人
ロイヤル合同会社
営業から事務職へ！経験を強みに変える自己PRの作り方と例文集
岩下隼人
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
「営業経験を活かして、事務職へキャリアチェンジしたい」「でも、営業と事務は仕事内容が違うから、何をアピールすれば良いかわからない…」
営業職から事務職への転職を考える際、多くの人が「自己PR」の作成に頭を悩ませます。営業としての実績やスキルを、どのように事務職で活かせる強みとして伝えれば、採用担当者に響くのでしょうか。
この記事では、営業職から事務職への転職を目指す方が、自信を持って自分をアピールし、選考を有利に進めるための「自己PR」の作り方を、具体的なステップと豊富な例文を交えながら徹底的に解説します。あなたの営業経験を最強の武器に変え、理想のキャリアを手に入れるための一助となれば幸いです。
Contents
スポンサーリンク
なぜ「営業から事務」の自己PRが重要なのか？採用担当者の視点
まず、採用担当者が「営業から事務」への転職者の自己PRにおいて、どのような点を見ているのかを理解しておきましょう。
- ポテンシャルの見極め: 未経験の事務職で、あなたがどれだけ活躍できる可能性があるかを見ています。自己PRは、そのポテンシャルを示す絶好の機会です。
- 営業経験の活かし方の確認: 応募者が自身の営業経験を客観的に理解し、それを事務職という新しいフィールドでどのように活かせるのか、具体的な貢献イメージを持っているかを確認しています。
- 事務職への適性の確認: 営業職に求められる積極性や行動力とは別に、事務職には**「正確性」「丁寧さ」「協調性」「サポート精神」**といった資質が求められます。自己PRの内容から、応募者がこれらの適性を理解し、持ち合わせているかを判断します。
- 他の応募者との差別化: 営業経験というユニークなバックグラウンドは、他の事務職志望者との大きな差別化要因となり得ます。その強みをいかに魅力的に伝えられるかが、採用を勝ち取るための鍵となります。
自己PRは、単に自分の長所を話す場ではありません。**「自分の強みを活かして、貴社でこのように貢献できます」**と、企業にとってあなたを採用するメリットを具体的に提示するプレゼンテーションの場なのです。
自己PR作成の前に！営業経験から掘り起こす「事務職で輝く強み」
「営業経験しかない…」と考えるのは間違いです。その経験は、事務職において大きな強みとなります。自己PRを作成する前に、まず自分の武器となる強みを整理しておきましょう。
- 高いコミュニケーション能力と調整力:
- 具体例: 日々、多様なお客様や社内外の関係者と接してきた経験は、事務職においても非常に価値があります。顧客からの電話に丁寧に対応する力、要点をまとめて分かりやすくメールを作成する力、複数の部署と連携して業務を進める調整力などは、即戦力として期待されるスキルです。
- 活かせる業務: 社内外との円滑な連携、丁寧な電話・メール応対、部署間の調整業務など。
- 顧客視点と営業現場への深い理解:
- 具体例: これが、他の事務職志望者との最大の差別化ポイントです。営業担当者が「今、どのような情報が必要か」「どのような資料があれば助かるか」を先回りして考え、サポートすることができます。また、お客様から問い合わせがあった際にも、営業現場の状況を理解しているため、的確でスムーズな対応が可能です。
- 活かせる業務: 営業事務、営業アシスタント、カスタマーサポートなどでの先回りしたサポート、的確な顧客対応。
- 目標達成意欲と自己管理能力:
- 具体例: 営業として培った、納期や目標から逆算して計画を立て、期限内に業務を完遂させる自己管理能力は、事務職においても高く評価されます。複数のタスクを効率的に処理する能力にも繋がります。
- 活かせる業務: 納期管理、複数のタスクの優先順位付け、効率的な業務遂行。
- 実践的なPCスキル:
- 具体例: 多くの営業職は、顧客への提案資料作成でPowerPointを、売上管理やデータ分析でExcelを日常的に使用しています。特に、Excelでの関数（VLOOKUP、IFなど）やグラフ作成、データ集計といったスキルは、多くの事務職で即戦力として高く評価されます。
- 活かせる業務: 各種資料作成、データ入力・集計、報告書作成など。
- ストレス耐性と問題解決能力:
- 具体例: 時には急な依頼や予期せぬトラブルが発生することもあります。営業として、そうしたプレッシャーの中で冷静に対応し、解決策を見出してきた経験は、事務職においても必ず活かされます。
- 活かせる業務: 急な依頼やイレギュラーな事態への冷静な対応、業務上の課題発見と改善提案。
これらの強みを念頭に置き、応募する事務職の仕事内容と結びつけてアピールすることが、説得力のある自己PRを作成する鍵となります。
採用担当者に響く！営業から事務への自己PRを作成する3ステップ構成
自己PRは、以下の3つのステップで構成すると、論理的で分かりやすく、採用担当者の記憶に残りやすくなります。
STEP1: 強み（結論）
まず最初に、あなたの最もアピールしたい強みを簡潔に述べます。これが自己PRの「キャッチコピー」となり、聞き手の関心を引きつけます。
- （例） 「私の強みは、相手の立場に立ってニーズを先読みし、円滑な関係を築くコミュニケーション能力です」
- （例） 「前職の営業経験で培った、高いPCスキルと正確なデータ管理能力が私の強みです」
STEP2: 具体的なエピソード（根拠）
次に、STEP1で述べた強みを裏付ける具体的なエピソードを語ります。**STARメソッド（Situation:状況、Task:課題・目標、Action:行動、Result:結果）**を意識すると、ストーリーが整理され、説得力が増します。
- （例） 「前職の営業では、**（Situation）お客様から頻繁に寄せられる仕様に関する質問に対し、担当営業の回答に時間がかかっているという課題がありました。（Task）そこで私は、営業担当者がよりスムーズに回答できるようサポートする必要があると考え、（Action）過去の質問と回答をExcelでデータベース化し、キーワードで検索できる簡易的なFAQシステムを自主的に作成しました。（Result）**その結果、営業担当者の回答時間が平均〇分短縮され、『〇〇さんのおかげで、お客様へのレスポンスが早くなり、信頼度も上がった』と感謝されるとともに、チーム全体の業務効率化に貢献することができました。」
STEP3: 貢献意欲（入社後の展望）
最後に、その強みを、応募先の事務職でどのように活かし、貢献していきたいのかを具体的に語り、入社への意欲を示します。
- （例） 「この経験で培った『課題を発見し、解決のために主体的に行動する力』とPCスキルは、貴社の〇〇事務として、単に依頼された業務をこなすだけでなく、業務プロセスの改善提案などを通じて、部署全体の生産性向上に貢献できるものと考えております。」
この3ステップ構成を意識するだけで、あなたの自己PRは格段に魅力的になります。
【例文集】そのまま使える！営業から事務職への自己PR
上記の3ステップ構成を踏まえた、具体的な自己PRの例文を4つのタイプ別にご紹介します。ご自身の経験に合わせてアレンジして活用してください。
例文1：「コミュニケーション能力」を強みとする自己PR
「私の強みは、相手の立場に立って円滑な関係を築くコミュニケーション能力です。前職の法人営業では、お客様だけでなく、社内の開発部門やサポート部門との密な連携が不可欠でした。あるプロジェクトで、お客様の要望と開発部門の仕様との間に認識のズレが生じた際、私は双方の間に立ち、それぞれの意図や背景を丁寧にヒアリングしました。そして、専門用語をかみ砕いて説明し、代替案を提示することで、最終的にお客様にもご納得いただき、プロジェクトを円滑に進めることができました。この経験で培った高い調整力とコミュニケーション能力は、貴社の営業事務として、営業担当者と関連部署との橋渡し役となり、チーム全体の業務がスムーズに進むようサポートする上で必ず活かせると考えております。」
例文2：「PCスキルと数値管理能力」を強みとする自己PR
「前職の営業経験を通じて培った、ExcelやPowerPointを駆使した高いPCスキルと正確な数値管理能力が私の強みです。毎月の営業実績の管理において、Excelのピボットテーブルや関数を用いて多角的なデータ分析を行い、個人の活動改善に繋げていました。また、その分析結果を基に、PowerPointで分かりやすい報告資料を作成し、チームの戦略会議で共有することで、チーム全体の目標達成率を前年比〇%向上させることに貢献しました。貴社の〇〇事務の業務においても、このPCスキルと数値管理能力を活かし、正確かつ迅速なデータ処理や、質の高い資料作成を通じて、業務の効率化と品質向上に貢献したいと考えております。」
例文3：「課題解決能力とサポート精神」を強みとする自己PR
「私の強みは、課題を発見し、その解決のために主体的に行動できるサポート精神です。営業として活動する中で、チーム全体で利用する顧客管理リストの情報が古く、営業活動の非効率に繋がっているという課題に気づきました。そこで私は、自ら率先して情報の更新ルールを提案し、入力しやすいフォーマットを作成・共有しました。その結果、チーム全体のリスト活用率が向上し、アプローチの精度が高まりました。このように、最前線で働く方々がより成果を上げやすい環境を整えることに大きなやりがいを感じております。貴社の一般事務としても、日々の業務の中から改善点を見つけ出し、主体的なサポートで組織全体の生産性向上に貢献したいです。」
例文4：「目標達成意欲と計画性」を強みとする自己PR
「営業として培った、目標達成に向けた高い意欲と計画性が私の強みです。私は毎月の営業目標に対し、常に目標を細分化し、日・週単位での具体的な行動計画を立てて実行してまいりました。予期せぬトラブルで計画通りに進まない場合も、優先順位を見直して柔軟に対応することで、〇年間、継続して個人目標を達成することができました。この経験で培った計画性とタスク管理能力は、多様な業務を正確かつ期限内に処理することが求められる事務職において、必ず活かせると確信しております。貴社においても、一つひとつの業務に責任を持ち、計画的に、そして着実に成果を出すことで貢献したいと考えております。」
応募書類（履歴書・職務経歴書）での見せ方のコツ
- 職務経歴書: 営業実績の数値を記載するだけでなく、事務職に繋がる具体的な業務内容（例：「Excel（VLOOKUP, ピボットテーブル）を用いた週次売上レポート作成」「PowerPointによる顧客向け提案資料の作成（月平均5件）」「社内関連部署との納期調整業務」など）も明記し、事務処理能力を具体的に示しましょう。
- 自己PR欄: 上記で紹介した3ステップ構成を意識し、200～400字程度の簡潔な文章にまとめます。最も伝えたい強みを一つに絞り、具体的なエピソードを添えるのが効果的です。
- キーワードの意識: 応募する企業の求人情報に記載されている「求める人物像」や「歓迎スキル」に含まれるキーワード（例：「協調性」「サポート力」「PCスキル」「丁寧な対応ができる方」など）を、自身の言葉として自己PRに自然に盛り込むことで、採用担当者の目に留まりやすくなります。
面接で自己PRを伝える際のポイントと注意点
伝える際のポイント
- 1分程度で簡潔に話せるように準備する: 面接での自己PRは、長すぎず短すぎず、1分程度で分かりやすく話せるようにまとめておきましょう。
- 明るく、ハキハキとした聞き取りやすい声で話す: 営業で培ったコミュニケーション能力を発揮する絶好の機会です。自信のある、聞き取りやすい話し方を心がけ、面接官に良い印象を与えましょう。
- 具体的なエピソードを交え、自信と熱意を持って語る: 丸暗記した文章を読み上げるのではなく、自分の経験に基づいた具体的なエピソードを、熱意を込めて自分の言葉で語ることが、何よりも説得力を持ちます。
- 事務職に求められる「落ち着き」や「丁寧さ」も意識する: 営業としての積極性を示しつつも、言葉遣いや立ち居振る舞いにおいて、事務職に求められる落ち着きや丁寧さを意識することで、職種への適応能力もアピールできます。
深掘り質問への準備
自己PRで話した内容について、面接官は「具体的には？」「なぜそうしようと思ったのですか？」「その時、他にどのような選択肢がありましたか？」といった深掘り質問をしてくる可能性が高いです。話したエピソードについて、様々な角度から質問されても矛盾なく、かつ具体的に答えられるように準備しておきましょう。
避けるべきNGな自己PR
- 営業実績の自慢話に終始し、事務職との関連性を示せない。
- 「コミュニケーション能力があります」といった抽象的な言葉だけで、具体的なエピソードがない。
- 「営業が嫌だから」「ノルマが辛くて」といったネガティブな雰囲気が伝わってしまう。（これは志望動機でポジティブに転換して伝えるべき内容です）
まとめ
営業職から事務職への転職における自己PRは、あなたのキャリアチェンジへの本気度、そして新しいステージで活躍できるポテンシャルを伝えるための、非常に重要なプロセスです。
「営業経験しかない」と考えるのではなく、その経験を「強み」として翻訳し、応募先の事務職でどのように貢献できるのかを具体的に示すことが成功の鍵となります。しっかりとした自己分析と、それを裏付ける具体的なエピソードの準備が、あなたの自信に繋がります。
この記事でご紹介したステップや例文を参考に、あなただけの魅力的な自己PRを完成させ、理想の事務職への扉を開いてください。あなたの新しいキャリアへの挑戦を心から応援しています。
スポンサーリンク
ABOUT ME
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。