ホテル業界から事務職へ！経験を活かしたキャリアチェンジ成功ガイド
岩下隼人
ロイヤル合同会社
【例文あり】大学職員への転職、面接で「なぜこの大学か」と問われた時の必勝回答法
岩下隼人
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「なぜ、数ある民間企業ではなく、大学職員という道を選んだのですか？」
「そして、日本中に多くの大学がある中で、なぜ、本学を志望されたのでしょうか？」
これは、学校法人への転職面接で、あなたの価値観と本気度が最も試される、核心的な質問です。「安定してそうだから」「福利厚生が充実しているから」— そんな本音を、そのまま伝えるわけにはいきません。
では、どうすれば、採用担当者の心に響く、説得力のある「大学を選んだ理由」を語ることができるのでしょうか。
この記事では、あなたの想いを、合格へと繋げる「戦略的な志望動機」へと昇華させるための、具体的な考え方から、豊富な例文までを網羅した完全ガイドをお届けします。
Contents
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採用担当者は何を知りたい？「大学を選んだ理由」を聞く3つの意図
この質問に的確に答えるためには、まず、面接官がその質問を通じて、何を知ろうとしているのかを理解することが重要です。
意図1：教育・研究への貢献意欲
学校法人は、利益を追求する民間企業とは異なり、「建学の精神」や「教育理念」という、公共性の高い使命に基づいて運営されています。あなたが、その理念に心から共感し、目先の利益ではなく、次世代の人材育成や、学術の発展といった、長期的な価値に貢献したいという、真摯な動機を持っているかを知りたいのです。
意図2：大学への「愛情」と「理解度」
採用担当者は、あなたが、単なる「働き口」の一つとしてではなく、その大学の歴史や特色、強みを深く理解し、愛着を持ってくれる人材かを見極めたいと考えています。 thorough な学校研究は、その熱意の最も分かりやすい証明となります。
意図3：長期的な定着と成長の可能性
明確で、強い意志に基づいた志望動機は、あなたが入職後も、困難な課題に直面した際に、簡単には諦めずに、長く組織に貢献してくれるだろうという、将来への期待に繋がります。
説得力が格段にアップする！志望動機作成の「3つの柱」
誰でも、論理的で、かつ情熱の伝わる志望動機を構築できる、魔法のフレームワークをご紹介します。以下の「3つの柱」に沿って、あなたの想いと経験を整理してみてください。
- 柱1：「なぜ、民間ではなく大学か」（社会貢献性への共感）あなたの「原体験」です。これまでのキャリアを振り返り、「利益の追求だけでなく、人の成長を直接支える仕事に、より大きなやりがいを感じるようになった」など、なぜあなたが「教育」という分野に惹かれるのか、そのきっかけとなったストーリーを語ります。
- 柱2：「なぜ、他の大学ではなく、この大学か」（理念への共感）あなたの「企業研究」ならぬ「学校研究」の成果を示す部分です。応募先の大学が掲げる「建学の精神」や「教育理念」、あるいは、力を入れているユニークな取り組み（特定の研究、国際交流、地域連携など）を具体的に挙げ、それに強く共感した理由を、あなた自身の価値観と結びつけて説明します。
- 柱3：「なぜ、あなたなのか」（経験とスキルの貢献）あなたの「強み」をアピールする部分です。あなたが民間企業で培ってきたスキル（営業力、企画力、ITスキル、語学力など）が、その大学が今まさに目指している方向性や、抱えているであろう課題に対して、どのように貢献できるのかを、具体的に提示します。
【例文集】民間企業での経験を強みに変える、志望理由の伝え方
この「3つの柱」に基づいた、具体的な志望動機の例文を見ていきましょう。
例文①（営業・マーケティング職から「広報・入試課」を志望）
**（柱1）**前職では、IT業界で法人営業として、顧客との対話を通じて、製品の価値を伝えることにやりがいを感じておりました。その中で、短期的な売上だけでなく、人の人生に長期的に深く関わる「教育」という分野に、社会人として貢献したいという想いが強くなりました。
(柱2) 特に、地域社会との連携を重視し、「地域に開かれた大学」を実践されている貴学の教育方針に深く共感しております。
(柱3) 私が培った、顧客のニーズを的確に捉えるヒアリング能力と、イベントを企画・実行してきた経験は、オープンキャンパスなどを通じて、貴学の本当の魅力を、未来の学生である高校生やその保護者の方々に、よりダイレクトに伝える上で、必ずや活かせると確信しております。
例文②（IT業界から「学内DX推進担当」を志望）
**（柱1）**これまでIT企業で、業務効率化システムの開発に携わり、テクノロジーが組織や人の可能性を大きく広げることを実感して参りました。その経験を、次世代を担う人材を育成するという、より社会貢献性の高いフィールドで活かしたいと考えるようになりました。
(柱2) 貴学が中期計画で掲げておられる「グローバルな教育環境の実現」というビジョンに大変魅力を感じており、その実現のためには、質の高いオンライン教育システムの構築が不可欠だと考えております。
(柱3) 私のシステム開発とプロジェクトマネジメントの知見を活かし、学生と教職員双方にとって、より豊かで効率的な学びの場を、ITインフラの側面から支えたいと思い、志望いたしました。
これは絶対NG！志望動機で避けるべき表現
- NG1：「安定しているから」「福利厚生が魅力だから」たとえ本音の一端であったとしても、これを志望動機として語るのは厳禁です。「仕事そのもの」への興味が薄いと判断され、一瞬で信頼を失います。
- NG2：「地元だから」「家から近いから」志望度が低く、「他の大学でも良いのでは？」と思われてしまいます。地域への貢献意欲に繋げるなど、ポジティブな理由に転換する必要があります。
- NG3：「卒業生だから」だけを理由にする愛校心は素晴らしいですが、それだけでは不十分です。「OB/OGとして、この大学で学んだ経験があるからこそ、今の学生のために、自分の社会人経験をこう活かしたい」という、具体的な貢献の視点まで繋げて語りましょう。
【補足】転職面接で「あなたの出身大学を選んだ理由」を聞かれたら？
中途採用の面接で、稀に、あなたの「出身大学を選んだ理由」を尋ねられることがあります。これは、あなたの価値観や、意思決定のプロセス、そして主体性を知るための質問です。
ここでのポイントは、たとえ当時の選択理由が「偏差値がちょうど良かったから」といったものだったとしても、それをそのまま話すのではなく、**「その選択を、今、ポジティブにどう意味づけできるか」**という視点で語ることです。
「〇〇という分野において、最も先進的な研究をされていた教授のもとで学びたいと考え、貴学を選びました」「幅広い教養を身につけられるリベラルアーツの環境に魅力を感じました」など、知的好奇心や学習意欲に繋げて語りましょう。
そして最も重要なのは、**「その選択を通じて、△△という力を得ることができました。その力は、現在の私の〇〇という強みに繋がっています」**と、過去の選択と現在の自分を、一貫した成長のストーリーとして結びつけることです。
まとめ
学校法人への転職における志望動機は、あなたから、その学校への**「ラブレター」**のようなものです。
なぜ、自分が相手（学校）を好きなのか。自分のどんなところが、相手の役に立てるのか。そして、二人が一緒になったら、どんな素晴らしい未来を創れるのか。
あなた自身の言葉で、誠実に、そして情熱的にその想いを伝えることができたとき、採用担当者の心は必ず動かされ、憧れのキャリアへの扉は、確かな音を立てて開かれるはずです。
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ABOUT ME
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。