東京農業大学への転職｜職員・教員として働く魅力と採用を勝ち取るための完全ガイド

「“実学主義”を胸に、地球の未来を担う『農』の専門家を育てる—。」

食料、環境、健康、エネルギーといった、まさに現代社会が直面する根源的な課題に対し、130年以上の長きにわたり、教育と研究を通じて貢献してきた東京農業大学（農大）。その伝統ある学びの舎で、今度はあなたが、未来を支える一員としてキャリアを活かしてみませんか？

この記事では、そんな東京農業大学への転職を成功させるための、仕事内容から採用情報の探し方、そして選考を突破するための秘訣まで、あなたのための完全ガイドをお届けします。

東京農業大学とはどんな大学？— 転職前に知るべき「実学主義」と社会的使命

転職活動の第一歩は、応募先となる組織を深く理解することです。東京農業大学がどのような場所なのか、その理念と特徴を見ていきましょう。

建学の精神：「実学主義」

東京農業大学の教育の根幹をなすのが、創立者・榎本武揚が掲げた**「実学主義」**です。これは、机上の空論ではなく、実際に社会で役立つ、実践的な知識と技術を重んじる精神を表しています。また、「人物を畑に還す」という言葉に象徴されるように、学んだ知識を、農村や地域社会、ひいては世界の発展のために還元できる人材の育成を目指しています。志望動機を考える上で、この理念への深い共感が、最も重要な核となります。

教育・研究の特徴：食と農、生命、環境の総合大学

農学部だけでなく、応用生物科学部、生命科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、そして北海道オホーツクキャンパスの生物産業学部と、極めて幅広い「農」の領域をカバーする、日本最大の農学系総合大学です。バイオサイエンスの最先端研究から、世界的な食料問題、環境保全まで、そのフィールドは多岐にわたります。

3つのキャンパスとそれぞれの役割

• 世田谷キャンパス: 都心にありながら緑豊かな環境で、多くの学部生が学びます。
• 厚木キャンパス: 広大な農場を併設し、まさに「実学主義」を体現する、実践的な教育・研究の拠点です。
• 北海道オホーツクキャンパス: 寒冷地の農業や、海洋生物、自然エネルギーといった、独自のテーマを探求する、ユニークな拠点です。

東京農業大学の職員・教員になるには？主な職種と仕事内容

あなたの民間企業での経験を活かせるフィールドが、きっと見つかるはずです。

• ① 専任事務職員:大学運営の中核を担う総合職です。教務、学生支援、キャリアセンター、入試・広報、研究支援・産学連携、国際交流、総務・人事・財務など、その活躍の場は多岐にわたります。特に、食品メーカーや農業法人との共同研究を推進する産学連携部門や、専門分野への就職をサポートするキャリアセンターの業務は、農大ならではの特色ある仕事です。
• ② 技術職員:農場、演習林、食品加工実習所、各研究室・実験施設などで、その技術的な専門知識を活かし、教育・研究活動を直接支える、非常に重要な役割です。
• ③ 大学教員:自身の専門分野（農学、醸造学、栄養科学、バイオサイエンスなど）における最先端の研究活動と、次世代の専門家への教育・指導を担います。

採用動向と求人の探し方

私立大学である東京農業大学の採用は、独自のタイミングで行われます。情報を見逃さないための、主な探し方をご紹介します。

① 公式ウェブサイトの「採用情報」ページ

最も確実で、最新の情報源は、東京農業大学の公式ウェブサイトです。専任職員、契約職員、教員など、全ての公募情報は、まずここに掲載されます。本気で目指すなら、定期的にこのページをチェックする習慣が不可欠です。

② 転職エージェントの活用

特に、広報・マーケティング、IT、財務といった専門職や、管理職のポジションは、一般には公開されず、非公開求人として転職エージェントに採用を依頼するケースがあります。Education Careerのような教育業界に特化したエージェントや、農業・食品・バイオ業界に強いエージェント、あるいは大手総合型エージェントに登録し、キャリア相談をしてみるのも有効な手段です。

③ JREC-IN Researchmap（研究者人材データベース）

教員や研究職といったアカデミックポストを探す場合は、このサイトをチェックすることが必須となります。

選考を突破するために｜「実学主義」と結びつける志望動機の作り方

志望動機のポイント：「なぜ、東京農業大学なのか？」

面接で最も重要視されるのが、この問いへの答えです。「安定」や、漠然と「教育に興味がある」という理由だけでなく、東京農業大学の**「“実学主義”に基づく、食と農、環境への貢献」**への深い共感を示すことが、合否を分ける鍵となります。

【志望動機の骨子例】

「前職の食品業界で〇〇という経験をする中で、安全で持続可能な食料生産の重要性を痛感しました。現場での実践を何よりも重んじる貴学の『実学主義』と、『人物を畑に還す』という理念に深く共感し、私の持つ△△のスキルを活かして、学生と生産者、そして企業を繋ぐ産学連携プロジェクトを、□□という側面から推進したいと考え、志望いたしました。」

面接でアピールすべきこと

• 食、農、環境、生命といった分野への強い興味・関心。
• 現場を重視し、主体的に行動できるフットワークの軽さ。
• 民間企業で培った、実践的なビジネススキルや課題解決能力。
• 選考の過程で、筆記試験（SPIなど）が課されることも多いため、基本的な対策も必要です。

【卒業生向け】東京農業大学出身者の転職サポートについて

もしあなたが東京農業大学の卒業生（OB/OG）であれば、大学のキャリア課などが、転職に関する相談に応じてくれる可能性があります。また、農学・食品業界をはじめとする各界で活躍する、多くの卒業生との強固なネットワークは、あなたのキャリアを考える上で、大きな資産となるでしょう。

まとめ

東京農業大学の職員への転職は、単に安定した職場を求めるということではありません。それは、人類の生存の基盤である「食」「農」「環境」の未来を創造し、それに貢献する人材を育成するという、極めて意義深く、誇り高いミッションに参加することを意味します。

転職を成功させるためには、大学の「実学主義」という理念への深い共感を示し、あなた自身の経験を、大学の発展と学生の成長にどう結びつけられるかを、具体的な言葉で語ることが不可欠です。

この記事が、あなたの新たな挑戦への第一歩を、力強く後押しできることを願っています。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。