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大学職員「経理」への転職|仕事内容・求められるスキル・成功への道筋

岩下隼人
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「経理としての専門性を、もっと社会貢献性の高いフィールドで活かしたい」

「安定した環境で、腰を据えてキャリアを築き、組織の根幹を支えたい」

そんな想いを抱く経理・財務経験者にとって、「大学の経理職員」への転職は、非常に魅力的で、やりがいに満ちたキャリアの選択肢です。

しかし、その一方で、「民間企業の経理とは、何が違うのだろう?」「自分のスキルは、大学という組織で通用するのだろうか?」といった、疑問や不安もあるのではないでしょうか。

この記事では、大学経理のリアルな仕事内容から、民間企業との違い、そして転職を成功させるための具体的な秘訣まで、あなたのための完全ガイドをお届けします。

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民間企業とどう違う?大学の「経理」の仕事内容

大学の経理部門も、日々の伝票処理や経費精算、月次・年次決算、予算管理といった、基本的な経理業務を担う点は民間企業と同じです。しかし、そこには大学ならではの、大きく異なる点がいくつも存在します。

大学特有の業務

  • 学校法人会計基準: 営利を目的としない大学は、一般企業とは異なる「学校法人会計基準」という独自の会計ルールに則って、すべての会計処理を行います。民間企業からの転職者にとっては、まずこの基準を学ぶことが最初のステップとなります。
  • 補助金・研究費の厳格な管理: 国や自治体からの補助金、そして教員が獲得する科学研究費(科研費)など、原資が税金である公的な資金を扱う機会が非常に多くあります。そのため、使途や期間が厳密に定められた資金を、ルールに則って、極めて正確に管理する能力が求められます。
  • 学費・授業料の管理: 数千人、大規模な大学では数万人規模の学生から納付される、学費や授業料の収納管理も、大学経理の重要な業務の一つです。
  • 資産運用: 大学が持つ、寄付金などによって形成された基金(基本金)を、安全かつ効率的に運用し、将来の教育・研究活動の財源を確保する、といったスケールの大きな業務に関わることもあります。

なぜ今、大学経理で「民間企業経験者」が求められるのか?

近年、大学は、民間企業での経理・財務経験を持つ人材を、積極的に中途採用する傾向にあります。その背景には、大学が直面する経営環境の変化があります。

  • コスト意識と業務効率化への期待: 少子化が進み、大学間の競争が激化する中で、大学運営にも、より一層の効率化と、健全な財務体質が求められています。民間企業で培われた、シビアなコスト意識や、業務プロセスを改善する視点は、大学にとって非常に価値のあるものなのです。
  • 財務戦略の高度化: 戦略的な資産運用や、新たな研究棟建設のための資金調達、産学連携プロジェクトの収支管理など、大学の財務戦略はますます高度化・複雑化しています。こうした課題に対応できる、高い専門性を持つ人材の需要が高まっています。

転職で必須・有利になるスキルと資格

必須のスキル・経験

  • 経理・財務の実務経験: 応募するポジションにもよりますが、最低でも3年以上の実務経験が求められることがほとんどです。特に、月次・年次決算を一人で、あるいは中心的な立場で締められるレベルの経験は、非常に強力なアピールになります。

有利になる資格

  • 日商簿記2級以上: 多くの大学で、応募の際の「最低限のパスポート」として、必須または歓迎要件とされています。
  • 日商簿記1級: 連結決算や税効果会計といった、高度な会計知識を持つことの証明となり、大規模な大学法人への転職では、大きなアドバンテージとなります。
  • 税理士や公認会計士(科目合格含む): 非常に高く評価され、将来の幹部候補としての採用も視野に入ってきます。

大学経理の「働き方」リアル|やりがいとキャリアパス

やりがい

教育・研究という、日本の未来を創る事業を、屋台骨である「お金」の面から支える。その社会貢献性の高さと、公的な資金を扱うという責任と誇りは、民間企業では得難い、大きなやりがいとなるでしょう。

ワークライフバランス

部署や時期(特に決算期や予算編成期)にもよりますが、一般的には民間企業よりも残業が少なく、夏季・冬季休暇なども含め、休暇を取得しやすい傾向にあります。安定した環境で、長期的なキャリアを築きたい方には、フィットしやすい職場です。

キャリアパス

経理課のスタッフとしてキャリアをスタートし、経験を積んで主任、課長補佐、課長、そして将来的には財務部長といった、内部での昇進を目指すのが基本的なキャリアパスです。ジョブローテーションにより、人事や総務といった、他の管理部門を経験する機会もあります。

転職を成功させるための、具体的な選考対策

① 求人の探し方:エージェントと公式サイトの両輪で

大学の公式サイトで直接募集されるケースが基本ですが、専門性の高いポジションは、管理部門に強い転職エージェントや、Education Careerのような教育業界特化型エージェントが、非公開求人として扱っていることも少なくありません。両方のチャネルを並行してチェックすることが、チャンスを逃さないための鍵です。

② 職務経歴書の書き方:「貢献」を具体的に

これまでの経験をただ羅列するのではなく、「〇〇の業務改善提案を行い、経費を年間△%削減した」「△△という新しい会計システムを導入し、決算業務を□日短縮した」など、具体的な成果を数字で示すことで、あなたの貢献度と課題解決能力が明確に伝わります。

③ 志望動機:「なぜ大学か」「どう貢献できるか」を語る

面接で最も重要視されるのが、志望動機です。

「これまで〇〇業界の経理として、企業の利益最大化に貢献して参りました。その中で、利益追求だけでなく、より公共性が高く、未来への投資である『教育』という分野に、自身の専門性を活かしたいという想いが強くなりました。貴学の〇〇という理念に深く共感し、私が培った財務分析能力と業務改善の視点を活かして、健全で効率的な大学運営を支え、ひいては、学生や研究者の皆様が、より良い環境で活動できるよう貢献したいと考えております。」

このように、民間企業での経験と、大学への貢献意欲を、あなた自身の言葉で、論理的に結びつけて語りましょう。

まとめ

大学の経理職員への転職は、あなたがこれまで培ってきた経理・財務の専門性を、安定した環境で、かつ、社会の未来を創るという大きなやりがいの中で活かせる、非常に魅力的なキャリアです。

成功の鍵は、民間企業との「会計ルールの違い」や「組織文化の違い」を理解した上で、自身の専門スキルが、大学の発展にどう貢献できるのかを、熱意とロジックを持って語ること。

この記事を参考に、あなたの専門性を、未来を担う人材育成へと繋げる、新しいキャリアへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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