転職情報
PR

転職面接で「大学で学んだこと」を聞かれたら?仕事に繋がるアピール術と回答例文

岩下隼人
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職活動も進み、いよいよ面接。これまでの職務経歴や実績については、自信を持って話せる。しかし、面接官から、ふとこんな質問を投げかけられたら、あなたはどう答えますか?

「ところで、〇〇さんは、大学時代に何を学ばれましたか?」

「卒業してから、もう何年も経つのに、なぜ今さら…」

「仕事とは直接関係ない学問だったから、どう話せばいいんだろう…」

そんな風に、一瞬、戸惑ってしまうかもしれません。

しかし、ご安心ください。この質問は、決してあなたの成績を問いただすためのものではありません。その裏にある面接官の意図を正しく理解し、戦略的に準備しておけば、あなたの思考の深さやポテンシャルを伝える、絶好の自己PRのチャンスに変えることができるのです。

この記事では、転職面接で「大学で学んだこと」を問われた際の、質問の意図から、採用担当者の心に響く必勝の回答法までを、具体的な例文を交えて徹底的に解説していきます。

スポンサーリンク

なぜ面接官は、転職者に「大学での学び」を尋ねるのか?3つの意図

採用担当者は、あなたの卒業論文のテーマを知りたいわけではありません。この質問を通して、あなたの人物像に関する、主に3つのことを見極めようとしています。

意図1:あなたの「思考の型」を知りたい

あなたがどのような物事に知的好奇心を抱き、それをどのように探究してきたのか。そのプロセスを通じて、あなたの論理的思考力、分析力、課題設定能力といった、仕事の進め方の根幹にある「思考のOS」のようなものを見ています。

意図2:専門性の「基礎」を確認したい

応募している職種と、大学での専攻が関連している場合(例:経理職と経済学部、エンジニアと情報学部など)、その分野に対する基礎的な知識や、学習への素地があるかを確認する目的があります。

意図3:人柄と「知的好奇心」を知りたい

あなたが学生時代に、何に情熱を注ぎ、夢中になって取り組んできたのか。その話を通じて、あなたの人間性や、新しいことを学び続ける姿勢といった、パーソナリティを知ろうとしているのです。

【これが王道】「大学で学んだこと」を強みに変える、3ステップ回答術

では、どう答えればよいのでしょうか。ポイントは、学んだ「内容」そのものではなく、その「プロセス」を通じて、どのような「ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)」を身につけたかを語り、それを仕事にどう活かすかに繋げることです。

ステップ1:結論(何を学んだか)を簡潔に

まずは、質問にストレートに答えます。

「〇〇大学〇〇学部で、△△学を専攻しておりました。特に、□□というテーマのゼミ(研究室)での活動に力を入れておりました。」

ステップ2:プロセス(どう学んだか)と、得られたスキル

ここが最も重要です。あなたの思考力や人間性が伝わる、具体的なエピソードを語りましょう。

  • 論理的思考力・課題解決能力をアピールする場合 「(例:法学部)そのゼミでは、一つの判例に対し、賛成・反対の両方の立場から、徹底的に論拠を組み立てる訓練を積みました。物事を多角的に捉え、感情に流されずに、筋道を立てて結論を導き出す論理的思考力は、この時に養われたと考えております。」「(例:理工学部)〇〇の実験では、何度も仮説と検証を繰り返しました。失敗の原因を一つ一つ粘り強く突き止め、次の打ち手を考えるという課題解決のプロセスを、身をもって学びました。」
  • 情報収集・分析力をアピールする場合 「(例:文学部・史学部)卒業論文の執筆にあたり、膨大な量の参考文献や古文書を読み解き、その中から必要な情報を整理・抽出し、自分なりの考察を導き出すという作業に没頭しました。この経験を通じて、複雑な情報の中から本質を見抜く分析力が身につきました。」

ステップ3:貢献(どう仕事に活かすか)で締めくくる

最後に、ステップ2で語ったポータブルスキルが、応募先の企業でどのように貢献できるのかを、具体的に結びつけます。

「この『〇〇(ステップ2で語ったスキル)』は、お客様が抱える複雑な課題の本質を理解し、最適なソリューションを提案する、貴社の△△という業務において、必ずや活かせると確信しております。」

【文系・理系別】面接で使える回答例文集

上記のフレームワークに基づいた、具体的な回答例をご紹介します。

例文①(文系:文学部出身 → 企画・マーケティング職)

「大学では、近代文学を専攻し、特に〇〇という作家の作品における、時代の空気感や人々の心理描写の分析に力を入れていました。一つの作品を深く理解するために、膨大な参考文献を読み解き、自分なりの仮説を立て、それをレポートとして言語化するプロセスを繰り返しました。この**『物語の背景を深く読み解く力』『複雑な事象を、分かりやすい言葉で伝える力』**は、顧客の潜在的なニーズという“物語”を捉え、心に響くメッセージを構築する、貴社のマーケティング業務において、必ずや活かせると考えております。」

例文②(理系:工学部出身 → ITコンサルタント職)

「大学では、情報工学を専攻し、特に△△という研究室で、□□に関するアルゴリズムの研究に取り組んでおりました。思うような結果が出ない中で、何度も先行研究を調査し、仮説と検証を繰り返しました。この**『なぜうまくいかないのか』という原因を、論理的に、そして粘り強く突き詰めていく課題解決のプロセス**は、この時に徹底的に叩き込まれました。この力は、お客様が抱える複雑なシステム課題の本質を見抜き、最適なソリューションを提案する、貴社のコンサルタントとしての業務に、直接的に貢献できる私の強みです。」

まとめ

転職面接で問われる「大学で学んだこと」。それは、あなたの過去の成績を問うテストではなく、あなたの「思考のプロセス」と「成長のポテンシャル」を知るための、絶好の自己PRの機会です。

専門知識そのものではなく、その学びを通じて得た、**論理的思考力、課題解決能力、情報分析力といった「ポータブルスキル」**に焦点を当て、それを未来の仕事にどう繋げるのか。

その一貫した成長のストーリーを、あなた自身の言葉で、自信を持って語ることができたとき、あなたの学びは、何年経っても色褪せることのない、あなたのキャリアを支える、強固な土台となるのです。

当社おすすめの転職エージェント

JACリクルートメント

特徴から登録方法、活用ポイント、評判を解説
理想の職場・仕事を見つけませんか?

おすすめ転職コンテンツ

「キャリアプランの計画」「応募書類の作成」
「面接対策」「企業との年収交渉」など
転職希望者におすすめのコンテンツを紹介

キャリアプランの計画にお困りの方はコチラ
キャリアプラン案内所
履歴書や職務経歴書の作成にお困りの方はコチラ
応募書類マスター
面接試験にお困りの方はコチラ
面接のトリセツ
企業との年収交渉にお困りの方はコチラ
給与交渉ナビ
スポンサーリンク
ABOUT ME
岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
スポンサーリンク
Recommend
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました