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【意外な副業?】フジ・メディア・ホールディングスの「ホテル事業」その実力と投資の魅力

岩下隼人
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「フジ・メディア・ホールディングス」と聞けば、多くの人がフジテレビを連想し、テレビ放送や番組制作といったメディア事業を思い浮かべるでしょう。しかし、このメディアの巨人は、実は日本各地でホテルやリゾート施設を運営する、**有力な「ホテルオペレーター」**としての一面も持っているのです。

「テレビ局がホテル経営?」と意外に思うかもしれませんが、このホテル事業は、同社の企業価値や収益を理解する上で、投資家にとって非常に重要な意味を持っています。

この記事では、株式投資初心者の方にも分かりやすく、

  • フジ・メディア・ホールディングスは、どんなホテルを運営しているのか?
  • なぜ、このホテル事業が投資家にとって重要なのか?
  • ホテル事業が、今後の株価にどう影響する可能性があるのか?

といった点を、基本から丁寧に解説していきます。

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フジ・メディア・ホールディングスの「ホテル事業」の正体

フジ・メディア・ホールディングス(以下、FMH)のホテル事業は、主に「都市開発・観光事業」というセグメント(事業部門)に含まれており、その中核を担っているのが、1934年創業の歴史ある企業「株式会社グランビスタ ホテル&リゾート」です。

グランビスタ ホテル&リゾートは、FMHの不動産事業を担うサンケイビルの子会社であり、シティホテルからリゾート施設まで、全国で個性豊かな施設を運営しています。

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では、具体的にどのようなホテルや施設を運営しているのでしょうか。代表的なブランドと施設を見てみましょう。

1. 格式あるシティホテル

  • 札幌グランドホテル、札幌パークホテル: 北海道を代表する、歴史と格式のあるシティホテルです。 地域に根差した高いブランド力とサービスを誇ります。

2. 体験価値を提供する「ホテルインターゲート」

  • 「最高の朝」をコンセプトに、地域の魅力を活かした朝食や、伝統文化を体験できるワークショップなどを提供する、新しいスタイルのホテルブランドです。 東京、京都、大阪、金沢、広島といった日本の主要都市に展開しています。

3. リゾート・レジャー施設

  • 鴨川シーワールド(千葉県): シャチのパフォーマンスで有名な、日本を代表する大型水族館です。隣接する「鴨川シーワールドホテル」も運営しており、リゾート施設として高い人気を誇ります。
  • 白良荘グランドホテル(和歌山県・南紀白浜): 白い砂浜が目の前に広がる、絶景のリゾートホテルです。

このように、FMHのホテル事業は、ビジネスから観光、レジャーまで、非常に多彩なポートフォリオを持っているのが特徴です。

なぜ、ホテル事業が投資家にとって重要なのか?

このホテル事業は、FMHの企業価値を評価する上で、2つの大きな意味を持っています。

理由1:経営の「安定装置」としての収益貢献

テレビの広告収入などを主力とするメディア事業は、景気の動向や業界トレンドによって業績が変動しやすい性質があります。

それに対し、ホテル事業は、観光需要に支えられた安定的な収益が期待できます。特に、新型コロナウイルスの影響が落ち着き、国内外からの旅行者が回復する中で、ホテル事業はFMHの重要な利益貢献部門となっています。 メディア事業の業績の浮き沈みを補い、グループ全体の経営を下支えする「安定装置」として、非常に重要な役割を果たしているのです。

理由2:「資産価値」としての側面

ホテルやリゾート施設は、それ自体がサービスを生み出す事業であると同時に、**非常に価値の高い「不動産資産」**でもあります。

FMHの株価は、その会社が持つ純資産の価値と比べて割安な状態(いわゆるPBR1倍割れ)にあると指摘されていますが、その背景には、これらのホテル資産の価値が株価に十分に反映されていない、という側面もあります。「テレビ局」というイメージの裏に隠された、この「資産価値」の高さが、投資家にとっての魅力となっているのです。

「ホテル事業」が、今後の株価をどう動かす?

今後の株価を占う上で、ホテル事業は以下のような点で注目されます。

  • インバウンド(訪日外国人観光客)需要の取り込み円安などを追い風に、日本を訪れる外国人観光客は増加傾向にあります。彼らの旺盛な宿泊需要を、どれだけ自社のホテルに取り込めるかが、今後の成長の鍵を握ります。
  • 施設のリニューアルや新規開発既存のホテルの魅力を高めるためのリニューアル投資や、新たなホテルの開発などが発表されれば、将来の収益向上への期待から、株価にとってポジティブな材料となります。

まとめ

今回は、フジ・メディア・ホールディングスの「もう一つの本業」とも言える、ホテル事業について解説しました。

  • フジ・メディア・ホールディングスは、子会社の「グランビスタ ホテル&リゾート」を通じて、シティホテルからリゾート施設まで、全国で多彩なホテル事業を展開しています。
  • このホテル事業は、メディア事業の業績を補完する安定的な収益源であると同時に、そのものが**価値ある「不動産資産」**でもあります。
  • 投資家としては、同社を単なる「テレビ局」としてではなく、**観光需要の恩恵を受ける「ホテル・リゾート関連企業」**としての一面も評価することが、その企業価値を正しく理解する上で非常に重要です。

企業の事業内容を多角的に知ることで、その会社の隠れた強みや成長の可能性を発見することができます。フジ・メディア・ホールディングスに投資するということは、日本の観光業の未来にも投資すること、と言えるのかもしれません。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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