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メタプラネットはいくらまで上がる?株価の上昇シナリオと目標価格の考え方

岩下隼人
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その大胆なビットコイン戦略で、投資家の熱い視線を集めるメタプラネット。「この株は、一体いくらまで上がるんだろう?」と、その青天井のポテンシャルに胸を躍らせている方も多いのではないでしょうか。

先に結論を言うと、その問いへの答えは、もう一つの、より大きな問いへの答えと直結しています。それは**「ビットコインは、いくらまで上がるのか?」**です。

この記事では、無責任な価格予測をするのではなく、株価が上昇するための「仕組み」を解説し、**「もしビットコインが将来〇〇円になったら、メタプラネットの株価は理論上いくらになるのか?」**をシミュレーションすることで、あなた自身が目標価格を考えるための「ものさし」を提供します。

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株価の上昇ポテンシャルは「ビットコイン価格」に直結する

まず、メタプラネットの株価の源泉を理解しましょう。通常の企業価値は、売上や利益、市場シェアなど、様々な要因で複雑に決まります。しかし、メタプラネットの価値は非常にシンプルで、その大部分が**「保有しているビットコインの時価総額」**によって決まります。

つまり、メタプラネットは「ビットコインがたくさん入ったお財布」であり、そのお財布の価値(株価)の上限は、中身であるビットコインの価値の上限にほぼ等しいのです。ビットコインの価値に上限がないと考えるならば、メタプラネットの株価にも理論上の上限はない、ということになります。

【思考実験】ビットコイン価格から理論株価をシミュレーション

では、この考え方に基づいて、「もしビットコインの価格が上がったら」という思考実験をしてみましょう。

Step 1:前提条件の確認

計算の基となる、2025年7月上旬時点での公表データを使います。

  • 保有ビットコイン数量: 15,555 BTC
  • 発行済株式総数: 約6億100万株
  • 負債の総額: 約46億円(2025年第1四半期決算時点)

※注意:これらの数値は、今後のビットコイン追加購入や資金調達によって変動します。あくまで、このシミュレーションのための仮の数値としてお考えください。

Step 2:強気のシナリオで理論株価を計算する

この前提条件を使い、ビットコインの将来価格を3つの強気シナリオで設定して、理論株価を計算してみます。

計算式: 理論株価 = (保有BTC × BTC価格 - 負債) ÷ 発行済株式数


【シナリオA】 ビットコイン価格が「2,000万円」に到達した場合

  • ビットコイン資産価値:15,555 BTC × 2,000万円 = 3,111億円
  • 企業価値:3,111億円 − 46億円 = 3,065億円
  • 1株あたりの理論株価: 3,065億円 ÷ 6.01億株 = 約510円

【シナリオB】 ビットコイン価格が「3,000万円」に到達した場合

  • ビットコイン資産価値:15,555 BTC × 3,000万円 = 4,666.5億円
  • 企業価値:4,666.5億円 − 46億円 = 4,620.5億円
  • 1株あたりの理論株価: 4,620.5億円 ÷ 6.01億株 = 約769円

【シナリオC】 ビットコイン価格が「5,000万円」に到達した場合

  • ビットコイン資産価値:15,555 BTC × 5,000万円 = 7,777.5億円
  • 企業価値:7,777.5億円 − 46億円 = 7,731.5億円
  • 1株あたりの理論株価: 7,731.5億円 ÷ 6.01億株 = 約1,286円

このシミュレーションを使えば、あなた自身が信じるビットコインの将来価格を設定し、その時の理論株価をいつでも計算することができます。

「理論株価」だけでは決まらない!プラスαの上昇要因

実際の株価は、上記の計算だけで決まるわけではありません。時には、計算上の理論株価をさらに上回る「プラスα」の要因(プレミアム)が働くことがあります。

  • 日本市場での「唯一無二」という価値: 日本の証券口座で手軽にビットコインへ投資できる手段として、他に強力なライバルがいないため、投資家の資金が集中しやすい状況があります。
  • 将来の追加購入への期待感: 市場が「この会社は、これからもどんどんビットコインを買い増してくれるはずだ」と強く期待している間は、その期待感が株価を押し上げることがあります。
  • 新たな収益事業への期待: メタプラネットは、保有するビットコインを貸し出すなどして収益を得る「ビットコイン所得生成事業」も計画しています。これが軌道に乗れば、単にビットコインを保有する以上の価値が企業に加わります。

【最重要】「いくらまで上がるか」は「いくらまで下がるか」と表裏一体

ここで、絶対に忘れてはならない最も重要なことがあります。それは、メタプラネットに青天井の上昇ポテンシャルをもたらす仕組みは、同時に、底なしの下落リスクをもたらす仕組みでもあるということです。

先ほどのシミュレーションは、逆のシナリオでも全く同じように働きます。もしビットコイン価格が半減すれば、理論株価も同じように暴落します。大きなリターンが期待できるということは、常に同等かそれ以上の大きなリスクを受け入れる必要があるのです。

まとめ

メタプラネットの株価が「いくらまで上がるか」という問いに、決まった答えはありません。その上限は、ビットコインの未来と、市場がその戦略にどれほどの期待を寄せ続けるかにかかっています。

このシミュレーションは、未来を当てるためのものではなく、あなたが投資判断を下すための「思考の道具」です。大切なのは、誰かの言う目標株価を信じることではありません。あなた自身がビットコインの未来をどう考え、その過程で起こるであろう激しい価格変動に耐えられるのか、自問することです。その答えの中にこそ、あなたにとっての本当の投資戦略があるはずです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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