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未経験からパイロットへ!なるためのルート・費用・厳しい現実を全解説

岩下隼人
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何百人もの乗客の命を預かり、巨大な翼で大空を翔け、世界中の都市へと安全に送り届ける――。航空機の機長席(コックピット)から世界を見渡す「パイロット」は、多くの人が一度は憧れる、究極のプロフェッショナルです。

「あのコックピットに座って、空を飛びたい」

「最高レベルの責任と誇りを胸に、社会に貢献したい」

そんな熱い想いを抱きながらも、「でも、それは選ばれし者だけの夢の世界。自分のような未経験者には、到底縁のない話だ…」と、挑戦する前から、そのあまりに高い壁に諦めてしまってはいませんか?

その認識は、ある意味で正しいと言えます。

正直に申し上げて、社会人が未経験からパイロットになるのは、極めて困難な挑戦です。そこには、厳しい年齢制限、莫大な費用、そして極めて高いレベルの身体的・知的能力が求められます。

しかし、それでも挑戦への道は、確かに存在します。この記事では、憧れだけで終わらせないために、パイロットになるための全てのリアルを、包み隠さずお伝えします。

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最初に知るべき現実:パイロットへの道は「転職」ではなく「再教育」

まず、最も重要なことを理解しておく必要があります。社会人が未経験からパイロットを目指す場合、それは一般的な「転職活動」とは全く異なります。

これまでの職務経歴やスキルが直接評価されるわけではありません。まず、パイロットになるための専門的な「訓練課程」に入ること、そしてその訓練生になるための非常に厳しい条件(年齢、身体、学力など)をクリアすることが、最初の、そして最大のハードルとなります。

未経験からパイロットになるための「3つの公認ルート」

日本で、未経験から航空会社のパイロットを目指すための道は、大きく分けて以下の3つです。

ルート1:独立行政法人 航空大学校

最も伝統的で、多くのパイロットを輩出してきた公的な養成機関です。

  • 特徴: 比較的、訓練費用が安い(それでも卒業までに数百万円程度が必要)。歴史と実績があり、卒業生の多くが国内の航空会社に就職しています。
  • 最大の壁: 25歳未満という厳しい年齢制限と、大学2年次以上を修了しているという学歴要件。入学試験そのものも超難関です。

ルート2:私立大学(操縦士養成課程)

東海大学、桜美林大学、法政大学など、いくつかの私立大学に設置されているコースで、パイロットライセンスの取得を目指します。

  • 特徴: 4年間の大学生活の中で、操縦訓練を受けることができます。
  • 最大の壁: 数千万円単位に及ぶ、極めて高額な学費。 経済的な負担が非常に大きいのが現実です。年齢制限は航空大学校より緩やかですが、それでも入学者・卒業生の多くは20代です。

ルート3:航空会社の「自社養成パイロット」

JALやANAといった大手航空会社が、学歴や学部を問わず、適性のある人材をゼロからパイロットとして育成する制度です。

  • 特徴: 訓練費用は全て会社が負担し、訓練中も給与が支払われるため、経済的な負担は一切ありません。まさに、パイロットになるための「最良の道」と言えます。
  • 最大の壁: 採用は新卒が中心であり、中途採用(社会人採用)の募集は不定期かつ、極めて稀です。 募集があったとしても、その倍率は数千倍とも言われる超最難関。多くの場合、こちらも20代後半~30歳未満といった年齢制限が設けられます。

避けては通れない「3つの壁」

上記のルートを目指す上で、誰もが直面する大きな壁があります。

  1. 年齢の壁:ほとんどのルートで、20代のうちに決断し、行動を起こすことが求められます。30代以降からの挑戦は、極めて困難と言わざるを得ません。
  2. 身体の壁:パイロットには、国土交通省が定める「航空身体検査」という、非常に厳格な基準をクリアすることが義務付けられています。視力(矯正視力も含む)、聴力、心臓機能、精神面の健康状態など、少しでも基準を満たさない点があれば、その時点で道は閉ざされてしまいます。
  3. 費用の壁:自社養成パイロットを除き、パイロットになるには莫大な費用がかかります。この費用をどう捻出するかという、極めて現実的な問題と向き合う必要があります。

パイロットの仕事の「やりがい」と「厳しい現実」

やりがい

  • 何百人もの命を預かり、安全に目的地まで送り届けるという、この上ない社会的使命と責任感
  • コックピットからでしか見ることのできない、息をのむような絶景
  • 高度な知識と技術、そして冷静な判断力を駆使して、チームで一機の航空機を操縦する醍醐味

厳しい現実(覚悟すべきこと)

  • 常に命を預かる、極度のプレッシャー: 一つの判断ミスが、大惨事に繋がりかねないという、計り知れない重圧が常に伴います。
  • 厳格な健康管理: 最高のパフォーマンスを維持するため、飲酒や日々の生活習慣に至るまで、厳しい自己管理が求められます。定期的な身体検査の結果次第で、ライセンスを失うリスクも常にあります。
  • 不規則な生活と時差との戦い: 国際線に乗務する場合、昼夜逆転の生活や、激しい時差ボケとの戦いは日常です。

転職エージェントは、パイロットへの道でどう役立つのか?

ここで正直にお伝えしなければならないことがあります。それは、パイロット訓練生の求人を、一般的な転職エージェントが扱うことは、残念ながらほぼないということです。採用ルートが、各機関の公式サイトなどに限定されているためです。

では、転職エージェントに相談する意味は全くないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。

  • 1. 客観的な「キャリアの棚卸し」と「現実的なアドバイス」あなたの年齢や経歴を基に、キャリアのプロが、「パイロットへの挑戦は、現実的に見て非常に厳しい道のりです。しかし、あなたの航空業界への想いを活かせる、〇〇(例:運航管理、グランドスタッフ、整備士など)といった、別の素晴らしいキャリアもありますよ」と、あなたの視野を広げる手伝いをしてくれます。
  • 2. 航空業界全般の「リアルな情報」の提供業界の将来性や、各社の社風、働き方など、あなたのキャリアプランニングに役立つ、Webサイトだけでは得られないリアルな情報を提供してくれます。
  • 3. 長期的なキャリアプランの「壁打ち相手」「もしパイロットの道が難しかった場合、次にどんなキャリアを目指すべきか」といった、第二、第三のプランを、あなたと一緒に親身になって考えてくれます。

まとめ:究極の夢への挑戦は、自分を深く知ることから始まる

未経験からパイロットへの道は、極めて困難で、限られた人にしか開かれていない、厳しい道のりです。

大切なのは、憧れだけで突っ走るのではなく、年齢、身体、費用といった客観的な条件と、あなた自身の人生設計を冷静に見つめ直すこと。その上で、なお挑戦したいという強い意志があるのなら、まずは各養成機関の募集要項を徹底的に調べ、準備を始めることが第一歩です。

そして、その大きな決断を下す前に、一度、あなたのキャリア全体を客観的に見つめ直すためのパートナーとして、転職エージェントに相談してみるのも、賢明な選択肢の一つと言えるでしょう。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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