未経験からの転職にエージェントは使うべき？選び方から活用術まで完全ガイド

「未経験の業界に挑戦したいけど、何から始めればいいか分からない…」

「一人での転職活動は、情報も少ないし不安だらけ…」

キャリアチェンジを目指すとき、そこはまるで地図も羅針盤もない大海原。そんな心細い航海で、あなたの進むべき道を照らし、目的地まで導いてくれる頼もしい「航海士」のような存在が「転職エージェント」です。

しかし、「未経験の自分でも、相手にしてもらえるのだろうか？」「転職サイトで自分で探すのと何が違うの？」と、利用をためらっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな未経験からの転職に不安を抱えるあなたのために、転職エージェントを賢く利用して成功を掴むための選び方から活用術まで、その全てを徹底解説します。

なぜ未経験の転職にこそ、エージェントの活用がおすすめなのか？

結論から言えば、スキルや経験に自信がない未経験者こそ、転職エージェントを最大限に活用すべきです。独力での転職活動では得られない、数多くのメリットがあります。

• 1. 自分に合った「未経験者歓迎」の非公開求人に出会える世の中の求人情報には、一般には公開されていない「非公開求人」が多数存在します。その中には、「未経験者をじっくり育てたい」と考えている企業の優良求人も含まれており、エージェントはそうした貴重な情報へのアクセスパスを持っています。
• 2. プロによる「キャリアの棚卸し」で強みが見つかる「自分にはアピールできる経験なんてない…」と思い込んでいませんか？キャリアアドバイザーとの面談を通じて、自分では気づけなかった強み（ポータブルスキル）や価値観を客観的に引き出し、自信を持って語れるように言語化してくれます。
• 3. 選考通過率が上がる「徹底した選考対策」応募する企業一社一社の特徴に合わせて、職務経歴書の書き方から面接での受け答えまで、プロの視点で徹底的に対策してくれます。特に、未経験者が必ず聞かれる「なぜこの業界・職種に？」という質問への、説得力のある回答を一緒に考えてくれるのは心強い限りです。
• 4. 面倒なやり取りを「代行」してくれる面接日程の調整や、自分からは言い出しにくい給与・待遇の交渉など、企業とのコミュニケーションをすべて代行してくれます。あなたは、企業研究や自己分析といった、本当に集中すべきことに時間を使うことができます。

【重要】失敗しない転職エージェントの選び方｜大手総合型 vs. 特化型

転職エージェントは、大きく「大手総合型」と「特化型」の2種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったエージェントを選ぶことが成功への第一歩です。

大手総合型エージェント（リクルートエージェント、dodaなど）

• 特徴: あらゆる業界・職種の求人を網羅しており、その求人数は圧倒的です。
• おすすめな人:
  • まだ挑戦したい業界や職種が明確に定まっていない人
  • 幅広い選択肢の中から、自分の可能性を探りたい人
  • 大手・有名企業への転職も視野に入れている人

特化型エージェント（IT、営業、20代向けなど）

• 特徴: 特定の業界、職種、年齢層などに特化しており、キャリアアドバイザーの専門知識が非常に豊富です。
• おすすめな人:
  • すでに目指す業界や職種が明確に決まっている人
  • 専門的なアドバイスや、業界の深い情報が欲しい人

【結論】最適な戦略は、大手総合型と特化型の両方に複数（合計2〜3社）登録することです。

複数のエージェントと面談することで、より多くの求人情報に触れられるだけでなく、様々なキャリアアドバイザーからの客観的な意見を比較検討し、最終的に最も信頼できるパートナーを見つけることができます。

未経験者におすすめの転職エージェント5選

数あるエージェントの中から、特に未経験者のサポートに定評のあるサービスを厳選してご紹介します。

1. リクルートエージェント: 業界最大手。求人数の多さはもちろん、未経験者向けの求人も豊富で、まずは登録しておきたい王道のエージェントです。
2. doda: 転職サイトとエージェントサービスが一体化。自分で求人を探しつつ、プロのサポートも受けたいという方に最適です。
3. マイナビエージェント: 20代・第二新卒といった若手層のサポートに特に強みを持ち、初めての転職でも親身なサポートが期待できます。
4. ハタラクティブ: 20代のフリーターや既卒、第二新卒など、経歴に自信がない層への支援が手厚く、「人柄」を重視したマッチングに定評があります。
5. ワークポート: IT業界やゲーム業界など、特定の分野への未経験転職支援に強みを持ち、専門性の高いサポートが受けられます。

登録から内定まで！転職エージェントを120%使いこなす5つのコツ

転職エージェントは、ただ受け身で利用するだけではその価値を半減させてしまいます。「使いこなす」という能動的な姿勢で、最高のパートナーシップを築きましょう。

• コツ1：初回面談で嘘はつかない、でも「意欲」は最大限に伝える経歴やスキルについて、嘘や見栄を張るのは禁物です。正直に伝えた上で、「だからこそ、本気で新しいキャリアに挑戦したい」という熱意を自分の言葉でしっかり伝えましょう。
• コツ2：担当者とこまめに連絡を取る面談後の進捗報告や相談など、こまめに連絡を入れることで、あなたの本気度が担当者に伝わります。「この人は熱心だから、良い求人が出たら真っ先に紹介しよう」と思ってもらえる関係を目指しましょう。
• コツ3：推薦文は任せきりにしないエージェントは、企業に応募書類を送る際に「推薦文」を添えてくれます。可能であれば、どのような内容で推薦してくれるのかを事前に確認させてもらい、アピールポイントのズレがないかを確認しましょう。
• コツ4：希望と違う求人は、理由を添えてハッキリ断る紹介された求人が自分の希望と合わない場合、遠慮なく断りましょう。その際、「給与面で希望と合わない」「この業務内容にはあまり興味が持てない」など、具体的な理由を伝えることで、担当者があなたの志向をより深く理解し、次からの紹介の精度が上がります。
• コツ5：一人の担当者の意見を鵜呑みにしないキャリアアドバイザーも人間です。相性もありますし、意見が偏ることもあります。複数のエージェントから情報を得ることで、より客観的で納得感のある意思決定ができます。

「紹介できる求人がない」エージェントに断られた時の対処法

時には、スキルや希望条件が市場と合わず、「現時点でご紹介できる求人はありません」と断られてしまうケースもあります。しかし、そこで諦める必要はありません。

• 原因を冷静に分析する: なぜ紹介されないのか、理由を率直に聞いてみましょう。希望条件が高すぎるのか、アピールできる経験が不足しているのか、原因がわかれば対策が打てます。
• 他のエージェントに相談してみる: エージェントによって保有する求人や得意な領域は異なります。A社でダメでも、B社では良い求人が見つかることはよくあります。
• アピール材料を増やす努力をする: もしスキル不足が原因なら、資格の勉強を始めたり、ポートフォリオを作成したりと、具体的な行動を起こすことで、次に相談する際の武器になります。

まとめ：転職エージェントは、未経験者のキャリアを切り拓く最高のパートナー

未経験からの転職は、情報も少なく、精神的にも不安になりがちな孤独な戦いです。そんな時、あなたの可能性を信じ、専門知識と経験で伴走してくれる転職エージェントは、何よりも心強い存在となります。

良いパートナーを見つけ、二人三脚で活動を進めること。それが、あなたの新しいキャリアへの扉を開く、最も確実で、最も賢い方法なのです。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。