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【転職体験談】私が、民間企業を辞めて大学職員になった理由|仕事のリアルと成功の秘訣

岩下隼人
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「このままで、いいのだろうか…」

「もっと、人の役に立っていると実感できる仕事がしたい」

民間企業で働きながら、ふと、そんな想いがよぎることはありませんか?

今回は、32歳で多忙なIT企業から、とある私立大学の職員へとキャリアチェンジしたAさんの転職体験談を通じて、大学職員というキャリアのリアルな姿と、その扉を開くための秘訣に迫ります。

この記事は、安定や社会貢献という、魅力的なイメージの裏側にある、大学職員の「本当の姿」を知りたい、あなたのための物語です。

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なぜ、大学職員へ?— Aさんが転職を決意した、たった一つの“きっかけ”

「前職は、都内のIT企業でプロジェクトマネージャーをしていました。仕事は面白く、給与にも不満はありませんでしたが、深夜までの残業は当たり前。常に納期と成果に追われ、心身ともにすり減っていくのを、日々感じていました」

Aさんのキャリアの転機は、意外な形で訪れます。

「ある週末、母校の大学の周年記念イベントに、ふと立ち寄ってみたんです。楽しそうに、そして誇らしげに、学生や卒業生と談笑する職員の方々の姿を見て、衝撃を受けました。そして、生き生きとした表情で未来を語る、学生たちの姿。その時、はっきりと気づいたんです。『自分は、利益のためだけでなく、こうした若い世代の成長を、直接支える仕事がしたいんだ』と」

多くの人が大学職員に惹かれる、「社会貢献」や「ワークライフバランス」といった価値観。Aさんにとって、それは、母校のキャンパスで再発見した、自身のキャリアの「原点」でした。

民間企業とは、全く違う。Aさんが直面した「転職活動の壁」

決意を固めたAさんでしたが、その転職活動は、想像以上に、民間企業のそれとは異なっていたと言います。

  • 壁①:求人の探し方が分からない「まず、大手転職サイトで『大学職員』と検索しても、求人がほとんど出てこないことに愕然としました。どうすればいいか分からず、途方に暮れましたね」【Aさんの解決策】Aさんは、まず、首都圏にある大学の公式サイトを、一つ一つ「採用情報」のページから確認する、という地道な活動を始めました。同時に、**「Education Career」**のような、教育業界に特化した転職エージェントに登録。これが、転機になったと言います。「エージェントは、一般には公開されていない非公開求人を持っていましたし、何より、大学職員という仕事のリアルについて、客観的なアドバイスをくれたのが心強かったです」
  • 壁②:筆記試験という“まさか”の関門書類選考を通過した、いくつかの大学から次に案内されたのは、SPIや、大学独自の一般教養試験といった「筆記試験」でした。【Aさんの解決策】「正直、油断していました。SPIの対策本を慌てて購入し、通勤電車の中や、昼休みといったスキマ時間を使って、毎日少しずつ勉強しました。一夜漬けでは、絶対に乗り越えられない壁だと感じましたね」
  • 壁③:面接で問われる「なぜ大学職員か」という本質的な問い面接で繰り返し問われたのが、「なぜ、やりがいもあったであろうIT業界を辞めて、大学職員に?」という質問でした。【Aさんの解決策】「ここでも、転職エージェントのキャリアアドバイザーと、何度も模擬面接を繰り返したのが役立ちました。『安定したいから』ではなく、『私が前職で培った、プロジェクト管理能力や、多様な関係者をまとめる調整能力は、大学という組織の、〇〇という業務で、このように貢献できます』という、具体的な貢献のビジョンを、自分の言葉で語れるようになるまで、徹底的に準備しました」

入職して分かった、大学職員の仕事の「リアル」【体験談】

数ヶ月にわたる転職活動の末、Aさんは、都内のある私立大学から、見事、内定を勝ち取りました。入職して1年、実際に働いてみて感じた「良かったこと」と「想像と違ったこと」を、語ってくれました。

良かったこと(やりがい)

  • 学生の成長を、日々、間近に感じられる:「キャリアセンターに配属されたのですが、相談に乗っていた学生が、希望の企業に内定したと、目に涙を浮かべて報告に来てくれたんです。『Aさんのおかげです』と言われた時の、あの感動は、前職では決して味わえなかった、何物にも代えがたいものでした」
  • ワークライフバランスの劇的な改善:「繁忙期はもちろんありますが、基本的には18時には退勤でき、週末は完全にオフです。家族と夕食を共にしたり、趣味の時間を楽しんだり、人間らしい生活を取り戻せました(笑)。夏季や冬季に、まとまった休暇が取れるのも、本当にありがたいです」

想像と違ったこと(ギャップ・大変さ)

  • 意思決定のスピード感:「民間企業なら、部長決裁で1日で決まるようなことが、大学では、多くの会議や稟議を経て、1ヶ月以上かかることもあります。このスピード感の違いには、今でも、時々もどかしさを感じますね」
  • 独特の組織文化:「大学には、我々事務職員と、学問のプロである教員の先生方という、異なる文化を持つプロフェッショナルが共存しています。お互いを尊重し、連携していくための、独特のコミュニケーションの作法があると感じます」
  • 「成長」への向き合い方:「成果が数字で見えにくく、厳しい競争環境もないため、受け身でいると、自分の市場価値が高まっているのか、時々不安になることもあります。だからこそ、資格の勉強をしたり、主体的に業務改善の提案をしたりと、自ら成長の機会を創り出す意識が、非常に重要だと感じています」

体験者が語る。大学職員への転職を「後悔しない」ために

最後に、Aさんから、これから大学職員を目指す方への、アドバイスをいただきました。

「大学職員は、多くの人にとって、安定とやりがいを両立できる、本当に素晴らしい仕事だと思います。でも、『安定』や『楽そう』というイメージだけで転職すると、きっと後悔します。

「大切なのは、民間企業とは全く異なる文化や、評価の仕組みがあることを、事前に深く理解しておくこと。そして、利益追求ではない、教育や研究という、公共性の高い事業に、心から貢献したいという、強い意志を持てるかどうかです」

「その上で、なお『この世界で挑戦したい』と強く願うあなたにとって、大学職員は、あなたの人生を、間違いなく豊かにしてくれるキャリアとなるはずです」

まとめ

Aさんの体験談は、大学職員への転職が、単なる職場選びではなく、自身の「働き方」や「生き方」そのものを見つめ直す、大きな転機であることを、私たちに教えてくれます。

この記事が、あなたの納得のいく、後悔のないキャリア選択の、一助となれば幸いです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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