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英語力不問で海外転職は可能?求人の実態と後悔しないためのキャリア戦略

岩下隼人
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「いつか海外で働いてみたい。でも、語学力に全く自信がない…」

グローバルなキャリアに憧れを抱きつつも、英語力という大きな壁を前に、一歩を踏み出せずにいる方は少なくないでしょう。そんな中、「英語力不問」をうたう海外求人の存在は、まるで夢への近道のように魅力的に映るかもしれません。

結論から言えば、英語力不問で海外転職を実現することは、十分に可能です。

しかし、その甘い響きの裏にある現実を理解し、長期的な視点でキャリアを考えなければ、「こんなはずではなかった」と後悔してしまうリスクも伴います。

この記事では、「英語力不問」の海外求人のリアルな実態から、そのチャンスを未来のキャリアに繋げるための具体的な戦略まで、詳しく解説していきます。

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なぜ存在する?「英語力不問」で海外就職が可能なカラクリ

そもそも、なぜ海外で英語を使わずに仕事が成り立つのでしょうか。その背景には、主に2つの大きな理由があります。

理由1:世界中の「日本語サポート」需要

これが、英語力不問の求人が存在する最大の理由です。世界中のグローバル企業が、コスト削減や効率化のため、自社のカスタマーサポート部門などを、物価や人件費が比較的安い国(特に東南アジア)に集約しています。これを**BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)**と呼びます。

そして、世界中にいる日本人顧客に対応するため、それらの拠点には日本語でサポートを行う専門チームが置かれています。あなたにお願いしたい仕事は、まさにこの「日本語での顧客対応」。そのため、業務上のコミュニケーションは日本語で完結し、英語力が問われないのです。

理由2:日系企業向けのビジネス

海外に多数進出している日系企業も、日本語人材を求める大きな受け皿です。現地の日本人駐在員や日系企業を顧客として、日本語で営業活動や事務サポート、コンサルティングなどを行う仕事です。この場合も、顧客とのやり取りが日本語で完結するため、英語力が必須ではない求人が存在します。

「英語力不問」求人が多い国と、その特徴

では、具体的にどの国でそうした仕事を見つけやすいのでしょうか。

  • マレーシア: 多言語対応のBPOセンターが最も集積している国です。クアラルンプールを中心に、様々な業界の日本語カスタマーサポートの求人が最も豊富に見つかります。
  • タイ: 日系の製造業が古くから多数進出しており、工場の生産管理や品質管理、あるいは日系企業向けの営業といった職種で求人が見られます。比較的、生活コストを抑えられるのも魅力です。
  • ベトナム: 近年、ITのオフショア開発拠点として急成長しています。日本の開発チームと現地のエンジニアの橋渡し役となる「ブリッジSE」など、IT関連で日本語を活かせる仕事が増えています。
  • 台湾: 親日的で日本語学習者も多く、日系企業からの信頼も厚いエリアです。ITサポートや営業、サービス業などで求人が見つかります。

具体的な仕事内容は?主な職種トップ3

求人が多い代表的な職種は、主に以下の3つに集約されます。

1. カスタマーサポート/コールセンター

最も代表的な職種です。航空会社、旅行サイト、ECサイト、ソフトウェア会社など、様々な企業の日本の顧客から寄せられる問い合わせに、電話やチャット、メールで日本語で対応します。求められるのは、語学力よりも丁寧な顧客対応スキルやPCの基本操作能力です。

2. ITヘルプデスク/社内SE

日本企業の海外拠点に勤務する日本人社員や、日本の本社からのPCや社内システムに関する問い合わせに、日本語で対応します。「PCが動かない」「システムにログインできない」といったトラブルシューティングが主な業務です。

3. 日系企業向け営業・コーディネーター

現地の法人向けにサービスや製品を販売する仕事です。顧客が日系企業であれば、商談から契約、アフターサポートまで、すべて日本語で完結するケースが多くあります。

知っておくべき現実:メリットと長期的なリスク

英語力不問での海外転職は、良い面ばかりではありません。冷静な判断を下すために、光と影の両面を理解しておきましょう。

メリット

  • 海外就職へのハードルが低い: 語学力という最大の壁をクリアできるため、「海外で働く」という夢への第一歩をすぐに踏み出せます。
  • 「海外で働く」という経験値: 何物にも代えがたい「海外での就労経験」を、まずは手に入れることができます。
  • 日本人コミュニティの存在: 同じ境遇の同僚や友人ができやすく、慣れない海外生活のスタートにおいて心強い存在となります。

デメリット(長期的なリスク)

  • キャリアの行き止まり: 「日本語での顧客対応」というスキルだけでは、数年後に別の国や別の職種へ転職しようとしても、選択肢が非常に限られてしまいます。キャリアの停滞に陥るリスクがあります。
  • 給与の伸び悩み: 高度な専門スキルが求められない分、給与水準が比較的低く、昇給の幅も限定的になる傾向があります。
  • 現地社会からの孤立: 英語でのコミュニケーションを避けていると、職場の同僚や地域の人々との交流が日本人コミュニティの中に閉じてしまいがちです。せっかく海外にいるのに、その国の文化や人々と深く触れ合えない、という状況に陥る可能性があります。
  • 「英語不問」は「英語不要」ではない: 業務上は日本語でOKでも、社内全体の連絡事項、人事評価、アパートの契約、銀行手続きなど、日常生活では結局英語が必要になる場面は数多く存在します。

「最初のステップ」で終わらせないためのキャリア戦略

では、どうすれば「英語力不問」の転職を、後悔のない成功体験に変えることができるのでしょうか。

戦略1:「働きながら英語を学ぶ」を絶対条件にする

最も重要な心構えです。「英語力不問」のポジションを、**「給料をもらいながら、最高の環境で英語を学べるチャンス」**と捉え直しましょう。入社後すぐに、現地の語学学校やオンライン英会話での学習をスタートさせるのです。職場の外国人同僚とランチに行くなど、意識的に英語を使う機会を作ることも大切です。

戦略2:社内でステップアップの道を探る

まずは日本語対応チームで実績を出し、上司や同僚からの信頼を勝ち取りましょう。その上で、英語力が向上してきたら、英語を使う別の部署(チームリーダー、品質管理、新人トレーナーなど)への異動を積極的に希望します。そうすることで、社内でキャリアを築いていくことが可能です。

戦略3:専門スキルを身につける・磨く

英語力と並行して、マネジメントスキル、ITスキル、マーケティング知識など、どこへ行っても通用するポータブルな専門スキルを意識的に身につけましょう。「日本語+英語+専門スキル」という掛け算が、あなたの将来の選択肢を無限に広げます。

まとめ

「英語力不問」での海外転職は、決して夢物語ではありません。それは、あなたの人生を大きく変える、現実的で魅力的な選択肢です。

しかし、それはゴールではなく、あくまでグローバルなキャリアを歩むための**「最初の扉」**に過ぎません。その扉を開けることに躊躇する必要はありませんが、扉の先で立ち止まらず、すぐに次のステップ(英語学習や専門スキルの習得)へ進む覚悟を持つこと。

それこそが、「英語力不問」のチャンスを最大限に活かし、後悔しないための最も重要なキャリア戦略なのです。

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岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
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