看護師が英語を活かして転職！国内・海外のキャリアパスと成功への道

「患者さんのために」と日々、医療の最前線で奮闘する看護師のあなた。その尊い経験と専門知識に、もし「英語力」という翼が加わったら、あなたのキャリアはどこまで飛躍できるのでしょうか。

「身につけた英語力で、もっと活躍の場を広げたい」

「臨床経験を活かして、新しい分野に挑戦してみたい」

「いつかは海外で、看護師として働いてみたい」

この記事は、そんなグローバルな視点を持つあなたのために、看護師という専門性を最大限に活かしながら、英語力でキャリアを切り拓くための、具体的な選択肢と成功への道筋を分かりやすく解説するガイドブックです。

なぜ「看護師×英語力」は、キャリアの可能性を大きく広げるのか？

看護師という国家資格と、英語という世界共通語。この二つを掛け合わせることで、あなたの市場価値は飛躍的に高まり、キャリアの選択肢は驚くほど広がります。

• ① 活躍の場が国内から世界へ広がる 日本国内の国際的な医療機関はもちろん、海外の病院やクリニックも、あなたの活躍の舞台となります。
• ② 臨床以外の多様なキャリアが選択肢に 患者さんと直接向き合う臨床の現場だけでなく、製薬会社や医療機器メーカー、教育機関など、あなたの医療知識と語学力が求められるフィールドは、実に様々です。
• ③ 高い専門性で、好待遇・高年収が期待できる 「医療知識」と「語学力」を併せ持つ人材は非常に希少です。そのため、一般的な看護師のキャリアパスに比べ、より良い待遇や高い年収を得られる可能性が高まります。
• ④ 社会貢献の形が多様化する 一人の患者さんを救うことから、新しい医薬品や医療機器を世界に広めること、あるいは日本の医療を海外に伝えることまで、あなたの社会への貢献の形は、より多角的で、スケールの大きなものになります。

【キャリアマップ】英語を活かせる看護師の転職先

では、具体的にどのようなキャリアパスが考えられるのでしょうか。大きく分けて3つのフィールドをご紹介します。

① 国内で、臨床経験と英語を活かす

まずは、日本国内で、看護師としての経験と英語力を直接活かせる職場です。

• 外来・国際クリニック 都市部を中心に、外国人居住者や旅行者を対象としたクリニックが増えています。問診から診察の介助、説明まで、あらゆる場面で医療英語でのコミュニケーションが求められます。
• 大学病院・国際病棟 海外からの患者様を積極的に受け入れている、大学病院や大規模病院の国際病棟。外国人患者への看護はもちろん、海外の医療機関との連携や、外国人研修生の受け入れなど、国際的な業務に携わることができます。
• 産業看護師（グローバル企業） 外資系企業や、海外に多くの拠点を持つ日系グローバル企業で、社員の健康管理を担う仕事です。外国人社員の健康相談や、海外出張・赴任前の健康指導などで、英語力は必須となります。
• 米軍基地内の看護師 日本国内にある米軍基地内の病院やクリニックで働く道です。応募には特定の条件やルートが必要ですが、アメリカの医療環境で、英語を使って看護師として働くことができます。

② 海外で、看護師として働く

多くの看護師が一度は憧れる、海外でのキャリアです。

• アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスなど これらの国々で看護師として働くためには、日本の看護師免許だけでなく、その国の看護師免許を取得する必要があります。例えば、アメリカであれば「NCLEX-RN」という統一試験に合格しなければなりません。また、就労ビザの取得には、IELTSやTOEFLといった語学試験で、非常に高いスコアが求められます。簡単な道ではありませんが、実現した先には、日本では得られない大きな経験と達成感が待っています。

③ 臨床を離れ、メディカル分野の専門家として活躍する

看護師としての知識を活かしながら、臨床とは違う形で医療に貢献するキャリアです。

• 治験コーディネーター（CRC）/ 臨床開発モニター（CRA） 製薬会社やCRO（開発業務受託機関）で、新しい医薬品の開発（治験）に携わる仕事です。特に、世界中で同時に行われる「国際共同治験」においては、海外とのやり取りや英文の資料読解が日常的に発生するため、英語力を持つ看護師は非常に重宝されます。
• フィールドナース / クリニカルスペシャリスト 医療機器メーカーで、自社の製品（ペースメーカー、人工呼吸器など）を導入した病院の医療従事者に対し、使用方法のトレーニングや、専門的なサポートを行います。海外製品を扱う場合、英語力は必須のスキルとなります。
• メディカル翻訳・通訳 医学論文や、新薬の申請資料、医療機器のマニュアルなどを翻訳したり、国際的な医療学会で通訳をしたりする、高度な専門職です。

英語を活かす転職、成功のために今から準備すべきこと

自分の英語レベルを客観的に把握する

まずは、TOEICやTOEFL、IELTSといった試験で、現在の自分の英語力を客観的なスコアとして把握しましょう。その上で、医療現場で使われる専門用語や、患者さんとのコミュニケーションに必要な、実践的な医療英会話の学習を進めることが重要です。

キャリアパスに合わせた資格・経験を積む

海外で看護師として働きたいのであれば、目標とする国の看護師資格試験（NCLEXなど）の勉強を始める必要があります。国内のCRCやCRAを目指すのであれば、がんや循環器といった、治験が多い領域での臨床経験が有利に働くことがあります。

専門のエージェントに相談する

一般的な転職エージェントだけでなく、医療・看護業界に特化した転職エージェントに相談することをお勧めします。彼らは、業界の動向や、それぞれのポジションで求められる具体的なスキルセットを熟知しており、あなたに最適なキャリアパスを一緒に考えてくれる、心強いパートナーとなります。

看護師としての経験は、世界へ通じるパスポート

あなたが持つ、人の命と健康に寄り添う看護師としての専門知識と経験。それは、日本国内だけでなく、世界中のどこへ行っても通用する、かけがえのない「パスポート」です。

そこに「英語力」という翼を加えれば、あなたのキャリアの可能性は、空高く、そして無限に広がっていきます。この記事が、あなたの新しい挑戦への第一歩となることを、心から願っています。

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岩下隼人

ロイヤル合同会社　代表

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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。