東京・大田区で事務職へ転職！空港とものづくりの街、多様な求人動向と転職の秘訣
岩下隼人
ロイヤル合同会社
正社員で貿易事務へ！仕事内容から転職成功のポイントまで徹底解説
岩下隼人
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グローバル化が加速する現代において、国境を越えたモノの流れをスムーズにし、企業の国際ビジネスを最前線で支える「貿易事務」。専門知識や語学力を活かせるやりがいのある仕事として、正社員での安定したキャリアを求める多くの方にとって魅力的な選択肢となっています。「貿易事務の正社員ってどんな仕事？」「未経験でも挑戦できる？」「どんなスキルや資格が必要で、どうすれば転職できるの？」この記事では、そんな疑問をお持ちの方のために、正社員として貿易事務への転職を目指す上で知っておきたい仕事内容から、求められるスキル、転職活動の具体的なステップ、そして成功への秘訣までを詳しく解説していきます。
Contents
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貿易事務（正社員）とは？グローバルビジネスを支える専門職の魅力
まず、貿易事務がどのような仕事で、国際ビジネスにおいてどのような役割を担い、そして正社員として働くことにどのような魅力があるのかを理解することが大切です。
貿易事務の主な仕事内容（輸出・輸入業務の具体例）
貿易事務は、企業が行う外国との商品の売買（輸出入）に関する一連の事務手続きを専門的に担当します。その業務は多岐にわたり、高い正確性と専門知識、そして関係各所との円滑なコミュニケーションが求められます。
- 輸出入手配:
- 船積書類作成・確認: インボイス（仕入書/商業送り状）、パッキングリスト（梱包明細書）、船荷証券（B/L）または航空運送状（AWB）のインストラクション作成・内容確認、原産地証明書の手配など、輸出入に不可欠な多数の書類を扱います。
- 輸送手配サポート: 船会社や航空会社、フォワーダー（国際輸送業者）へのブッキング（輸送スペースの予約）依頼や、輸送スケジュールの調整などを営業担当者や物流部門と連携して行います。
- 通関手配サポート: 通関業者（通関士）への輸出入通関を依頼し、必要な書類を準備・提出するサポート業務。
- 海外とのコレポン（コミュニケーション）:
- 海外の取引先（バイヤー、サプライヤー）や、現地の運送業者、銀行などと、主に英文メールや電話（場合によってはFAXも）で、注文内容の確認、納期調整、船積情報の連絡、トラブル対応など、日常的にコミュニケーションを取ります。
- L/C（Letter of Credit：信用状）関連業務:
- 国際取引における主要な決済方法の一つであるL/Cの開設依頼、条件確認、書類作成、銀行への提示といった専門的な業務に携わることがあります。
- 納期管理、在庫管理補助:
- 商品の船積みスケジュールや到着予定日を管理し、遅延が発生した場合には関係各所に連絡・調整を行います。また、輸出入に伴う在庫データの入力・管理を補助することもあります。
- 国内関係部署との連携:
- 社内の営業部門、生産部門、経理部門、物流部門などと密に連携を取り、情報共有を行いながら、貿易業務全体がスムーズに進むように調整します。
これらの業務を、正社員として責任を持って遂行し、企業の国際ビジネスを支えます。
正社員として貿易事務で働く魅力・やりがい
- 国際的なビジネスに深く関与できる: 日々の業務を通じて、世界各国の企業や人々と関わり、グローバルな経済活動のダイナミズムを肌で感じることができます。
- 専門知識（貿易実務、法律、語学）が身につき、キャリアアップに繋がる: 貿易に関する専門用語、インコタームズやL/Cといった国際取引ルール、関連法規（関税法、外為法など）、そしてビジネス英語といった専門知識・スキルが深まり、貿易のスペシャリストとしてのキャリアを築いていけます。
- 社会のグローバル化を支える貢献感: 自分たちの仕事が、国境を越えたモノの流れを円滑にし、企業の海外展開や国際協力に貢献しているという大きなやりがいを感じられます。
- 安定した雇用形態での活躍: 正社員として働くことで、雇用の安定性が高まり、福利厚生も充実している場合が多く、腰を据えて長期的なキャリア形成を目指せます。
勤務先の種類
貿易事務の正社員が活躍する場は多岐にわたります。
- メーカー: 自社製品の輸出や、製品製造に必要な原材料・部品の輸入に関する貿易手続き全般を担当します。
- 商社: 多種多様な商品の輸出入を仲介し、その取引に関わる複雑な貿易手続きを一手に担います。
- フォワーダー（国際輸送業者）: 荷主（メーカーや商社など）の依頼を受け、最適な国際輸送ルートの提案から、船会社・航空会社の手配、通関手続きの代行、関連書類の作成まで、国際物流に関する包括的なサービスを提供します。
- 船会社・航空会社: 自社が運航する船や飛行機の貨物スペースの予約受付、運送契約に関する書類作成、輸出入貨物の搭載・荷揚げに関する事務手続きなどを行います。
- その他: 通関業者、倉庫会社、国際的なECサイト運営会社などでも、貿易事務のスキルが求められることがあります。
貿易事務（正社員）に求められるスキルと経験
貿易事務の正社員として活躍するためには、どのようなスキルや経験が求められるのでしょうか。
必須に近いスキル
- 語学力（特に英語）:
- ビジネスレベルの読み書き: 海外の取引先とのメールでのコレポン（連絡・交渉）、英文契約書や船積書類の読解・作成補助は日常的に発生します。
- 日常会話～ビジネス会話レベルの会話力: 電話での問い合わせ対応や、外国人スタッフとのコミュニケーションが必要となる企業もあります。
- TOEIC® L&R TESTのスコア: 多くの企業が英語力の目安としており、一般的には600点以上、企業やポジションによっては700点～800点以上が求められることもあります。
- PCスキル: Wordでのビジネス文書作成（英文レター含む）、Excelでのデータ入力・集計・表計算（関数やグラフ作成など）、PowerPointでの簡単な資料作成、Outlookなどのメールソフトの操作は必須です。企業によっては、専用の貿易管理システムやERPシステムへの高い適応力も求められます。
- コミュニケーション能力・調整力: 社内外の多様な関係者（営業、生産、物流、経理、銀行、船会社、通関業者、海外取引先など）と円滑に連携を取り、情報を正確に伝え、時には利害関係を調整する高度な能力が不可欠です。
- 高い正確性・注意力: 貿易書類の記載内容、金額、数量、納期、契約条件など、わずかなミスが大きなトラブルや金銭的な損失、信用の失墜に繋がりかねないため、細心の注意を払い、正確に業務を遂行する能力が極めて重要です。
- 責任感・コンプライアンス意識: 国際取引に関する法律（関税法、外国為替及び外国貿易法など）や国際的な貿易ルール、そして企業のコンプライアンス規定を遵守し、高い倫理観と責任感を持って業務に取り組む姿勢が強く求められます。
あると有利な経験・知識
- 貿易実務経験: 輸出業務、輸入業務、船積書類の作成・チェック、海外とのコレポン、L/Cの取り扱いなど、具体的な実務経験は即戦力として高く評価されます。
- 業界知識: 応募する企業が属する業界（例：自動車、電機、化学、食品など）に関する知識や、取り扱い商材に関する知識があると、業務への理解が深まり、より質の高い仕事に繋がります。
- 国際物流に関する知識: 輸送手段（船、飛行機、トラックなど）の特性、輸送ルート、インコタームズ（貿易取引条件）などに関する知識。
- 経理・会計の基礎知識: 貿易取引に伴う代金決済や費用処理、為替差損益などに関わるため、簿記の基礎知識があると役立ちます。
未経験から正社員を目指す場合のポイント
未経験から貿易事務の正社員を目指す場合は、ポテンシャルや学習意欲が重視されます。
- 高い語学力（特に英語）をアピール: TOEICの高スコアや留学経験、英語を使った業務経験（アルバイトでも可）は大きな強みです。
- 基本的な事務経験やPCスキルをアピール: 一般事務や営業事務などで培ったPCスキルや書類作成能力、データ入力の正確性などは、貿易事務でも活かせます。
- 学習意欲と貿易分野への関心の高さを示す: 貿易実務検定®の取得に向けて勉強していることや、国際情勢に関心があることなどを具体的に伝えましょう。
- コミュニケーション能力や正確性といったポータブルスキルを強調: これまでの経験で培ってきた、どの職種でも通用するスキルをアピールします。
貿易事務（正社員）への転職で有利になる資格
必須ではありませんが、以下のような資格を持っていると、専門知識やスキルを客観的に証明できたり、学習意欲を示せたりするため、貿易事務の正社員への転職において有利に働くことがあります。
- 貿易実務検定®（C級、B級、A級）: 貿易実務に関する知識と能力を測る代表的な検定です。C級は基礎知識、B級は実務レベル、A級はより高度な専門知識と判断力が求められます。未経験者はC級から、経験者はB級以上の取得を目指すと良いでしょう。
- TOEIC® Listening & Reading Test: 英語力を客観的に示すための指標として、多くの企業で重視されます。ハイスコア（一般的に700点以上、企業によってはそれ以上）は大きな武器となります。
- 通関士: 貿易に関する唯一の国家資格で、輸出入通関手続きの専門家であることを証明します。難易度は高いですが、取得すれば貿易業界でのキャリアにおいて非常に有利です。
- IATAディプロマ（国際航空貨物取扱士）: 航空貨物輸送に関する専門知識を証明する国際資格です。航空貨物を多く扱う企業（フォワーダー、航空会社など）で役立ちます。
- 日商簿記検定: 貿易取引に伴う代金決済や経理処理に関わるため、簿記2級程度の知識があると評価されることがあります。
- MOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）: WordやExcelなどのPCスキルを客観的に証明できます。
資格はあくまで知識やスキルを補完するものであり、それ以上に実務経験やコミュニケーション能力、そして何よりも貿易事務の仕事に対する熱意が重視されることを理解しておきましょう。
正社員として貿易事務への転職を成功させるためのステップ
貿易事務の正社員への転職を成功させるためには、計画的な準備と戦略的な活動が重要です。
ステップ1：自己分析とキャリアプランの明確化
まず、自分自身と向き合い、なぜ貿易事務として働きたいのか、どのような分野（輸出入、特定の商材、特定の地域との取引など）に興味があるのか、そして正社員としてどのようなキャリアを築いていきたいのか（専門性を深めたい、将来的に管理職を目指したいなど）を明確にしましょう。これまでの経験の中で、貿易事務の仕事に活かせるスキル（特に語学力、PCスキル、コミュニケーション能力、正確性など）や強みは何かを具体的に洗い出すことも大切です。
ステップ2：求人情報の探し方と企業研究
- 求人情報の探し方:
- 転職サイト: 「貿易事務 正社員」「国際事務」「輸出入業務」といったキーワードや、希望する勤務地、年収、語学力のレベルなどで検索します。語学力を活かせる求人特集などもチェックしましょう。
- 転職エージェント: 貿易・国際物流業界に強い転職エージェントや、外資系企業に強いエージェントに相談すると、非公開求人を紹介してもらえたり、専門的なアドバイスを受けられたりするメリットがあります。
- 企業の採用ホームページ: 興味のあるメーカーや商社、フォワーダーなどの採用ページを直接チェックするのも有効です。
- ハローワーク: 地元企業の求人情報が見つかることがあります。
- 企業研究: 応募する企業の事業内容、海外拠点、主要取引国、取り扱い商材、企業文化、福利厚生などを詳しく調べましょう。企業の国際戦略や、貿易部門の役割なども理解しておくと、志望動機や面接でのアピールに繋がります。
ステップ3：魅力的な応募書類の作成
応募書類は、あなたと企業との最初の接点です。貿易事務としての適性と熱意を伝えましょう。
- 履歴書: 誤字脱字がないか、丁寧な字で記入されているかなど、基本的な点に注意しましょう。語学力（TOEICスコアなど）や取得している資格は必ず明記します。
- 職務経歴書: これまでの職務経歴を具体的に記述し、貿易事務で活かせるスキルや経験を強調します。
- 経験者の場合: 担当した輸出入業務の内容、扱った書類の種類、使用した貿易関連システム、海外とのコレポン経験（使用言語、相手国など）、具体的な実績（例：〇〇業務の効率化により、リードタイムを△日短縮、クレーム件数を◇%削減など）を盛り込みましょう。
- 未経験者の場合: これまでの職務経験の中から、PCスキル、コミュニケーション能力、正確性、語学力、問題解決能力といったポータブルスキルを見つけ出し、それらが貿易事務の仕事でどのように活かせるのかを具体的に記述します。資格取得のための学習状況などもアピールポイントになります。
- 志望動機: ここが最も重要です。「なぜ貿易事務という仕事に魅力を感じるのか」「なぜ数ある企業の中からその企業を選んだのか」「正社員として入社後、これまでの経験やスキルを活かしてどのように貢献したいのか」を、自己分析と企業研究で得た情報を基に、自身の言葉で、論理的かつ熱意を持って具体的に記述します。
ステップ4：面接対策のポイント
書類選考を通過したら、次は面接です。自信を持って臨めるように準備しましょう。
- 志望動機、自己PR、転職理由、これまでの経験などをしっかり準備: 応募書類に書いた内容を基本に、さらに深掘りされた質問にも自分の言葉で具体的に答えられるように準備します。特に「なぜ貿易事務なのか」「なぜこの会社なのか」という点は、繰り返し問われる可能性があります。
- 貿易に関する基礎知識や国際情勢への関心について聞かれることも: インコタームズやL/Cといった基本的な貿易用語の意味や、最近の国際的な経済ニュースなどについて、自分なりの考えを述べられるようにしておくと良いでしょう。
- 英語での自己紹介や質疑応答の準備（企業による）: 外資系企業や、海外取引が頻繁な企業の面接では、一部または全部が英語で行われることがあります。事前に英語での自己紹介や、想定される質問への回答を練習しておきましょう。
- 正社員としての責任感や長期的な貢献意欲をアピール: 安定して長く働き、企業の成長に貢献していきたいという意思を明確に伝えましょう。
- 清潔感のある身だしなみ、誠実で前向きな態度: 国際的な業務に携わる者として、また企業の顔として信頼されるような、清潔感のある服装や髪型、そして誠実で明るくハキハキとした態度を心がけましょう。
- 逆質問の準備: 面接の最後には「何か質問はありますか？」と聞かれることが多いです。企業の国際戦略や今後の事業展開、入社後の研修制度やキャリアパス、貿易部門の雰囲気やチーム体制などについて質問を用意しておくことで、入社意欲の高さを示すことができます。
未経験から正社員の貿易事務を目指す場合の注意点
未経験から正社員の貿易事務を目指す場合は、経験者と比較してハードルが高くなることを認識し、より入念な準備が必要です。
- 学習意欲とポテンシャルのアピールが特に重要: 貿易実務検定®の勉強や英会話学習など、自主的に知識やスキルを習得しようと努力している姿勢を具体的に示しましょう。
- 語学力やPCスキルなど、アピールできる強みを明確にする: 未経験であっても、高い語学力やPCスキルは大きな武器になります。
- 資格取得は有効な手段の一つ: 貿易実務検定®やTOEIC® L&R TESTで高スコアを取得することは、知識と意欲を客観的に示す上で非常に有効です。
- アシスタント業務や契約社員・派遣社員から経験を積み、正社員登用を目指す道も検討する: 最初から正社員にこだわらず、まずは実務経験を積むことを優先し、その中でスキルアップを図り、将来的に正社員を目指すというキャリアプランも現実的な選択肢の一つです。
まとめ：貿易事務（正社員）への転職で、グローバルなキャリアと安定を掴もう！
貿易事務の正社員という働き方は、国際的なビジネスの最前線に深く関与し、専門知識と語学力を活かしながら、安定した環境でキャリアを築いていきたいと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢です。専門性が高く、責任も伴う仕事ですが、その分、大きなやりがいと達成感を得られるでしょう。
未経験から挑戦する場合でも、しっかりとした準備と、貿易事務の仕事に対する強い熱意、そして新しいことを積極的に学ぶ意欲があれば、道は必ず開けます。経験者であれば、これまでのスキルと実績を武器に、さらなるキャリアアップを目指すことが可能です。
大切なのは、自分自身の強みやキャリアプランを明確にし、応募する企業について深く理解し、そして熱意を持って転職活動に臨むことです。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたの貿易事務（正社員）への転職が成功し、グローバルな舞台で活躍されることを心より応援しています。
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ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。