長期投資で堅実にリターンが期待できて、投資初心者におすすめの商品があります。
VTIというETFです。
そこでこの記事では、投資の初心者を対象として「VTIの説明」およびSBI証券を利用した「具体的な購入方法」をご紹介します。
VTIとは
VTIとは、バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの名称で、世界最大規模の資産運用会社であるバンガード社が提供しているETF(上場投資信託)のことです。
ETF(上場投資信託)とは、日経平均株価やTOPIX、ダウ平均などの株価指数に連動するように運用されている投資信託のことです。ETFは、上場した企業の株式のように証券取引所において自由に売買可能な商品(投資信託)です。
ETFの説明
VTIは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動するように運用されています。
簡単に言うと、米国市場のほぼ全体に投資するETFです。
VTIのメリットとデメリットを簡単な表にしました。
メリット | 米国株式の約3,500銘柄にまるごと投資をするので、リスクが分散されている。 経費率(手数料)が0.03%で、とても安い。 保有してるだけで年に4回分配金がもらえる。その利回りが1.26% |
デメリット | 米国株式の約3,500銘柄にまるごと投資するため、急上昇しずらい。 米国株全体が下落するシーンでは、値下がりするリスクがある。 |
※銘柄数や経費率や分配金の利回りは現時点(2021年9月時点)での情報です。今後変動する可能性はあります。
VTIの過去パフォーマンス(10年間)
では、VTIのパフォーマンスを過去10年間で見てみます。
下記が過去10年間のVTIの株価推移です。(2021年9月6日時点調査)

2012年時点(10年前)は、約70ドルだった価格が、2021年(10年後)には、約230ドルの価格になっています。つまり約3.3倍に上昇しています。
仮に、10年前に10万円分のVTIを購入していれば、33万円になっていた計算となります(ドル円の為替差は考慮せず)
VTIをおすすめしている著名人
たぱぞうさん
米国投資を中心に記事を更新している「たぱぞうの米国株投資」で、投資分析や読者の質問に答える記事は、投資初心者にもわかりやすく、学べるブログとして定評があります。

米国の上場企業のほとんどを網羅する「VTI」がオススメ。
出典元:人気ブロガー・たぱぞうさん 中編:誰でもできる投資術とは?
じっちゃま(広瀬隆雄さん)
米国株を中心に、世界の経済・政治・投資に関する優良情報を発信している投資家です。

投資初心者が、まず最初に買うべき銘柄は「VTI」です。
じっちゃまは、投資初心者が失敗しない手法と最初に買うべき銘柄を解説しています。

また、米国のF.I.R.E.(経済的自立・早期リタイア)達成者たちは、大部分がVTIのようなETFで運用しています。
FIRE達成者も運用するVTI。価値の高いETF商品であることが分かります。
FIRE(経済的自立・早期リタイア)の基準資産に興味がありましたら、じっちゃまが解説してるので是非確認してみてください。
リベ大・両学長
「お金の大学」という書籍の著者で、投資家ユーチューバーとして『自分の力で今よりも自由になる』人を増やそうと奮闘している人物です。

2001年から約19年、年利約7.2%の運用実績があり、リベ大も繰り返し紹介している「投資の最適解の1つ」とも呼べる最高クラスの優良ファンドです。あらゆる投資家にとって投資の「中心」となるのは間違いないでしょう。
出典元:【義務教育で教えて!】お金が集まり続ける巨大ファンド10選【米国ETF】
VTIの買い方(SBI証券)
SBI証券に口座を開設していることを前提に説明します。
SBI証券の口座を開設したら、ログインして頂き、画面右「お取引・口座開設」の「外国株式」欄にて、開設状況を確認して下さい。
理由:VTIは外国株式(米国株式)のため、SBI証券口座開設の手続きに加えて、外国株式の開設が必要だからです。

もし、外国株式欄が「開設」ボタンになっていれば、外国株式口座を開設する必要がありますので「開設」ボタンをクリックして、画面の指示に従って、外国株式口座の開設を完了させて下さい。外国株式欄が「取引」ボタンに変われば完了です。
外国株式口座の開設が完了したら
①外国株式欄の「取引」をクリックしてください。そうするとSBI証券『外貨建商品商品取引サイト』が立ち上がります。
②銘柄 or ティッカーの検索窓に「VTI」と入力して検索してください。そうすると、VTIの名称がつく商品が表示されます。下記のような画面になります。

③「バンガード トータルストックマーケットETF」がVTIです。この商品の右端に「取引」欄があり「買付」「売却」「定期」というボタンが並んでいます。この中の「買付」をクリックしてください。すると下記のような画面になります。

注文入力(買付)画面の説明
株数 | 1株から購入可能 |
価格 | ・指値→自分が買いたい値段を指定できる。しかし売買が成立しないことも。 ・成行→売買する価格を自分で設定せずに、現在表示されている株価で注文。 ・逆指値→「価格が上昇し、指定した値段以上になれば買い」とする注文方法です。 |
期間 | 「当日中」または「期間指定(いつまでに)」を決めることが出来ます。 |
預かり区分 | 一般預り→自分で税金の計算をしなければなりません。 特定預り→証券会社(SBI証券)が税金を計算してくれます。 NISA預り→税制優遇口座の「NISA口座」を利用することも可能です。 |
決済方法 | 外貨決済→ドルで決済すること 円貨決済→日本円で決済すること |
上記のように、様々な条件で取引(購入)することが可能です。
しかし、投資初心者の場合、どれが最適か迷うと思うので、私が「投資初心者なら、まず最初はこの買い付け方で良いのでは?」と思う注文方法を下記に示しておきます。(必ずこうしなさいというものではありません)
株数 | 1株。(まずは1株買ってみましょう) |
価格 | 成行注文。(現在表示されている価格とほぼ同じ価格で購入できるはずです) |
期間 | 「当日中」。(すぐにVTIを保有してみましょう) |
預かり区分 | 特定預り。(SBI証券に税金の面倒な計算・処理はお任せしましょう) |
決済方法 | 円貨決済。(なじみのある日本円で購入してみましょう) |
最後に「取引パスワード」を入力し「注文確認画面」へ。その内容に問題なければ「注文」をして完了です。

なお、投資は自己責任でお願いしますね。
以上が、VTIの説明およびSBI証券での実際の買い方レクチャーでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。