皆さんは「F.I.R.E」を知っていますか?
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味で使われています。
近年、F.I.R.E.を目標とするサラリーマンや個人事業主や経営者が現れてきました。
ただ、そこで気になるのは「F.I.R.Eを達成した!といえる金額はあるのか?その客観的な基準は、存在するのか?」ということです。
そこで、この記事では、投資家の広瀬隆雄さん(じっちゃま)が断言していたFIRE達成といえる具体的な資産額を紹介します。

F.I.R.E達成の客観的な基準
F.I.R.E達成の客観的な基準について、じっちゃまは、

F.I.R.Eを達成の基準があるかって?
答えは、あります。
と、断言。そして、具体的な算出方法は

1.あなたの年間の総支出をまず計算してください。
2.それに×25(25倍)してください。
そこで導き出された数字が「あなたはF.I.R.E.を達成しましたね」という到達ゴールと理解して良いです。
一例として

あなたの毎月の支出が10万円だとします。
すると1年間の総支出は10万円×12カ月で120万円になります。
それに×25(25倍)した数字は3000万円です。
つまり、あなたは3000万円を貯金すれば「勝ち逃げ」、すなわちF.I.R.E.達成というわけです。
なぜ、そう断定できるのでしょう?

なぜならF.I.R.E.とは投資収入だけで生活し、しかも投資元本を取り崩さなくても永遠に勝手に資本が収入を生む状態と定義できるからです。
なんだかSF小説に出てくる「永久モーター」みたいな美味い話ですね。
永久モーターは知りません(笑)

でも、それ(F.I.R.E.)は、実際に可能なのです。
なぜでしょう?

米国の株式市場は保守的に見積もって、年間7~8%程度のリターンを出してきました。
そうすると、インフレなどを加味しても、あなたの生活費を投資元本の4%以内に収めれば、毎年の投資から得られるリターンだけでつつましく生活すれば、まったく投資元本を取り崩さずとも、永久に不労所得だけで生活し続けることが出来るというわけです。
でも、そんなに投資元本を貯めれないな・・・

言い方を変えれば、年間の総支出が少なければ少ないほど(倹約的で質素な生活をすればするほど)、それを25倍した目標金額も低くなるわけです。
つまり、F.I.R.E.達成の日に早く到達できるわけです。
お、それなら目標達成が近づきそうな気がしてきた・・・

もちろんそういう倹約の努力に加えて、よりお給料の良い職場に転職するとか副業するなどの方法で収入を増やせば、それだけ貯金できる額も大きくなります。
つまりF.I.R.E.達成日を早くしようと思えば、「出てゆく方」と「入ってくる方」の両方から働きかけるのがベストなのです。
「倹約すること」と「稼ぐこと」の二刀流ですね。

そして、もうひとつ重要なポイントがあります。
はい。なんでしょう?

それは投資元本を取り崩さず不労所得だけで生活し続けることができる投資リターンとして年率4%という水準が想定されている点です。この場合、株式投資を念頭にこの数字は弾き出されています。
はい。分かります。

米国株の場合なら、長期でのリターンが7~8%という想定に、ムリはありませんが、これを例えば日本の銀行預金に置き換えると、預金利子は限りなくゼロに近いので、あなたがどれだけ沢山の貯金をしたところで、F.I.R.E.を達成するのに要する年数は∞(=無限大)になってしまいます。
つまりは

「銀行預金ではダメです!」と私が日頃言っている理由は、ここにあります。
具体的に、何を買えばいいのでしょう・・・

米国のF.I.R.E.達成者たちは、大部分がVTIのようなETFで運用しています。
※但し、投資は自己責任でお願いしますね。
以上が、じっちゃまが解説していたFIRE達成の具体的な資金額でした。

補足としてVTIとETFについて説明しますね。
「知っとるわ」という方は読み飛ばしてください。
初心者向けにかみ砕いて説明します。
まずETFについて。ETFは「上場投資信託」とも呼ばれていて、株価指数に連動するように運用されている投資信託のことです。
株価指数とは、取引所全体や特定の銘柄群の株価の動きを表すものです。例えば「日経平均株価」という言葉を聞いたことはありますか?これなどが株価指数に該当します。
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品のことです。
ETF(上場投資信託)は、投資信託とは異なり株式市場に上場しているため、取引の方法は株式と同じように売買できます。
VTIとは、米国の上場企業のほとんどを網羅したETFのことです。

つまり、米国のF.I.R.E.達成者たちは「米国株を全体的にまるっと購入できるETF=VTI」を購入していますよ。
そのように、じっちゃまは言っているのです。
※但し、投資は自己責任でお願いしますね。
ここまでが、VTIとETFの解説でした。
また、じっちゃまは「投資家が読むべきおすすめ書籍」も紹介してましたので、そちらの内容もご案内します。
アメリカ株式投資家・広瀬隆雄さん(じっちゃま)おすすめ投資本5冊
以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。