投資 攻略
PR

メタプラネットのスキームとは?図でわかるビットコイン戦略の全貌と将来性

岩下隼人
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

株式市場で大きな注目を集めるメタプラネット。その株価を動かす原動力となっているのが、同社が掲げる「ビットコイントレジャリー戦略」です。しかし、多くの株式投資初心者の方にとって、「具体的にどんな仕組み(スキーム)で動いているの?」「どうやって利益を生み出すの?」といった点は、分かりにくい部分かもしれません。

この記事では、メタプラネットのビジネスモデルの全体像(スキーム)を、資金集めから株価への反映まで、初心者の方にも理解できるよう、ステップごとに分かりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

メタプラネット・スキームの全体像

メタプラネットのビジネスモデルは、一言で言うと**「投資家から資金を集めてビットコインを買い、その価値上昇を株主みんなで分かち合う仕組み」**です。この一連の流れは、以下の図のように非常にシンプルです。

【投資家など】
      ↓  ①資金調達(新株予約権の発行など)
【メタプラネット社】
      ↓  ②ビットコインの購入
【ビットコイン(会社の資産)】
      ↓  ③価値が変動
【メタプラネット社の企業価値】
      ↓  ④株価に反映
【株主】

このサイクルを回し続けることで、会社の資産価値、ひいては株主の価値を高めていくことを目指しています。では、各ステップをもう少し詳しく見ていきましょう。

ステップで解説!ビットコイン戦略の仕組み

ステップ1:【資金調達】ビットコインを買うお金はどこから?

メタプラネットは、ビットコインを購入するための莫大な資金を、主に**「新株予約権の発行」**という方法で調達しています。

  • 新株予約権とは?簡単に言うと、「将来、あらかじめ決められた価格で、その会社の新しい株式を買うことができる権利」のことです。メタプラネットは、この「権利」を特定の投資ファンド(EVO FUNDなど)に買ってもらったり、既存の株主に無償で割り当てたりします。
  • どうやってお金になるの?投資ファンドや株主がこの「権利」を使い(=権利行使)、実際にお金を払い込んで新しい株式を購入します。この払い込まれたお金が、メタプラネットの軍資金となるわけです。この方法は、会社の状況に応じて機動的に大きな資金を集めやすいという特徴があります。

ステップ2:【購入】集めた資金でビットコインを買う

次に、調達した潤沢な日本円を使って、暗号資産(仮想通貨)交換業者を通じてビットコインを購入します。同社は「〇〇億円分のビットコインを追加取得しました」といった情報をIR(企業からのお知らせ)として定期的に発表しており、着々と資産を積み上げていることを株主に示しています。

ステップ3:【保有・管理】買ったビットコインはどうなる?

購入したビットコインは、現金や建物と同じように、メタプラネットの「資産」としてバランスシート(貸借対照表)に記録されます。もちろん、ハッキングなどのリスクから資産を守るため、専門のカストディアン(保管・管理業者)を利用するなど、厳重なセキュリティ体制を構築しています。

ステップ4:【株価への反映】ビットコインの価値がなぜ株価になる?

ここが最も重要なポイントです。会社の純資産(=総資産 − 総負債)の大部分が、時価で評価されたビットコインの価値になります。

つまり、**ビットコインの価格が上がれば、会社の純資産も増え、理論上は1株あたりの価値も上昇します。**これが「株価も上がるだろう」という投資家の期待につながり、買い注文を集めることで、実際の株価を押し上げる大きな要因となるのです。同社が「1株あたりビットコイン保有量の最大化」を経営指標(KPI)に掲げているのは、この仕組みに基づいています。

このスキーム、投資家にとっての「メリット」と「デメリット」は?

このユニークなスキームは、私たち投資家にとって良い点と注意すべき点の両方を持っています。

【メリット】

  • 税金面で有利になる場合がある個人がビットコインの売買で得た利益は、最大55%の高い税率がかかる「雑所得」です。一方、メタプラネット株の売買で得た利益は、原則として約20%の「申告分離課税」で済みます。
  • 手軽で簡単仮想通貨取引所の口座を開設しなくても、普段使っている証券口座一つで、日本円のまま間接的にビットコインに投資できます。
  • 管理が楽自分で秘密鍵を管理する手間や、ハッキングによって資産を失うリスクを会社に任せることができます。

【デメリット】

  • 株式の希薄化リスク資金調達のために新株予約権が発行され続けると、世の中に出回る株式の総数がどんどん増えていきます。これは、あなたが持つ**1株あたりの価値が相対的に薄まってしまう(希薄化する)**ことを意味し、株価の上値を重くする可能性があります。
  • 運営コストの存在役員報酬や従業員の給与、オフィス賃料など、会社を運営するためのコストがかかります。その分、投資家のお金が100%ビットコインに投じられるわけではありません。
  • 価格の乖離(かいり)株価は会社の価値だけでなく、人気や投資家の期待といった需給によっても大きく動きます。そのため、実際のビットコインの価値と、メタプラネットの株価が必ずしも完全に連動するわけではない点にも注意が必要です。

まとめ

  • メタプラネットのスキームは、**「投資家から資金を集めてビットコインを買い、その価値上昇を株価に反映させる」**という、画期的でシンプルな仕組みです。
  • 投資家には、**「税制面の優位性」「手軽さ」といった大きなメリットがある一方で、「株式の希薄化」**という本質的なデメリットも存在します。
  • このスキームが今後も成功し続けるかどうかは、ビットコイン価格の動向と、会社が投資家の信頼を得て資金調達を続けられるかにかかっています。

ビジネスモデルの仕組みと、それに伴うメリット・リスクの両面を正しく理解すること。それが、メタプラネットというユニークな企業に投資する上で、最も重要な第一歩と言えるでしょう。

スポンサーリンク
ABOUT ME

Warning: Undefined array key 0 in /home/royal0530/royalfund.xyz/public_html/wp-content/themes/jinr/include/shortcode.php on line 306
岩下隼人
岩下隼人
ロイヤル合同会社 代表
ロイヤル合同会社を設立して、新しいことに挑戦している人や、頑張っている会社を応援中。ときどき取材記者(ライター)。
スポンサーリンク
Recommend
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました