「金利上昇局面でグロース株が売られる理由」を、米国株投資家・広瀬隆雄さん(じっちゃま)が投資理論から解説してくれていたので、ご紹介します。
広瀬隆雄さん(じっちゃま)は、米国株のテーマ、銘柄分析の第一人者。米国をはじめとする世界の政治・経済に精通し、グローバル投資、新興国市場にも明るい方です。
じっちゃまとは?

じっちゃま
金利上昇局面では、グロース株(成長株)が、暴落します。
一体なぜ金利が上がると、グロース株が売られるのでしょうか?
投資理論から説明

じっちゃま
いま企業の現在価値は投資理論では次のように計算されます。
PV = FV ÷ (1 + rt)
PV:現在価値
FV:将来価値
r:金利
t:時間(年)

じっちゃま
仮に将来価値を100とし、金利を5%、すなわち0.05とすれば
PV = 100 ÷ (1 + 0.05 × 1)
PV = 100 ÷ 1.05
PV = 95.24

じっちゃま
となります。この数式でわかることは金利の数字が大きくなると、解が小さくなってしまうということです。

じっちゃま
「なぜ金利上昇局面でグロース株の株価が下がる?」の一つの解がそれです。

じっちゃま
もう一つ重要な点として、グロース株の多くは未だ利益が出ておらず遠い将来に初めて黒字化するという点です。それは上の式のtの数値が大きいことを意味します。

じっちゃま
するとそういう(グロース)企業ほど、金利上昇の悪影響をもろに受けることが理解できると思います。

じっちゃま
投資は遊びではありません。きちんと理論に裏打ちされているのです。理屈がわかれば、『なぜ金利が重要か?』も自ずとわかるはずです。
以上、じっちゃまが語った「金利上昇局面でグロース株が売られる理由」でした。
また、じっちゃまは「投資家が読むべきおすすめ書籍」も紹介してましたので、そちらの内容に興味がある方は下記をご参照下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。