日本株の銘柄情報

ヒガシマル (2058)

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2058 (株)ヒガシマル ひがしまる [ 食料品 ]
【URL】http://www.k-higashimaru.co.jp/
【決算】3月
【設立】1979.10
【上場】1998.3
【特色】養殖用クルマエビ飼料や養魚用飼料主力。麺業主体の食品は買収事業で商品、販路とも多面展開

株式会社ヒガシマルは、鹿児島県日置市伊集院町猪鹿倉に本社を置く飼料・製麺会社。クルマエビ養殖用配合飼料、養魚用配合飼料の大手メーカーである。即席麺や乾麺などの食品には『ヒガシフーズ』のブランドを用いる。麺類関連としてめんつゆなども製造する。福岡証券取引所に単独上場している銘柄のひとつである。

会社概要

昭和22年(1947年)3月、創業者の東清により創業。平成13年(2001年)6月には、通信販売事業を開始。平成13年12月には食品事業で、平成30年(2018年)2月には水産事業で、それぞれISO 9001を認証取得している。

平成23年(2011年)1月には、愛知県田原市の『マリンテック株式会社』を、平成24年(2012年)7月には、横浜市磯子区の『コスモ食品株式会社』を、平成25年(2013年)7月には、大阪市平野区の『株式会社向井珍味堂』を、平成26年(2014年)11月には、東京都中央区の『永屋水産株式会社』を、平成27年(2015年)8月には、鹿児島県奄美市の『奄美クルマエビ株式会社』を、平成28年(2016年)7月には、富山県南砺市の『株式会社なかしま』を連結子会社化。平成29年(2017年)11月には、沖縄県国頭郡に『株式会社ヤンバル琉宮水産』を設立した。

ちなみに、「ヒガシマル」の商標は、兵庫県のヒガシマル醤油株式会社が1949年から先有使用しているものであり、現在もヒガシマル醤油の登録商標である。兵庫のヒガシマル醤油と鹿児島のヒガシマルは完全に無関係な会社である。

食品事業

「食品営業部」「食品製造部」で構成されている。食品事業では、昭和41年(1966年)9月には、即席麺の工場を新設して、即席麺事業へ参入。昭和55年(1980年)3月には、九州では初となる「ストレートめんつゆ」の開発および販売を開始して、めんつゆ事業へ参入。製麺事業を中心として、皿うどん、乾麺などの製造と販売を行っており、業務用やプライベートブランドなども取り扱う。かつては、下請けとして大手メーカーの即席麺を主に製造していた期間もある。

乾麺では、鹿児島県が消費量で日本一と言われている素麺をはじめ、ひやむぎ、うどん、蕎麦を製造。袋麺では、ラーメンやちゃんぽん、カップ麺同様のカップ食品では、皿うどん、五穀スープ、粥を製造。うどん・そば用粉末スープ、そば粉、フレークタイプのカレールー、16種類の素材を配合したインスタント麦茶なども製造している。ちなみに、カップ麺の皿うどんについては湯を注ぐ量を約3分の1にして作ることで、同社の袋麺のようにとろみがしっかり付いた餡の皿うどんになるため、お勧めの食べ方として紹介されている。

平成29年4月7日からは、鹿児島県にある株式会社Funfairのライセンスに基づき、輸出規制をクリアして、なおかつ宗教上の理由がある人や完全菜食主義の人も食べられるよう、魚介由来成分なども含めた動物性由来原料、アルコール、化学調味料、合成着色料、香料、保存料を使用しておらず、カロリーも低めで野菜と一緒がおいしい、味噌ベースで少しラー油が効いたスープのノンフライの棒状即席ラーメン『侍ラーメン(金箱)』を製造。平成29年6月1日からは金箱を袋麺にした『侍ラーメン(白)』も製造。令和元年(2019年)5月7日からは、東洋の菜食主義者と呼ばれる人も安心して食べられるよう、金箱や白で使用していない上述の材料に加え、仏教で避けるべきとされている食材・三厭五葷に該当する臭みが強い野菜のネギ、タマネギ、アサツキ、ニラ、ラッキョウ、ニンニクを使用せず、味噌、醤油、ゴマがベースで白に比べ辛みを抑えたスープの『侍ラーメン(赤)』も製造しており、ネット通販、業務スーパー、伊集院駅前の日置市観光協会アンテナショップをはじめ、様々な店頭で販売されている。

鹿児島県の高校ともコラボしており、公式ウェブサイトには本社の近隣に位置する鹿児島城西高等学校調理科が手掛けた、鹿児島県産の農水産物とヒガシマルの商品を使用した共同開発商品レシピも令和2年(2020年)7月から掲載している。令和2年10月2日には、鹿児島県立鹿児島水産高等学校食品工学科とのコラボで、平成27年に当時2年生だった生徒゙の想いから始まり、イベントでの販売や振る舞いにおける客の反応から試行錯誤しつつ、学校が平成30年に文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの指定を受けてからは、枕崎市の防災備蓄食品としての開発も絡め、令和2年3月からはヒガシマルの協力を受けながら、試食してスープの改良を重ね、パッケージも3年生がアイデアを出し合った、枕崎産かつお節に昆布だしと塩であっさり味なスープの棒状即席袋麺『枕崎かつおラーメン和風しお味』を製造販売しており、いおワールドかごしま水族館、枕崎市の枕崎お魚センター、南薩地域地場産業振興センター、ホームセンターモア枕崎市店などで購入できるほか、枕崎市ふるさと納税の返礼品にもなっている。ちなみに、かごしま水族館では令和元年12月13日から、ジンベエザメ、イルカ、チンアナゴがイラストのパッケージで、海老と塩味にチキンの旨みを加えたスープの限定商品『えびしおらぁめん』を、ヒガシマルが製造販売している。

水産事業

「飼料営業部」「飼料製造部」「飼料研究部」「品質管理部」「海外事業部」で構成されている。水産事業では、昭和50年(1975年)に日本で初となるクルマエビ用配合固形飼料を実用化。昭和51年(1976年)9月、水産養殖用配合飼料の工場を新設して製造と販売を行い、水産事業へ参入。昭和56年(1981年)5月には、鹿児島市にヒガシマル水産研究機関の研究所が完成。昭和60年(1985年)1月には、ブリおよびハマチ用配合飼料の開発、生産、販売を開始。各種養魚用配合飼料などの製造および販売も行う。

配合固形飼料は、生き餌と比較して品質が安定しており、運搬や保管や給餌も容易で、水質汚染の防止効果も高いなど養殖には利点が多く、各種天然ポリフェノール類を配合したもの、色調改善、病害感染症や寄生虫症に対する抵抗力の向上などの機能性も併せ持ったものなど、幼生や仔魚用の初期飼料も含めた様々な養殖用魚類の配合固形飼料を、ヒガシマルは世界19カ国に輸出しており、成長、歩留まり、活力向上、耐病性、使い勝手などの機能性も考慮した、既存飼料の改良や新規飼料の研究開発力や、養殖の技術指導まで含めたサポート体制から、水産事業は売上高の7割以上を占めるまでになっている。

中でもクルマエビ用配合固形飼料類については、長年培った経験に基づいた研究開発と品質改良による、高い品質と性能により、低価格、成長促進、安定成長、感染症対策といった目的別に豊富な種類で、事業参入から国内シェア第1位を維持し続けている。かつて、クルマエビの養殖は生き餌によって行われていたため、鹿児島県の離島から沖縄にいたる、生き餌の入手が困難な南の地域ではクルマエビの養殖は不可能とされていたが、ヒガシマルがクルマエビ用配合固形飼料の市販を開始して普及したことで、これらの地域でも養殖の生産が盛んになり、クルマエビ養殖の発展に大きく貢献した。また、ハマチの養殖についても、安価で成長効果が高い配合固形飼料の開発にヒガシマルが成功したことで、大量の生き餌が必要だったことよる海洋汚染などの問題も改善している。

ヒガシフーズ(公式)インスタ

ヒガシマルシェ(公式)インスタ

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