インフレとはインフレーション(Inflation)の略で、私たちが普段買っている日用品やサービスの値段(物価)が上がることをいいます。
「インフレが生活者に及ぼす影響」を、米国株投資家・広瀬隆雄さん(じっちゃま)が解説してくれていたので、ご紹介します。
広瀬隆雄さん(じっちゃま)は、米国株のテーマ、銘柄分析の第一人者。米国をはじめとする世界の政治・経済に精通し、グローバル投資、新興国市場にも明るい方です。
じっちゃまとは?

インフレを経験したことがなく、インフレの怖さを知らない方のために、インフレの影響を整理しますね。

インフレのインパクトは一様ではないです。
①若者(働いている人)と老人(年金生活者)
②裕福層と低所得者層
という二つの切り口から説明します。

働いている人は物価上昇に合わせてお給料も上がるのでインフレはそれほど怖くありません。そもそも景気が良い時インフレになりやすいので、好景気下では就職もしやすいですし有利な転職もしやすいです。だから経済がダイナミックに変貌を遂げている時はインフレになりやすいという風にも言えます。若い人は、その中を上手く泳いでゆけばいい。

一方で、年金生活者のように毎月一定の固定支給額の中でやりくりしながら生活している人にとってインフレは大敵です。

つまりインフレは、若者に好都合な環境で、老人には辛い環境ということ。

これと逆にデフレは既得権益に浴するもの、たとえば老人にとって有利です。なぜなら給付は減額されないけれど生活費は下がるから。
一方若者は派遣切り、正社員採用枠の絞り込み、低賃金などで不利な立場に立たされます。
※デフレとはデフレーション(Deflation)の略で、私たちが普段買っている日用品やサービスの値段(物価)が全体的に下がる現象。つまり、モノに対して相対的に貨幣の価値が上がっていく状態。

次にインフレの影響を裕福層と低所得者層という対比で説明します。まず物価高は食費、交通費などの高騰を通じて低所得者層の生活を圧迫します。これに対し裕福層は可処分所得に占めるそれらのベーシックな支出の占める割合が採るに足らないほど小さいのでどこ吹く風です。
以上、じっちゃまが語った「インフレの影響」でした。
また、じっちゃまは「投資家が読むべきおすすめ書籍」も紹介してましたので、そちらの内容に興味がある方は下記をご参照下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。