株式投資の初心者が「一番大切にしないといけないこと」と「最初に買うべき銘柄」を、米国株投資家・広瀬隆雄さん(じっちゃま)が解説してくれていたので、ご紹介します。
この記事は、投資初心者を対象として「投資で失敗しにくいトレード(売買の取引)方法、手堅い投資手法」を伝えています。
じっちゃま紹介

米国をはじめとする世界の政治・経済に精通し、グローバル投資、新興国市場にも明るい。
じっちゃまYouTube Liveの質問コーナーにて
じっちゃまへの質問

僕は新米投資家です。
初心者が一番大切にしないといけないことを教えて下さい。
じっちゃまの回答

それは、index(インデックス)から投資を始めるということですね。
インデックス投資とは、個別企業の株式を購入するのではなく、「日経平均株価」「TOPIX」「S&P500」「ダウ平均株価」といった株価指数(市場の動きを示す指数)に連動することを目指して運用する投資手法です。
例えば「日本株全体」や「アメリカ株全体」に投資する『株式市場全体に投資する』手法と考えてください。

だから、VTIみたいなものを、まずは買ってください。
僕が初心者なら、VTI一択。VTIだけを買う。
VTIとは「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」という正式名称で、米国の株式市場全体と同じ投資成果を目指したETFです。米国株を全体的にまるっと購入できるETFということです。
※ETFとは、“Exchange Traded Funds”の略で「上場投資信託」と呼ばれています。上場した企業の株式のように証券取引所において自由に売買可能な商品(投資信託)です。

初心者の場合は、なるべく幅広い投資対象に投資できるETFを選んでください。
それは何かと言えば、VTIですね。
VTIは、ほとんどの米国株(約3,600銘柄)への投資が行われています。

VITを買った後は、半年、1年、2年、3年と、VTIの動き(株価の値段)だけをフォロー(観察)してください。とにかく、株価というものに対して、嗅覚、その感覚、水準感を作ること。

例えば、バナナ1本が日本のスーパーで売られている値段を聞かれても、男性諸君は答えられない人が多いんじゃない?
けれども、女性だったら答えられるかもしれないよね。
そういう風に毎日スーパーに行っている人は値段を覚えているわけですよ。
投資を上達する第一歩は、そういう株価とかプライス(値段)などの数値に対して、ちゃんと頭に入っている。土地勘がある。その土地勘を作ることは、非常に重要だと思います。

それは、いきなり全部にばらけて覚えようとするよりは、一個だけ選んで。
VTIを選んで、始めてみてください。

それで、だんだん「マーケット(株式市場)って、こういう風に動くんだな」という感触がつかめてきたところで、他の銘柄に分散投資してください。
それが失敗のないやり方です。

なお、長期的なパフォーマンスの平均値を計算したら、米国株に投資することで、年率7~8%程度のリターンを想定するのは、それほど甘い見通しではないですよ。

広瀬さんがオススメするVTIをひたすらコツコツと積み立ててると、職場の後輩から『夢がない』と馬鹿にされます。私は間違えているのでしょうか?

あのー。こういうことだと思うんですよね。
老後のための積み立てというのは、失敗できないですよね。
だから「損しました~」ということでは済まされないと思うんですよ。
生活かかっているからね。
そういう生活がかかっているような積み立ては「投資」というよりは「貯蓄」なんですよね。
そして、それは誰でもがほとんどの人が成功できるような投資対象でなくてはいけない。
だから、夢がないと言えば当たり前ですよ。
夢は投資ではありません。
それから、hope(希望)も投資ではありません。
夢や希望は投資とは全く無関係だよ。
それは情弱な奴がそういう風に思うだけで。
じゃあ投資というのは何かというと『スキル』ですよね、スキル。
ではVTIはスキルが必要かといえば、違います。スキルは必要ない。
なぜなら誰でもできることだから。
いかがでしたか?
投資を始める際に「個別企業を買いたい」「株で稼ぎたい」と考えている初心者は多いと思います。
ですが、初心者には初心者なりの株式市場での戦い方があると、私も思っています。
まずは手堅く、失敗の確率が低いであろうやり方を覚えてから、様々な投資手法を覚えていくのが安全だと思っています。
以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆様がご自身の判断で投資を行うにあたって一助となることを目的として情報を発信しています。
記事の内容には、相場の見通し、推奨銘柄などに関する表現も含まれますが、あくまでも投資はご自身の判断でお願いします。
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また、当然のことながら、情報元のじっちゃま(広瀬隆雄氏)も一切の責任は負ってくださいません。